Japanese
Amber's
2020年04月号掲載
Member:豊島 こうき(Vo/Gt) 福島 拓人(Gt/Prog)
Interviewer:山口 哲生
自分たちの好きなものを音から感じてほしい
-他にも面白い曲が多くて。例えば、「225error」は先ほどお話に出てきたTHE 1975とか、あとはちょっと懐かしいソウル・ポップみたいなもの、それこそ70~80年代の雰囲気とのバランス感が気持ちいいなと思ったんですが、この曲はどういうところから作り始めたんですか?
拓人:この曲のタイトルは"225曲目"っていう意味もあるんですよ。
こうき:僕らが曲を作るときっていつもデモのタイトルをできた番号順にしてるんですよ。で、このデモが225曲目だったことと、(インターネットで)サイトにアクセスできないときに出る"404error"をもじっていて。好きな人のことしか考えられなくて頭が回らなくなってしまっていることを、"225error"っていうことにしちゃおうっていうところから、このタイトルにしてますね。
拓人:曲としては俺が最初にトラックを作りました。Aメロとかはワンコードで音的にも単調なんだけど、いろんな遊び心を入れようとは思ってましたね。例えば、電話の音とか、自分たちの身近にある音をiPhoneで録って、それをループに入れたりして、そういう遊び心満載なオケを送ったら、さらに遊び心満載なメロディが乗ってきたっていう(笑)。あと曲を聴いて気づいた人も多いと思うんですけど、Michael Jacksonのオマージュとかも入れてるんですよ。そこは自分たちの好きなものを音から感じてほしいっていうところがありますね。
-身近な音を入れている曲で言うと、「Interstellar」のイントロに入っているスマホの入力音もいいなと思いました。
こうき:あそこいいですよね。
拓人:あのイントロって若干SE的に感じるかと思うんですけど、あそこの部分は最後につけ足したんですよ。こうき君がメロディも歌詞もつけたあとに、自分が曲を聴いて感じた印象を、音だけで表現してみようと思って作ったセクションなんです。
-そうなんですね。入力した文字を消していくところがいいですね。
拓人:自分の感情を言いたくて、言う直前まではいくんだけど、やっぱりやめようと思ってしまうことって誰にでもあるんじゃないかって。曲を聴いたときに、そういうちょっとした儚さというか、悲しさというか、前に進もうとしてはいるんだけど、そうなってしまう、あのむず痒い感情があったんです。それって今で言うならiPhoneに自分の思いを打ち込んだけど、やっぱり消してしまうことかなと思ってあのSEを作りました。
こうき:アレンジについては、直接会ったときに、"あそこはこういうふうにしたらどうだろう"みたいなことを話したりはするんですけど、このイントロが送られてきたときは電話して"めちゃくちゃいい!"と伝えて。そういうことをしたのは初めてでしたね。
拓人:すぐ電話くれたよね。
こうき:うん。すぐに電話して"天才だよ!"って(笑)。めちゃくちゃ理解してもらえたと思ったんですよ。でも、そのときの俺の圧が強すぎて拓人は"そ、そうか......"みたいな(笑)。
拓人:"お、おう......"みたいな(笑)。
-(笑)でも、たしかに興奮しますよね。自分の意図を完璧に汲んでくれて、いいものを作ってくれたっていう。
こうき:そうですね。ただ拓人的には褒められたのがギターじゃなかったっていうのがどうなんだろうっていう(笑)。
拓人:ははははは(笑)。
-(笑)あと「ネルシャツ」は結構往年のハード・ロック・バラードみたいな印象もあって、また違う毛色のある感じもありますね。こういう曲も自分たちの好きなものの中にあると。
こうき:ありますね。この曲は先に歌詞からできました。僕が弾き語りで作ったものをバンド・サウンドにして拓人に送ったんですけど、デモの段階からほとんど変わらずっていう感じだったよね?
拓人:うん。ある程度できあがったあとに微調整をするんですけど、「ネルシャツ」に関しては足したり引いたりする作業は少なかったかも。
-「缶ジュース」は地元の友達との関係性を歌った曲で、かなりパーソナルな感じもありますけど。
こうき:この曲も歌詞が先だったかな。地元の友達の曲を作ろうと思って、最初に自分が作ったものを拓人に聴いてもらって、そこから積み重ねていくパターンだったんですけど、歌詞にかなり時間がかかりました。やっぱり思い出やエピソードがかなりたくさんあるので、こんなこともあったし、あんなこともあったしなっていう中から最終的には一番伝わりやすくするというか、自分が言いたいことを選んでこれにしようって決めましたね。
-作曲パターンとしては、こうきさん発信のものと拓人さん発信のものとそれぞれあるんですね。
こうき:そうですね。バンドの仲間にも"いつもどうやって作ってるの?"って聞かれるんですけど、"こういうふうに作ってます!"って固定してやっている感じでもないんですよ。いろんなパターンといろんなやり方で作っているし、作り方はこのアルバムだけでも自分たちがやっているやり方全部が入ってますね。
-あと作品を通してもうひとついいなと思ったのが、いろんな方向性はありつつも、どの曲も広い場所が似合うなというところなんですよね。大きな会場で鳴っているところが浮かぶし、実際にそういう場所で聴いてみたいなと思って。そういうものを作りたいと考えていたところもあるんですか?
こうき:もちろんありますね。
拓人:やっぱり作るときもライヴをするときも、自分たちが思い描いているステージに影響されるというか。そういうところでやりたい気持ちがすごく強かったりするので、曲には反映されているのかもしれないです。
-大きいところで鳴らすことができるバンドになりたいと。
こうき:俺、ライヴでテンション上がると"東京ドームに行きたいんだ!"って言っちゃうんですよ。でも、そこはバンドとしての目標でもあって、だから、自然と曲もそうなるというか。意識してそうしているわけでもないよね?
拓人:うん。"こういう感じにしたらデカい場所に合うように聴こえるんじゃないか?"っていう感じで作ってはいないですね。俺らの願望というか、願いを持ったなかでの曲作りではあるので、そう感じてもらえるのは嬉しいです。
-大きい会場でやりたいという願望も含めて、これからAmber'sはどんなバンド、どんな存在になりたいですか?
拓人:僕的にはこのバンドみたいになりたいとか、こういう音楽をやりたいとかいうのは正直パッと出てこなくて。ただ"Amber'sの音楽はこういうものだよね"っていうものは作りたいです。
-曲が流れてきたときに"これ、Amber'sだ"ってすぐにわかる感じというか。
拓人:そうですね。僕らは自分たちがかっこいいと思っているものを、ジャンルを気にせず作っているので、"Amber'sらしい曲"って言ってもらえるのはすごく嬉しいんですよ。自分たちの色の濃いもの、自分たちの要素が強いもの、Amber'sらしいものを作りたいなっていうのは『VOSTOK』を作ってさらに感じましたし、後々は"Amber'sサウンド"みたいな唯一無二のものを作りたいなと思っています。
こうき:存在で言ったら、"自分は誰かに必要とされている人だ"ということ、ひとりじゃないということを聴いている人に伝えていきたいですね。俺にとってはAmber'sを聴いてくれる人がすごく必要な人だし、聴いてくれた人も、"自分は誰かにとって必要とされているんだな"っていうことに、気づいてもらえたらいいなと思っていて。
-なぜそう思うようになったんですか?
こうき:僕自身がAmber'sをやって、応援してくれる人や仲間に出会って、感じるものがすごく多くなったり、感動することが増えたりしたんです。「FORTE」じゃないけど、憧れみたいなものが、より強く、濃く、鮮明になったし、言葉が意味を持つようになったというか。そういうことが周りの人たちのおかげですごく増えたんですよ。僕としてはこういう気持ちになれるんだっていうことも伝えていきたくて。
-「缶ジュース」の歌詞に"叶えたい願いが増える事"とありますけど、本当にそういう感じなんですね。
こうき:そうですね。大きいところで言うといろんなところでライヴがしたいとかもあるし、こうやって取材をしてもらうこともそうだし、あとは後輩にジュースを奢れるようになりたいとか(笑)、そういった大きなことから本当に小さなことまで、バカみたいにいろんなことを話しているんですよ。
拓人:俺ら、想像や妄想をすごくするんですよ。
こうき:そうそう。こういうことがあったらどうする? とか。そういうのも昔は全然なかったなと感じていて......『VOSTOK』を自分で聴いていると、こういうことが言えるようになったんだなとか、こんな気持ちになれるんだなっていう幸せをすごく感じるんです。それはいつも応援してくれている人のおかげだなってすごく思っているし、だからこそ、このアルバムを配信ではなく、形としてちゃんと届けたいなと考えて今回CDにしました。
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