Japanese
マジカル・パンチライン
Writer 高橋 美穂
2020年2月19日、マジカル・パンチラインがメジャー1stフル・アルバム『MAGiCAL SUPERMARKET』をリリースした。マジカル・パンチラインは、2016年2月19日に始動した6人組のアイドル・グループ(つまり、今作のリリース日は結成4周年の記念日)。結成以来、メンバー・チェンジも含めて、山あり谷ありの道のりを逞しく駆け抜けてきた彼女たちだけに、今作は初めてのフル・アルバムらしいフレッシュさのみならず、集大成と言えるような濃さも感じられる1枚になっている。全12曲が収録されているが、ここでは特に気になった楽曲をピックアップしてご紹介したい。
まずは、オープニングを飾る「マジカル・スーパーマーケット」。作詞は深川琴美、作曲/編曲は佐藤純一(fhána/Key/Cho)という布陣で生み出された楽曲だ。ワクワクを差し出すように"どれでもお好きなもの1つ/さあ・・・さあ・・・さあ・・・!"と歌い始めるドラマチックなオープニングから、"「がんばれ」「がんばれ」「がんばれ」"、"「大丈夫」「大丈夫」「大丈夫」"とまっすぐな言葉で聴き手の背中を押していく。楽曲そのものも彼女たちの存在感も、これぞアイドル! と惚れ惚れせずにはいられない。さらに、彼女たち自身のポテンシャルも早々に感じることができる。というのも、ひとりひとりの声質や表現力が違うことが明確にわかり、"私がここに入る意味"、"この6人で歌う意味"が聴こえてくるのだ。シンクロ率の高さやユニゾンの美しさを誇るアイドル・グループは多いが、彼女たちからは"個の集合体"としての魅力も感じられる。そういった意味で、先ほどの"これぞアイドル!"という表現とは相反するかもしれないが、アイドルが好きな人だけではなく、もっと広い枠で"歌が好き"、"音楽が好き"な人にも届く可能性を大いに秘めていると思う。
2曲目の「Melty Kiss -Album ver.-」の作詞/作曲/編曲は、SILENT SIRENの全楽曲のサウンド・プロデュース、作曲/編曲を手掛けていることでも有名なクボナオキだ。アッパーなバンド・サウンドと王道のアイドル・ソングらしい展開が心地よく融合。片思いでも(だからこそ?)楽しくて仕方がない! というような歌詞も女の子の無敵感をかわいらしく表現している。
5曲目の「ハルイロ -Album ver.-」は、作詞/作曲がシンガー・ソングライターの山崎あおい、編曲は鶴崎輝一。まさに山崎あおいがアコギ片手にセルフ・カバーをしている姿が目に浮かぶ、いわゆるアイドル・ソングにはないような切々としたバラードだ。しかし、前述したように、アイドルらしい魅力だけではない声質と表現力を持っている彼女たちだからこそ、歌いこなせているのだと思う。ユニゾンも6人の歌が溶け合うというより、合唱のように重層的に響いてくる温もりのある仕上がりになっている。
6曲目の「これから、私!」は、"このシンセの感じは......"と音楽好き、バンド好きなら、わかる人にはわかるかも。そう、作詞は竹内サティフォ(ONIGAWARA/Vo/Gt/Prog)、作曲/編曲はONIGAWARAなのだ。"ハミングはビビデバビデブー"というコミカル感と、"ガラスの靴はもういらないよ"というロマンチック感、そして、"裸足の私、いい感じ!"という前向き感が、サウンドも含めて表現されている。特に、女の子が勇気を貰える楽曲なのではないだろうか。
9曲目の「今日がまだ蒼くても」は作詞が山崎あおい、作曲が俊龍、編曲が鶴崎輝一。伸びやかな歌声、また、ピアノとストリングスが響き渡るこれまたアイドル・ソングらしくはないイントロだ。そこから、ひとりひとりが若き葛藤と決意を描いた歌詞を噛み締めるように歌い進めていき、サビではその歌声が結集する。アイドル・ソングらしくないと思いきや、アイドルならではのストーリー性や一体感にも魅了されていくマジカルな楽曲だ。
続く10曲目「名もなきヒーロー」も作詞が山崎あおい、作曲が俊龍、編曲が鶴崎輝一という布陣。とはいえ「今日がまだ蒼くても」とは違って、ギターが引っ張るアッパーなバンド・サウンドになっている。そんな中でも6人の歌声は負けることなく、むしろ生き生きと躍動。生のバンドを従えたパフォーマンスが観たくなる楽曲だ。
11曲目「もう一度」はナノウが作詞/作曲/編曲。彼自身も紆余曲折の道のりを歩んできたからこそ、彼が彼女たちに贈った"もう一度"というリフレインは胸に響くものがある。誰でもすぐに歌えそうな"ウォウウォウ、イェイイェイ"というシンガロングも、ライヴの醍醐味を知っている彼ならではだ。
ラストの12曲目「ONE -Album ver.-」は作詞がGiz'Mo(Jam9/Rap)、作曲はArmySlick/Giz'Mo、編曲はArmySlick。"so we are the ONE"というメッセージが貫かれた疾走感あるナンバーだ。"かわいい"にとどまらない、"かっこいい"も表現できるアイドルであるということを強く印象づけて今作は幕を閉じる。
今作を聴くと、マジカル・パンチラインは、"音楽そのもので"魔法をかけることができる実力を持ったアイドルという気がしてならない。かわいらしく夢を見せ、かっこ良く現実を切り拓く、そんな彼女たちの飛躍はまだ始まったばかりだ。
▼リリース情報
マジカル・パンチライン
メジャー1stフル・アルバム
『MAGiCAL SUPERMARKET』
NOW ON SALE
【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
amazon
TOWER RECORDS
HMV
MUCD-8140~1/¥4,545(税別)
【通常盤】(CD)
amazon
TOWER RECORDS
HMV
MUCD-1446/¥1,818(税別)
[CD] ※共通
1. マジカル・スーパーマーケット ※テレビ大阪「名門!モウカリマッカー学園」エンディングテーマ
2. Melty Kiss -Album ver.-
3. マジ☆マジ☆ランデブー
4. ぱーりないと!!
5. ハルイロ -Album ver.-
6. これから、私!
7. Alright
8. ひとかけら
9. 今日がまだ蒼くても
10. 名もなきヒーロー
11. もう一度
12. ONE -Album ver.-
[Blu-ray] ※初回限定盤のみ
・ライヴ・ダイジェスト映像(Trick or Treat ! The Spooky Magi-Pumpkins Tour 2019@横浜ベイホール公演)
・罰ゲーム映像~華麗に技をきめろ!ダブルダッチ・マスターへの道~
・ミュージック・ビデオ「Melty Kiss」、「今日がまだ蒼くても」、「もう一度」
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