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INTERVIEW

Japanese

マジカル・パンチライン

 

マジカル・パンチライン

Member:沖口 優奈 吉澤 悠華 益田 珠希 山本 花奈 宇佐美 空来

Interviewer:宮﨑 大樹

2021年2月に新メンバー3人が加入し、新体制になったことを契機に"世界中の毎日をキラキラハッピーにする!!"というコンセプトを掲げて活動をスタートした5人組アイドル・グループ、マジカル・パンチライン。彼女たちが、新体制での活動1周年のタイミングで、アルバム『キラハピ☆THE WORLD』をリリースする。この1年間の活動で、マジパン(マジカル・パンチライン)というグループ、そしてメンバーはどんな成長を遂げたのか。"現在"のマジパンとその魅力に、1万字インタビューで迫る。

-マジパンってメジャー・デビューからスタートしていますし、華々しいアイドル活動を送ってきたイメージがなんとなくあったんですけど、実は山あり谷ありで。

沖口:最初にメジャー・デビューからスタートしたので、それが当たり前のような状態になっていたんです。だけど、そこからいろいろあって当時のレコード会社さんから離れて、今こうやってドリーミュージックさんからCDをリリースさせていただいています。新体制になってからプロデューサーに就任したんですけど、自分がプロデューサーになることによって今までの経験を生かしたり、メンバー目線だったりを生かして、マジカル・パンチラインの運営に携われたらいいなと思っています。

-そういうこともあって、華やかさの中にハングリー精神があると思うんです。いい意味で言うんですけど、今のマジパンからは"マジパンで売れたい"という明確な意志があるように感じて。

沖口:今までのマジパンには、女優になりたいとか、いろんな夢があるなかでアイドルをやっているメンバーもいたんですけど、私自身はアイドルになることが夢で入ってきたので、マジパンで売れていくのが今の夢なんです。マジパンを卒業したあとに何をやりたいとかも特にないですし、だからこそ、今もこうやってグループに残り続けられるんだろうなと思いますね。

-そうやってリーダー兼プロデューサーとして強い気持ちでやっていると。最も付き合いの長い吉澤さんから見た沖口さんは、どんな存在ですか?

吉澤:誰よりもグループのことを考えてくれているのを感じますし、頼れるところもたくさんあるから、やっぱりお姉さん――というより、たまにおばあちゃんみたい(笑)。

沖口:おばあちゃん(笑)!?

吉澤:最年少の空来ちゃんは10歳も離れているので、孫を見るかのように(笑)。

沖口:突っ込みたいところではあるんですけど、まぁ......たしかに(笑)。5人でステージに立っているときは、自分もひとりのアイドルとして自分のやることに全力なんですけど、この前、益田珠希と山本花奈の生誕祭("益田珠希&山本花奈生誕祭~よろっと18歳 ☺白米ガールたまきだよ!全員集合!! & 時代を超えて届け!世界のヤマモトスマイルパワー!~")があったんですね。珠希って、ステージ経験が唯一なかった子なんですよ。花奈はもともとアイドルをやっていて、空来はウクレレ・シンガーとして活動していたので、ステージ経験があるなかでのスタートだったんですけど、珠希はそういう経験がなくて。ゼロからステージに立つ人間として観てきたのが珠希だったんですけど、その珠希が1年後に堂々とソロを歌っているのを見て、"成長しているんだなぁ"と涙が出そうなくらい感慨深くなりました。そういう面では、おばあちゃん的目線ではある(笑)。

一同:(笑)

吉澤:優奈ちゃんの人柄がいいからみんなも相談しやすい、頼れるおばあちゃん(笑)。プロデューサーとしても、リーダーとしても、アイドルとしてもすごく尊敬できる存在です。初めて言いました(笑)。

沖口:あとでお菓子を買ってあげようかな(笑)。

-(笑)益田さん、山本さん、宇佐美さんから見た沖口さんはどうでしょう?

山本:最初はものすごく怖いイメージだったんですよ。だけど活動していくにつれて、プロデューサーとしてもそうだし、人としての悩みも聞いてくれるんです。包容力があって、本当におばあちゃんみたい。

沖口:もうやだー(笑)!

山本:マジパンに入る前にビビっていた自分を怒りたいくらい優しいし、優奈ちゃんみたいな人になれたらいいなと思います。

益田:私も最初は怖かったんです。大人の女性ってあんまり関わることがないじゃないですか? なので、何を考えているのかわからないし、まず年齢が全然違うから――

沖口:ひと言余計だから(笑)。

益田:(笑)だから何を話せばいいんだろうって。先輩だし年上だし、自分から話し掛けられなかったんですけど、そのときに優奈ちゃんから話し掛けてくれたり、相談事を聞いてくれたり、自分の考えを伝えたときに否定しないでアドバイスをしてくれたりして。そうやって受け入れてくれるから安心感があるというか、いい人だなと思います。

宇佐美:私は3人の中でも一番遅く話し始めたんです。10歳離れているんですけど、今までこれくらい離れている人と話すことって学校の先生くらいしかなかったから、何を話せばいいんだろうと思って迷っていたんですね。だけど、最近だったら例えば好きなドラマが共通していたりして。

沖口:好みが似ているんだよね。

宇佐美:ハマっているものが一緒だったり、たまたま同じシャンプーを使っていたり、共通点が多くて。それでいろんなことも相談するようになったら、真剣に向き合ってくれるし、一言一句が名言に聴こえます。偉大な存在で、優奈ちゃん、悠華ちゃんがいるマジパンに入ることができて良かったです。

-はい。いい雰囲気なのが伝わってきました。

沖口:私はアイドルをやってきて7年目に突入しているんですけど、みんなフレッシュだし、ピュアで明るいので、逆に4人に引っ張ってもらっています。アイドル的な面でキラキラできるのは、みんなが楽屋とかでも明るく楽しくしてもらえているおかげで。この4人だからこそ仲が良くて、友達みたいに楽屋で話ができるので、そこがマジパンのいいところです。平和を届けてみんなを幸せにするためには、まずはこっちが平和じゃないとダメだと思うんですけど、今はコンセプトにぴったりなメンバーが集まっているように感じています。

吉澤:優奈ちゃんは日に日に若返っています。

沖口:ファンの人に言われるんですよ。"18歳のときより若返っているね"って。みんなのおかげ。若いエキスを吸収して、パワーを貰って若返っています(笑)。

-(笑)逆に、プロデューサー兼メンバーの沖口さんから見た4人のステージ上での魅力とはどんなところですか?

沖口:花奈は表情がすごく素敵です。周りで毎日のように観ているスタッフさんも絶対にそこを褒めるくらい、他の4人にはできないパフォーマンスをしていて。曲にしっかりと入り込んで表情が作れる子だし、観ていてコロコロ表情が変わるから、目が離せなくなると思います。花奈がいるのといないのとでは、ステージの明るさとか雰囲気が全然違うんだろうなって。

山本:照れる! 面と向かって褒められることってこういう機会でしかないので、照れますね(笑)。

-益田さんについてはどうですか?

沖口:この1年間で一番変わったのは珠希ですね。珠希はゼロからステージに立ったので、最初は笑顔も硬かったし、笑っていてもどこか不安げ、自信なさげだったんです。今は、笑っていても笑っていなくても明るくなったし、歌声もしっかりしてきて、珠希にしかないような歌声になりました。特徴のある、セリフとかが似合うような声のメンバーがいるグループって強いと思うんですけど、珠希はそうなれるような声を持っていますね。今も曲にセリフのパートがあったら珠希が担当していることが多いんですけど、これからそこをもっともっと成長させてもらえたら、唯一無二の歌声の存在になれるんじゃないかなって。

-では、宇佐美さんはどうでしょう?

沖口:空来が加入したときは13歳だったんですけど、当初からウクレレ・シンガーとして活動していたので、パフォーマンス力がオーディションのときからすごかったんですよ。けど、歌って踊るアイドルは初めてだったので、踊ると息が上がるから思うように歌えなかったりしていて。今となってはそんな心配もないし、なんなら歌ももっと上手になっています。空来の歌声って、なんにも染まってない、まっすぐでお水みたいに透き通った歌声で。しかも芯もあるから、この5人ならではの既存曲の見せ方をできるのは空来の歌声が大きいんだろうなと思いますね。今もどんどんレベルアップしているので、14歳でこれは末恐ろしい。

-最後に、吉澤さんについてはいかがですか?

沖口:悠華は、新メンバーが入る前の6人体制からいるんですけど、その6人のときはリード・ヴォーカルがふたりいたので、歌割はそのふたりが多かったんです。沖口優奈、清水ひまわりのオリジナル・メンバーがその次くらいに多くて、新メンバーだった悠華と(吉田)優良里は、もうできあがっているところに入るから、歌割が曲によっては2行あるかないかくらいのときとかもあって。その当初からおちゃらけた普段の悠華はステージ上では出せていたんですけど、やっぱり存在感としては負けてしまうというか、そういう部分で存分に出し切れていない感はあったんです。でも、この新体制になってから歌割も増えましたし、落ちサビの担当も増えたし、当時からできていたステージ上でふざける、いろんな表情をする、いろんなメンバーにちょっかいをかけていくというのが、この新体制になってからよりパワーアップしました。アイドルとしての存在感も抜群に出てきているので、6人時代の悠華を知っている身からすると、悠華がこんなふうにグループを引っ張っていく存在になったのは嬉しい驚きですね。

-リーダー兼プロデューサーという立場で、みなさんをよく見ていることが伝わりますね。あんまりこういう話をする機会はないんですか?

沖口:全然しないですね。

吉澤:最近はグループとしての成長とか、この3人(益田、山本、宇佐美)が1年でどのくらい成長したかという話は聞くんですけど、なかなか私は触れられないので(笑)。久しぶりに褒めてもらっちゃって、嬉しいですね。

沖口:難しい立ち位置だよね。3人のことは新メンバーとしてスタートしたから聞かれるし、私はプロデューサーとしての話を聞かれるけど、悠華はなかなか。

吉澤:そうなんですよ。衣装デザインの話しかしてもらえない(笑)。

沖口:でも実はめっちゃ成長しているからね。

吉澤:今日はそんな話を聞けて嬉しいですね。ありがとうございます!