Japanese
空想と妄想とキミの恋した世界
2021年04月号掲載
Member:加藤 なの 今井 なぎさ 有沢 ありさ 仲谷 瑠夏 中山 みる 松樹 マユウ
Interviewer:荒金 良介
"絶対的オシャレエモカワ"をコンセプトに掲げたアイドル・グループ、空想と妄想とキミの恋した世界。彼女たちが加藤なのをメンバーに迎え、新6人体制で早くも動き出している。今年1月17日、渋谷TSUTAYA O-WEST公演にて5人体制ラストになるワンマンを控えていたものの、コロナ禍を受けて延期となってしまった。その振替として、5月4日、渋谷TSUTAYA O-nest公演で6人体制初になるワンマン公演を開催。今も精力的にライヴを続けている彼女たちに現在の心境はもちろん、すでに公開済みの新曲「覚醒」、さらにまだリリース前の新曲「戀文」について、メンバー6人に話を訊いた。
立ち止まることも必要だよ、みたいな歌詞は今の状況にも当てはまるから刺さったんです
-前回の取材時(※2021年1月号掲載)に、今年1月17日にTSUTAYA O-WESTで行う予定だった、5人体制最後のワンマン公演("空想と妄想とキミの恋した世界「単独公演、白昼夢。」")に向けて話を訊きました。しかし、コロナ禍の状況を受けて、残念ながらそれが延期になりましたよね。気持ちの切り替えはすぐにできましたか?
仲谷:......引きずりましたね。
中山:切り替えられずにずっと病んでました。ひとつの大きな目標として進んでいたので、どこへ向かっていけばいいんだろうと。ただ、他のライヴがなくなるわけじゃないので、ひとつひとつ着実にやっていこうと。
松樹:あのワンマンが5人体制最後だったから、ちゃんと締めくくって、6人体制になりたかったので。しんどかったですね。
今井:私は同時進行でなのちゃんの振付をしていたので、ワンマンはなくなったけど、次に進もうとすぐに切り替えはできました。
有沢:私もすぐに切り替えられました。そのあとになのちゃん加入後のライヴも決まっていたし、TSUTAYA O-WESTは来年にでもやれたらいいなと。
-そのあとに加藤なのさんの加入が発表されました。現時点でこの6人体制では何本ぐらいライヴをやっているんですか?
仲谷:10本ぐらいですかね。
松樹:それでも、コロナの影響で本数はだいぶ減りましたからね。
仲谷:月に最大で25本はやってましたからね(笑)。
-それはすごいです! 6人体制でライヴをやった感触は?
有沢:もとからこの6人だったのかなと思うくらい、違和感はないです。お客さんにも"6人になってもいい意味で変わらないね"と言うお客さんもいるし、"新体制になってもっと変わらなきゃダメだよ"と言ってくれる方もいて、反応は様々なんですけど。
-加藤さんは実際に加入してみて、いかがですか?
加藤:2ヶ月経ってない(※取材は2021年3月中旬)ので、まだ覚え切れていない曲もあるんですよ。でも、みんな優しいし孤独感とかは全然ないし、今はいい感じだと思っています。
-このグループの中で加藤さんはどういうポジションを担いそうですか?
仲谷:声がすごく低音なので、空想(空想と妄想とキミの恋した世界)の世界観にすごく合っているなと。馴染みすぎてて、よくわからない(笑)。
今井:キャラについてはまだ迷走しているというか、定まってないかもしれない(笑)。
有沢:テンション上がっているところはまだ見たことない。
-6人体制の色が出てくるのは、これからかもしれませんね。
松樹:なのちゃんはもともと空想の後輩グループにいて、先輩と後輩の関係だったので、ムズい部分はありますね。
-そして、1月のワンマンで披露する予定だった新曲「覚醒」に関して聞かせてください。すでにリリック・ビデオは公開されていますが、これは5人体制のラスト・ソングということで。
仲谷:今は普通に6人で、ライヴでもやっているんですよ。
中山:空想の最近の新曲は暗めのものが多かったけど、「覚醒」はみんなで頑張っていこうぜ! という曲ですからね。なのちゃんも入ったし、心機一転、「覚醒」を歌って6人で頑張っていきたいなと。私はこの曲好きです。"chu-chu-chu-ru"のところが気に入ってます(笑)。かわいいから、注目してもらえたらなと思いますね。
-なのさんは、ライヴで歌ってみた感触は?
加藤:曲がいいと言ってくれるお客さんもいますからね。これから頑張ろう! という歌詞なので、みんなに好きになってもらえたらいいなと思います。
有沢:「覚醒」は振りコピをしやすい振付なんですよ。私自身も踊ってて、めちゃくちゃ楽しいですね。
松樹:歌詞が好きです。この曲のセンターは私なんですけど、2番のAメロを歌ってます。空想の曲ってだいたいセンターの人は1番のAメロを担当することが多いんですよ。でも、2番を歌いたくて、じょじょ。(プロデューサー)さんにお願いして、そこを歌わせてもらえたんです。それぐらい歌詞が刺さったんですよ。レコーディング中に泣きました。
-どの歌詞が一番刺さったんですか?
松樹:歌っているところ全部なんですけど、"走り疲れたら ゆっくり休んで/ツラィ クルシィ/それじゃ意味が無い/暫しの休息 それこそが勇気/このスピードを立ち止まれ"の歌詞ですね。立ち止まることも必要だよ、みたいな。それは今の状況にも当てはまるから。
-"暫しの休息 それこそが勇気"の歌詞は今のコロナ禍において、いろんな境遇の人にも響く内容ですよね。仲谷さんは?
仲谷:「覚醒」は明るめですからね。空想はいろんな曲調にハマるアイドルでいたいんですよ。空想っぽくないから違うじゃなくて、こんな曲も空想はできるんだ! と思ってもらえたらいいなと。
-空想の過去曲と比べても、ストレート且つキャッチーな曲調ですよね。今井さんは?
今井:"chu-chu-chu-ru"のパートでクラップがあるんですけど、どうしても音が取れなくて、ぐちゃぐちゃになっちゃうんです。ライヴでやるのは難しいですね(笑)。
-あと、もうひとつの新曲「戀文」についても聞きたいんですが、これは6人体制で初の楽曲になるんですか?
じょじょ。:他にも新曲はあるんですけど、制作は先に済んでいたんですよ。5月のワンマンで「戀文」は披露する予定なんですが、その前にもう1曲何か出すと思います。
-「戀文」は不穏なベース・ラインが印象的で、ある意味空想らしいダークさが漂っています。曲を貰ったときの印象は?
今井:メンヘラ......歌詞が重いですからね。レコーディングしたのはいつだっけ? 去年の5月ぐらいになるのかな。
じょじょ。:コロナ禍の活動自粛で披露するタイミングを失っていた曲なんですよ。
-最初に曲を聴いたときは女性目線の楽曲かなと思ったのですが、これは男性目線の歌ですよね?
松樹:えっ? 女の子だと思ってました。
-"貴女(あなた)の想いが募ります。"と歌詞に出てくるので、歌詞に出てくる主人公はメンヘラの男性ですよね?
じょじょ。:男性ですね。基本的に一人称は男という設定ですから。
中山:えー、男のメンヘラは嫌だ(笑)。
仲谷:ちょっと気持ち悪くなってきた。
一同:はははははは(笑)。
-みなさんは女性目線をイメージして歌ったんですね。
松樹:かわいい女の子を想像してました(笑)。
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