Japanese
sajou no hana
2023年03月号掲載
Member:渡辺 翔 sana
Interviewer:山口 哲生
渡辺 翔を中心に、キタニタツヤ、sanaの3人で結成されたバンド sajou no hanaが、ニュー・シングル『切り傷』を完成させた。本作はTVアニメ"ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇"のエンディング・テーマ。"ダンまち(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)"シリーズとタッグを組んだシングルはこれで3枚目となるが、今回はバンドにとって初のスロー・バラードをタイトル曲に据えた意欲作になっている。これまでSkream!ではsajou no hanaの特集を組んできたが、今回はインタビューを初実施。バンドのバイオグラフィを含めて、渡辺とsanaのふたりに新作の話を訊いた。
-初作品の(メジャー1stシングル)『星絵』が2018年8月にリリースされたことを考えると、それからもうまもなく5年になるんですね。
渡辺:あ、そうか。もうそんなになるんですね(笑)。
-そういう感覚になります?
渡辺:そうですね。5年かぁ......。でも、振り返ると結構たくさんやってきてるんだなっていう感覚はありますね。
sana:うん。いろいろやっていて、気づいたら時間が過ぎていたっていう感じです(笑)。-sajou no hanaは、渡辺さんが音楽作家として、"楽しいこと"、"面白そうなこと"を模索していたところから結成に至ったそうで。この年月を経て、バンドになってきているなという感覚はあります?
渡辺:僕自身が人生でバンドというものを組んだことがなかったので、"バンドってこうだよな"というものが、実はあんまりわかってないんですよ(笑)。だから、"バンドっぽくなってるのかな、どうなんだろう......"みたいな感じではあるんですけど。でも、今日はいないけど、キタニタツヤは"前とは関係値が変わってきている"みたいな話はしてました。僕としては、学生のバンドとは違うから密な感じではないんですけど、お互いが考えていることはなんとなくわかるようになってきたところはありますかね。それがバンドらしさなのか、バンドがそういうものなのかはわからないですけど。
-sanaさんはいかがです?
渡辺:(バンド)組んだことないもんね?
sana:はい、私もこれが初バンドなので(笑)。でも、信頼関係のもとに成り立っている感じはあるし、みんなでいい音楽を作ろうっていう気持ちももちろんあるんですけど、バンドっぽくはないですよね(笑)?
渡辺:バンドというよりは、誰かと一緒に音楽をやっているっていう感覚?
sana:なんか、バンドってめっちゃ仲良くて、終わったら打ち上げパーティーして、みたいなイメージがあるんですけど。
渡辺:あぁ、たしかに打ち上げはない(笑)。
sana:それよりはもうちょっとオシャレな感じですよね(笑)?
渡辺:オシャレ!? 俺の口からオシャレとは言えないけど(笑)。
sana:でも、ライヴとかをやると、やっぱりバンドなんだなって実感するところはありますね。3人だけではライヴができないので、毎回サポートの方に入っていただくんですけど、なんか、バンドだったんだなみたいな感覚は、毎回結構新鮮に感じてるかなと思います。
-気になったんですが、オシャレな関係というのは......。
渡辺:僕からも同じくその質問したいです(笑)。オシャレな関係って?
-お互いの距離感みたいなところですか?
sana:そうそう。そうです。お互いに大人というか。
渡辺:あぁ。たぶん、ずっとやっていたら意見がぶつかるときはあるかもしれないですけど、そういうことで瓦解する感じにはならないであろう関係値というか。別にお互いに興味がないわけでもなく、考えていることは基本同じで、sajou no hanaの音楽という輪の中での意見の違いというだけなので。そういう部分ではたしかに大人ですね。オシャレかはわからないけど(笑)。
sana:うん。泥臭さはないですよね。
渡辺:もしかしたら自分たちに必要なところかもしれないけどね(笑)。
sana:うん、必要かもしれないけど。なんか、東京の大人の関係みたいなイメージ(笑)。
-いわゆる熱血的というか、少年マンガみたいな感じではないけど、信頼関係はあって。
渡辺:そうですね。もちろん、3人とも楽曲制作において情熱を注いでいるところはありますけどね。絶対にいい形にしたいという気持ちはありますし。
sana:うん。密かに情熱を燃やしている感じ。
-sajou no hanaには渡辺さんとキタニさんというふたりのコンポーザーがいるわけですが、sanaさんとしては、渡辺さんが制作された楽曲についてどんな印象がありますか?
sana:翔さんは、すごくいい意味で歌う人のことをあまり考えていないというか(笑)。
渡辺:なんなら俺はキタニ君より考えていなきゃいけない立場ではあるよ(笑)?
sana:でも、だからこそ、メロディも毎回あまり前例がないというか。音楽を聴いたときに、これってあの曲と似てるなって感じることってあるじゃないですか。どうしても被ってしまうところはありますし。でも、"なんだこのメロディ!"っていう新鮮な驚きが毎回あるのが翔さんですね。キタニさんから作曲マシーンって言われてますけど(笑)。
渡辺:ずっと作り続けてるっていう。
sana:毎回どんなメロディができあがるんだろうっていうワクワク感があります。
-キタニさんの楽曲に対してはいかがです?
sana:情景とかがすごく浮かびやすいのがキタニさんの楽曲かなと思いますね。説明的すぎないのに、イメージがすごく浮かびやすいし、人の心にすっと入り込むような歌詞や言葉遣いは、毎回すごくグっときます。
渡辺:僕もキタニ君のメロディ・ラインは、sajou(no hana)にしても、ソロ・ワークにしても、楽曲提供にしても、すごく感情があるなと思いながら聴いていて。僕もそこが特に好きですね。サウンド構築やアイディアも面白いなと思いますけど。
-キタニさんのメロディが好きというのは、渡辺さんが作曲される際にメロディを重要視しているからこそ、そこに意識が向くところもあるんですか?
渡辺:それはあると思います。僕はとにかくメロディが意識の中心にあるので。もちろんキタニ君だけではなく、僕が尊敬するメロディ・ラインを考えるコンポーザーやアーティストに対して、同じようにアンテナを張っているというか。僕はそういう感覚で聴いてますね。
-では、渡辺さんはsanaさんというシンガーに対してはどんな印象がありますか?
渡辺:パワフルさだったりとか、最初の頃から持っている強い武器はずっとあって。それは今もより研ぎ澄まされているんですけど、そこにプラスして、繊細さとかが加わってきていて。なんていうか、少年マンガにもよくあるじゃないですか。ひとつ強い能力があるけど、中盤でまた別の能力を得て、そのふたつを混ぜながらすごい必殺技を出すみたいな。
-ありますね(笑)。
渡辺:ああいう感じで、途中から得た新たな魅力と、もとから自分が持っているものを掛け合わせて、より縦横無尽にいろんな曲を歌いこなせているなと思います。そこは僕らがもしかしたら気づいていなかっただけなのかもしれないですけど、"こういう曲が似合いそう"というところから、どんどん幅が広がってきているし、それに合わせてsajouとしても"こういうのもやりたいよね"という曲が増えていって。だから、バンドのポテンシャルを最大限引き出してくれるヴォーカリストだと思いますね。
-sanaさんとしても、自身の武器をより磨き上げられている感覚はあります?
sana:最初の頃は、特に何も考えずにがむしゃらに歌っていただけだったと思うんです。頭では考えずに、出てきた声をただ乗せるだけという感じだったので、それこそ繊細さとか儚さみたいなものはなかったと思います。でも、キタニさんが作った「夢の中のぼくらは」(『星絵』収録)という曲があって。メロディとかもシンプルで素敵な歌詞なんですけど、レコーディングのときに"歌声を出すだけじゃなくて、引いてみて"って言われて。そのときに自分の声の中にある繊細さみたいなものを、キタニさんが引き出してくれたんです。聴いてくださっているファンのみなさんも、sajouの楽曲には爽やかさや透明感みたいなものがイメージにあると思うんですけど、そこは「夢の中のぼくらは」から始まったんじゃないかなと思いますね。
-たしかに透明感のある楽曲は印象的ですね。「夢の中のぼくらは」以外にも、ご自身にとって、バンドにとって転機になった楽曲はありますか?
sana:sana的には、個人のデビュー作が"モブサイコ100"という作品だったんですが、2期でsajou no hanaとして関わらせていただく機会があって。そのときにリリースした「メモセピア」と「グレイ」(2019年リリースのメジャー2ndシングル表題曲)は、すごく印象的に残っていますね。あの曲をリリースする前までは、たぶんすごく暗い人間だったんですよ(苦笑)。友達もいるのかいないのかわからないレベルで、ひとりで生きていたような感覚がすごく強かったんですけど。そのときに関わった"モブサイコ100"は、人との繋がりとか、人と出会うことによって生まれる温もりみたいなものをすごく大事にしている作品だったのもあって、「メモセピア」も「グレイ」も、人との繋がりみたいなものを描いた楽曲だったんです。だから、"モブサイコ100"のおかげで、自分は恵まれている環境にいるんだなとか、人に助けてもらえているんだなっていうことを改めて意識したきっかけになりましたし、楽曲に引っ張ってもらって、だいぶ明るい人間になった気がします(笑)。
渡辺:そうなんだ。初めて知った(笑)。
sana:いや、だってその前まで感情ないですもん、私の歌。
渡辺:感情がないというか、歌うのが好きっていう感じではあったよね。この歌詞をどう伝えようというよりは、自分が歌うのが好きっていうところから変わっていった。
sana:うん。伝えるっていう意識は、そこまではなかったと思います。
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