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INTERVIEW

Japanese

群咲

 

群咲

Member:千咲(Vo/Lyric) ラムシーニ(Music/Pf)

Interviewer:山口 哲生

みんな絶滅危惧種なんですよ


-(笑)新しい1歩を踏み出した曲を持って、今年1年はどういう活動をしていきたいですか?

ラムシーニ:まぁ、このまま乗っかっていくしかないっすよね! 僕らの目標のひとつに"フェスに出る"っていうのがあって。千咲さんは声優さんなんで、"アニサマ(Animelo Summer Live)"とかそっちのほうかと思われがちなんですけど、"サマソニ(SUMMER SONIC)"とか"フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)"とか、ロック系のフェスに出たいんですよ。そういうのもあって、楽曲はアニソン寄りじゃないようにはしているんですけど、だからまぁ、フェスやね。フェスです。フェスに出たい!

千咲:うん、出たい!

ラムシーニ:言うだけやったらタダやから。この記事を見て、"この群咲ってのはフェスに出たいんか、電話しようかな、もしもし、「サマソニ」ですけど"みたいな。

-(笑)千咲さんはいかがです? 今年はどんな活動をしたいと考えていますか?

千咲:私はめちゃくちゃいっぱいライヴしたいです。群咲ってまだ2回しかライヴしたことがなくて。その1回はコロナが始まったばっかりやったんで無観客配信やったし、2回目もほぼ身内な感じやったんで、とにかくライヴしまくって、場数を踏んで、フェスに出たいです。

ラムシーニ:そうやね。千咲さんも"ウマ娘"でライヴに出てますし、僕も大学まではライヴハウスにいっぱい出てたんで、慣れてると言えば慣れてるんですよ。その積み重ねで練習がてらいろいろやってたんで、そろそろ曲数も溜まってきたし、出ることはできるかなっていう感じですね。

千咲:だから、もしライヴに出るアーティストで困ってたら呼んでもらえませんか?

ラムシーニ:ライターさんってそんな権限あるの(笑)?

-ないです(笑)。

千咲:ほら! 言うだけやったらタダやから!

ラムシーニ:そやな。言うだけはタダやから。偉い。

-ここからどんなユニットになっていきたいと考えていますか?

ラムシーニ:やっぱ唯一無二のところですよね。隙間産業を狙っていくというか。僕らみたいなユニットって、J-POPの中にはいっぱいいるんですよ。ただ、僕らはアニメの皮をかぶってはいるんですよね。そっち側でやっている人は、現状いないんですよ。特に歌詞の内容に関しては、声優さんのアーティストで言うと、どうしても女性の場合は男性ファンが多くなるので、攻撃的なことってあまり書けないというか。事務所的にもちょっとアレやなっていう感じになるのもあって、そこをやってる人っていないんです。今はガラ空きなんで、そこにシュート決めていきたいなと思ってますね。

-より攻撃的に行こうと。

ラムシーニ:たぶん「模造生活」とかも(NG)出るやろうし。

千咲:出るやろうな(笑)。"お金下さい"とかね。

ラムシーニ:"ウチの千咲はこういう売り方をしたくないです"って。

千咲:それはそう(笑)。

ラムシーニ:キャラソンやとそういうのもできるかもしれないけど、生身のアーティストが"お金振り込んで♡"はできないから、そこはちょっと狙っていきたいなと思いますね。

-そこが大事になってくると、千咲さんの歌詞がポイントになりますね。

千咲:尖りたいですね。私は、歌詞に書いているようなことを思っている人たちのことを代弁できたらいいなと思っているので。もちろん、そういうことを思っていない人もいると思うから、賛否両論にはなると思うんですけど、思っている人たちに好いてもらえたらいいなって。全員に好かれようとは思わないけど、同じようなことを思っている人たちとか、もちろん千色ちゃんとか。

-千色ちゃんは、群咲に今後どうなってほしいと思ってます?

ラムシーニ:売れてほしいと思ってると思いますよ。最初の頃から好きやったから嬉しいな、みたいな。自分が推しているものが売れると嬉しいっていうのはやっぱりあるんで、そこは彼女の夢でもあると思うんですよね。今のファンの人たちも、ドカーン! と行くことが嬉しさに繋がると思うので、その期待には応えたいです。

-例えばですけど、ドカーン! と売れると、遠いところに行っちゃったなと思う方もいらっしゃると思うんですが、千色ちゃんはそのタイプではない?

ラムシーニ:これもね、最初に考えたんですよ。経済学部1年生が習う、イノベーター理論をちゃんと軸にしてるんで。最初についてきてくれた人を大切にすると、あとの人たちは勝手についてくるっていう。なので、今のファンはより手厚くしていこうかなと!

-となると、乗るなら今ですね。

千咲:そうです!

ラムシーニ:僕としては、今少数のファンを募って、クローズド・コミュニティを作っていて。"今はこういう状況になってて"っていう話をしたり、意見を貰ったりしてるんですよ。そうやってファンを大切にしようというのを今積み重ねている最中ですね。千咲さんは千咲さんで、いわゆるアーリー・のほうではなく、そのあとの人たちとか、自分のフォロワーを増やすために、今はVTuberの蜂蜜亭万咲(はちみつていまんさく)として......。

千咲:万咲(かずさ)ね?

ラムシーニ:ええと思うんやけど、蜂蜜亭万咲。千咲は(VTuberの)後輩作りたいんでしょ?

千咲:作りたい。

ラムシーニ:そこで蜂蜜亭をつけて。

千咲:襲名みたいな?

ラムシーニ:そう。わかりやすいやん。ここのVTuberは蜂蜜亭一門なんやなって。

千咲:どうでもええわ(笑)。

-千咲さんとしても、先ほど攻撃的な歌詞のお話もありましたが、まずは自分の感情をどんどん吐き出していこうと。

千咲:そうですね。これからもいろんなことがあると思いますし、言いたいこともいっぱい出てくると思うので。今回の「模造生活」みたいに、あのときは言えなかったけど今なら言えることも、どんどん出てくると思うので。楽しみですね。

-これからも楽しみにしてます。最後に、"群咲"というユニット名の由来を教えていただけますか?

千咲:ムラサキというお花があって、絶滅危惧種に指定されているですよ。で、(ライターの)山口さんも、Skream!の編集さんも、言ってしまえば絶滅危惧種じゃないですか。

-絶滅......あぁ、僕が死んだら、この世界から僕という種はなくなるという意味で。

千咲:そうです。私もラムさんも、これを読んでくれている人も絶滅危惧種なんですよ。だから、みんな絶滅危惧種という意識を持って、自分を大切にしてほしいということと、ムラサキの花言葉が"弱さを受け入れる勇気"なんですよね。だから、弱さを受け入れる勇気も必要なんだぞという意味で、このユニット名になりました。

-自分は弱い人間ではあるけれども、というのがベースにあって。

千咲:うん。強くならなくても大丈夫なんだぞ、優しさを持って生きてもいいんだぞという。それが由来ですね。

-なるほどなぁ。自分が絶滅危惧種って、言われて気づきました。たしかにそうだ。

千咲:そうなんですよ。ひとりひとり、みんな絶滅危惧種なので。

ラムシーニ:だから絶滅せえへんように、蜂蜜亭は継いでいかなあかんって話やな。

千咲:あぁ、うん。はい(苦笑)。

EVENT INFORMATION
"群咲『模造生活』発売記念インストアイベント"

2月19日(日)TOWER RECORDS池袋店 イベントスペース
集合 12:45 / 開始 13:00
内容:ミニ・ライヴ+特典会
対象店舗:TOWER RECORDS池袋店
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