Japanese
MINOR THIRD
2021年03月号掲載
Member:長嶋 水徳(Gt/Vo) koudai.(Ba) 田中超あすか(Dr/Cho)
Interviewer:吉羽 さおり
10代のアーティストによるロック・フェス"未確認フェスティバル2019"のファイナリストであり、次世代ロック・バンドとして注目のMINOR THIRDが1stミニ・アルバム『THE NEGA』をリリース。衝動的な叫び声のような歪んだギターをかき鳴らす長嶋水徳の描く曲は、繊細で不器用で、時に痛々しいほどの深い傷を突きつけるが、かけがえのない自分の信じる美しいものを求め続ける、その自尊心に溢れている。他人には壊せないし、壊されない絶対的なものを、言葉やメロディ、サウンドにして放つ、そんな強さがある。パンクなマインドを掲げながら幅広い音楽を吸収しオルタナティヴなサウンドを奏でるバンドは、自ら"DOWNER POP band"と掲げ、さらに独自の道を切り開いていこうとしている。彼らがバンドに込めるもの、その思いを訊いた。
-2019年4月に東京で結成ということですが、どういう経緯で集まったメンバーですか。
長嶋:地元が静岡で高校が一緒だったんです。みんな上京して結成したということで、結成は東京になります。
-高校時代も一緒にバンドはやっていたんですかね。当時と現在のMINOR THIRDでは何か変化はありますか。
長嶋:高校時代は部活としてバンドをやっていたんです。そうではなくて、MINOR THIRDは私が自主的にバンドをやろうと呼びかけて始まったもので。高校時代とちがうのは、やっぱり部活だと大会もあるので、毎日強制的に練習をやらなきゃいけないとか縛りがあったんですけど。MINOR THIRDになってからは自由に、私が宅録で作った音源を持っていって、みんなでアレンジするという形でやってます。
-高校時代も長嶋さんが作った曲を演奏していたんですか。
長嶋:そうです。ただ、高校時代はまだ宅録の技術がなかったので。私が弾き語りで持っていった曲を、みんなでアレンジしていて。MINOR THIRDになってからは、私がデモ音源みたいなものを作って、それをまたみんなでアレンジするという形なので、曲作りはすごく早くなりました。
-koudai.さんは高校時代と現在のMINOR THIRDになっていくうえで、曲の面や気持ちの面で変化はありますか。
koudai.:自分は曲は書いてないんですけど、曲の雰囲気はかなり変わったと思います。でも気持ちの面が一番大きいですかね。今までは部活でやっていたところから、自主的になったことで活動も変わってきたし。みんなが大人になって、視野が広がって。これからどうするのかとかもしっかり話すようになりましたね。
-東京で一緒にバンドをやろうと長嶋さんに声を掛けられたときは、自分でもバンド活動したいなとか音楽でやっていきたいなという思いは強かったんですか。
koudai.:そうですね。自分は高校卒業してから音楽の専門学校に行っていて、その在学中に呼び掛けられたんです。ずっとバンドはやりたいと思っていたし、水徳はもう1回バンドをやると思っていたので(笑)。なので、やると思ってましたっていう感じでしたね。
-あすかさんはどうですか、バンドに誘われたときはやるという気持ちが固まっていた感じですか。
田中:そうですね。でも私は、"このメンバーじゃないとイヤだ"っていうのは言いました。実は上京してきたのは、みんなたまたまだったんです。私はもともと地元の大学に行く予定だったんですけど、見事に落ちて。じゃあ東京に出るかってなって上京をして。たまたま全員が東京に来れちゃったねっていう感じで(笑)。でもこのメンバーでならやれると思って、誘いを快く受けました。
-それくらいお互いや曲への信頼感があった。
田中:はい。高校3年間は毎日一緒にいたので、誰よりもみんなのことをわかってるというか。曲に対してもそうだし、まずメンバーに対しての信頼が厚すぎるので。絶対にやろうって思いました。
-そもそものところで、長嶋さんはいつ頃から自分で曲を作るようになったんですか。
長嶋:曲作りを始めたのは高校生で、軽音楽部に入ったのがきっかけでしたね。そこでオリジナルを作ることになって。でもギターを持ち始めたのは、中学2年生のときでした。
-ギターを始めたのは、バンドやアーティストの影響ですか。
長嶋:ええと、ヤンキーだったので──
koudai.:(笑)
-あまりギターと結びつかなそうですけど(笑)。
長嶋:(笑)グレたんですよね。それでヤンキーとつるむようになって、中学に行かなくなって暇になっちゃって。ヤンキーの子とかは、みんなゲームとかしていたんですけど、私はゲームにはあまりハマらなくて。何か新しいことを始めようということで、ギターでもやろうかなっていう感じだったんです。それで、父にギターを買ってもらったというところから始まりました。
-友人からの影響というのでもないんですね。ギターを始める前は、どういう音楽を聴いていましたか。
長嶋:音楽を始める以前、小学生の頃、いとこにUVERworldを聴かせてもらって、すごく好きでしたね。あとは父の影響で、THE BLUE HEARTSとか忌野清志郎さん、川本真琴さんや尾崎 豊さんを聴いてました。
-お父さんからの影響の中でも、とくに自分に刺さったなっていうものはありますか。
長嶋:やっぱり尾崎 豊さんは、私の心の中に伝説級に残ってますね。
-それは学校からドロップアウトしたという自分とも重なり合うような?
長嶋:そうですね。尾崎 豊さんは、私が生まれる前に活躍されていた方で。そういう人間が存在していたんだなという感覚でずっと見ていて。伝説っていうか。
-音楽を始めてからは、自分はこういうのが好みだなって掘っていったものはありますか。
長嶋:音楽を始めてからは、VOCALOIDとかは底の底まで掘っていろんなものを聴きましたね。あとは昔のロンドン・パンク系統とか、日本の90年代の音楽──NUMBER GIRLとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、あとはandymoriとかも聴いてました。
- VOCALOID以外は自分の年代よりも遡って聴いている感じですね? どういうものが心に触れたのでしょう。
長嶋:パンクの精神みたいなものがすごく刺さったというか。私はいつも自分の音楽のことを話すときに、喜怒哀楽の"怒"、怒りの部分が音楽に表れることが多いと言うんですけど。そのきっかけが、中学2年でグレたとき、同級生の女の子たちに"調子乗ってんじゃねぇよ、死ね"みたいなことを言われて。そのことがずっと心に残っているし、それに復讐したい気持ちがあって。だから"怒"の部分がすごく私の音楽には顕著に出ていると思うんです。だから、パンクとかうるさい音楽は私の性分に合っているというか、たくさん聴きましたね。あとは、歌詞がすごいなって思うアーティストは好きでした。andymoriもそうですし、THE BLUE HEARTSも歌詞が素晴らしいなと思うので。
-それはMINOR THIRDも通じるものがある。"怒"の部分を衝動的に表現する曲も多いですが、一方で詩的な曲、物語性を持った歌詞も存在してるなと思うので。好きだというアーティストを聞いて、納得するところはありました。ではkoudai.さんはどんな音楽を聴いてきましたか。
koudai.:自分は意識して聴くようになる前は母親が流していた曲を聴いてました。Mr.Childrenとか、あとはクラシックとかでフジコ・ヘミングさんのアルバムがよく流れていて、聴いてました。自分が意識して音楽を聴くようになったのは中学生くらいなんですけど、そのときヴォーカルの水徳と同じ中学で仲が良くて、それに影響されてVOCALOIDもよく聴いてました。
-ふたりは中学時代から結構一緒に行動してたりしたんですか。
長嶋:アニメオタクだったんですよね。アニメが共通項であって。
koudai.:でも自分は全然ヤンキーではなくて、超優等生で野球部で──
田中:坊主のね(笑)。
koudai.:どちらかというと真面目な生徒だったんですけど(笑)。元ヤンの水徳と仲良くしてて。それでVOCALOIDを聴いたりとかしてて、あとは自分でいろいろ聴くようになって好きになったのは東京事変ですね。
-あすかさんは自分のルーツとなったものというとどのあたりですか。
田中:水徳は歌詞を大切にする人だと思うんです、私はどちらかというと歌詞のない音楽、インストが好きですね。あとはSnail's Houseとかのようなピコピコした音楽が好きで。ただそういった音楽は、まだ自分のものにできていないなという感じで、もしかしたら、これからそれが出てくるかなっていう感じですね。
-またメンバーにはキーボードのやあちゃんもいますが、さっき挙がった音楽だとあまり鍵盤のイメージはなかったのですが、最初から鍵盤がいるバンドというのは頭にあったんですね。
長嶋:たしかにそうですね(笑)。私は、ポップの要素って結構鍵盤が重要だと思っていて。鍵盤は絶対に入れたかったんです。でも、言い忘れていましたけど、神聖かまってちゃんは、中学生の頃から映像で見ていて。そこに憧れてというのは結構あったかもしれないですね。
-MINOR THIRDを結成して、こういうバンドにしたいというヴィジョンのようなものっていうのはありましたか。
長嶋:今、MINOR THIRDは"DOWNER POP band"と言っているんですけど。
-Twitterの紹介部分でもそう書かれていますね。
長嶋:そうですね。新しい音楽のジャンルみたいなものを確立していきたいなと、"DOWNER POP"というジャンルを確立させていきたいなっていう思いで、今年からそうやって書いているんです。暗い中にも鍵盤のポップさや、メロディのポップさが光る、光と闇のような対象的なものが存在するバンドにしていきたいなというのはずっと思ってます。
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