Japanese
Bye-Bye-Handの方程式
2020年09月号掲載
Member:泰輝(Vo/Gt) 陽哉(Dr)
Interviewer:岡部 瑞希
-バンドの公式Twitterでは、今作のことをタイトルになぞらえて"愛のブーケ"と言っていましたよね。この例えは言い得て妙だなと。
泰輝:僕たちが高校生のときに初めて作ったシングルが「FlowerDance」って言うんですよ。右も左もわからないやつらがレコーディング・スタジオに入って、録って、いまいち納得いかないまま作って、100円で売っていたシングル。アルバムのタイトルを考えていて"Flowers"って候補が出た瞬間に、これしかないと思いました。5年間連れ添ったベースがバンドを卒業することに、花束贈呈的な意味を込めつつ、今までの活動も総括できるいい名前だなって。もともと作った時期もバラバラだった曲が、タイトルを付けてようやくコンセプト的にもなりました。
-全曲前向きな曲だという今作ですが、とりわけリード・ナンバーの「あの子と宇宙に夢中な僕ら」は爽やかですよね。"合唱"、"健康診断"、"駄菓子屋"、"コーラ"など、ワードひとつで誰もが見てきた風景が思い浮かびつつも、"宇宙"や"成層圏"というスケールの大きい言葉も織り交ぜられていて、そんな等身大なんだけれど、どこか空想的であるアンバランスな歌詞の世界観が、まさに子供と大人の狭間である"思春期"っぽいなと感じました。
泰輝:この曲を制作したのは、ラヴ・ソングを作るなかでの"自分らしさ"というものに対してすごく考えて、難しさを感じていた時期なんですよ。それで、そもそも僕が好きなラヴ・ソングってどういうものだったかな? と思ったときに、惑星や宇宙的なものと恋愛を結びつけてる曲にときめきを感じることに気づいたんです。例えばBUMP OF CHICKENの歌詞って"ノスタルジー×宇宙"ってイメージなんですけど、僕が"やっぱりロック・バンドっていいよなー!"と思う瞬間って、そういう歌詞を聴いたときなんですよ。だから僕の中では、"恋愛"と"ノスタルジー"と"宇宙"っていう組み合わせが魔法の方程式というか、突破口かもしれないと思って。「あの子と宇宙に夢中な僕ら」は、それがうまいこと噛み合って成功した一例で、この先もずっと残っていくルールの先駆けだと思います。
-魔法の方程式を用いた次回作にも期待が高まりますね。続く「ちゃんと握って」は後半で、まるで違う曲が始まったかというほどの急展開があり、初めて聴いたときは正直驚きました。この曲がこういう構成になった経緯を教えてください。
陽哉:泰輝が弾き語りで持ってきた段階では、あんな変なことはしてなかったんです(笑)。話していくうちに、3拍子を入れたいってなったんですけど、それを普通にやりたくないと思って。それはみんな同じだったみたいで、"じゃあ、ちょっと面白くしようぜ"ってあの形になりました。
-一度で二度美味しいというか、1曲の中で同じメロディ・ラインをまったく違ったテイストで聴けるというのは率直に面白かったです。
泰輝:3拍子になるところの展開を考えているときに、別で作っていたパーツが偶然すごく似たので、"もしかしたらいけるんじゃない?"って繋げてみたらちょうどハマって。入れたいけど、どこにも入れられないパーツがたまにあるんですよ。
-1曲には満たない断片的なメロディってことですよね。
泰輝:そうです。いまいち曲に組み込めない欠片が僕の中にはたくさんあって、それが超うまいことハマった曲です。
-「馴れ染め愛」はタイトルが独特で、どんな意味が込められているのかいろいろと思いを巡らせてしまうのですが。
泰輝:いやぁ、"なれそめあい"っていうワードだけが頭に浮かんで、語感で決めちゃったんですよ。意味合いを重視するのも好きなんですけど、それよりも語感やリズムや響きを意識して、書いてるうちに"こういう曲かな"って気づいて自分が寄せていくことが多いですね。それで結果的に聴いた人が導き出した答えが僕が思っていたことと全然違っても、それが面白いなって。
-意外でした。この曲の中でも、"僕"と"私"の視点が変わっていたり、呼応するようなフレーズがあったり、かなり作り込まれた歌詞という印象だったので。もっと潜在意識のうちから生まれてきているものなんですね。
泰輝:この曲で意識したのは"貯金残高は数千円だけ"ってフレーズを使うことですかね。みんながリフレインしたくなる、キラーフレーズになるように。どの曲にも、この一文は絶対譲れないっていう部分があるんですよ。
-この曲においてはこの"貯金残高は数千円だけ/君のところまでは数センチなんだ"というフレーズが、譲れない一文なんですね。
泰輝:"数千円"と"数センチ"っていう、愛情を違う単位で表した言葉遊びをしたいと思って。人によって独特な単位ってあるじゃないですか。小さいときは、"あそこまであと何歩?"みたいな。そういう人それぞれの独特な単位を、ちょっとユーモアを交えて表したかったんですよね。
-こだわりのポイントをいくつもうかがえましたが、アルバム制作全体を振り返ってみて印象的だったことはありますか?
陽哉:今回の制作は、シンプル且つ大胆であることを心掛けるように泰輝に言われていたんですよ。歌メロや歌詞を大事にしたいアルバムだから、ビートはそれほど遊ばずに、でもBye-Bye-Handの方程式らしさは残しつつやりたいと言われたので、ドラム的にはやり甲斐というか、作り甲斐のあるアルバムでしたね。
-そのオーダーがドラム的なやり甲斐に繋がったというのは?
陽哉:僕的には、めちゃくちゃテクニカルで音量を出して叩けって言われたほうが楽なんですよ。音をぶつけるんじゃなくて、歌メロや歌詞まで含めてアンサンブルを考えるほうがすごく難しい。難しいんですけど、歌メロの絶妙なタイム感に合わせたり、歌詞を見ながら盛り上げるか盛り下げるかのテンション感を探ったりという作業が、難しくも楽しかったです。
-難しくも楽しかったって、陽哉さんの探究心が溢れてますね。
陽哉:そうですね(笑)。
-泰輝さんも制作全体を統括していただくとどうですか?
泰輝:今までは、ひとつのアルバムの中でも曲調がバラバラだったので、曲ごとに気分を変えてやっていたんですけど、今回は全曲を同じ引き出しからアイディアを出していくから、1日に出せる限界があって......そういう行き詰まり感は初めてでしたね。同じ所の脳みそを使うから、そこだけ消耗して大変やったなぁ。でも、今作はかなり余裕を持って動いて、制作的に大変な時期を超えたのはもうだいぶ前なんですよ。今までは自主で制作していたので、ほんま納期ギリギリまで作業して送るってしていたんですけど。なので、まだリリースされていないのが変な感じですね!
-とはいえ、もうまもなくリリースです! 改めてリスナーさんへのメッセージをお願いします。
泰輝:このアルバムからまた改めてという気持ちを込めて作ったので、誰にとってもゼロ地点になればいいというか、これを機に過去作を振り返ってみるとか、もちろんこの先の音源も楽しみにしてほしいですね。
陽哉:僕らは"ハイブリッド・ロック・バンド"っつーのを、キャッチコピーとして掲げているんですけど、その名の通り、次のアルバムにはきっと全然違うバンドになっているんですよ。だから、もし今作が受け付けられなかったら聴かなくてもいいし(笑)。
-ちょっと待った、ちょっと待った(笑)。"仮に今作がハマらなかったとしても"、そういう方は次作に大いに期待してほしいということですよね!
陽哉:それは、もうまさにそうですね。1曲聴いて"違うかな?"と思ったとしても、次に期待して、僕らから目を離さないでほしいです。
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