マチカドラマ

INTERVIEW

Japanese

マチカドラマ

2020年01月号掲載

マチカドラマ

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Member：萩原忠昭（Vo/Gt）三宮広大（Gt/Cho）タクオ（Ba）ミトミ（Dr/Cho）

Interviewer：秦理絵

－「独りよがり」なんかも、すごく疾走感がある曲なのに、ダメ男っていうのが面白くて。

萩原：たしかに（笑）。これは短い曲を作りたかったんです。疾走感がありつつ、その中でどれだけダメなところを書けるかっていうのを意識して作ったんですよ。結局、別れたけど、まだまだ好きだなっていうところがあって、もう1回チャンスがあったらちゃんと言おうと思ってるっていう。

三宮：忠昭っぽいよね（笑）。

ミトミ：うんうん。あと、私が忠昭さんっぽいなと思ったのは、「口約束」なんです。"掃除、洗濯、ペットの世話／その他諸々たくさんあるけど／僕がするより君の方が／出来ている"っていうのは、あ、そうなんだろうなと思いました。家事とか下手そう（笑）。

萩原：まぁ、そうだね（笑）。「口約束」はそのまま自分のことを書きましたね。すぐ忘れちゃうから、苦労をかけてたなっていう。好きな人に相応しい人になるのは難しいなっていうところですね。

ミトミ：忠昭さんの説明書みたいな曲なんです（笑）。

－今話に出た「口約束」で三拍子を取り入れたのも新しかったんじゃないですか？

ミトミ：あ、そうなんですよ。曲を作るときに、たまに"私がこんなの叩きたい"っていうのをお願いするんですけど、それがイントロの三拍子のところで。

萩原：今までも（ミトミからの）リクエストはあったけど、全部流れちゃってたんだよね。

ミトミ：6年目で初めて叶いました（笑）。

三宮：今までやってないマチカドラマですよね。

－他にも「まちがいさがし」の跳ねるグルーヴもバンドの新機軸かなと思います。

タクオ：これも原曲はさんちゃんが入る前からあったよね。

三宮：でも、今までのマチカドラマにはないファンキーな感じは意識して作りました。

萩原：イントロのギターを聴かせたいっていうのがポイントです。

タクオ：さんちゃんが入る前までは、イントロではベースのスラップが入る曲だったんですけど、ギターがかっこ良くて、俺が目立つ必要ないかなって思ったんです。ギターが目立つようにフレーズを変えたんですよね。結果、もともとイメージしてた完成型に近づいたんじゃないかと思います。

三宮：そういう意味では、4人になったことで、一番苦労したのはタクオかもね。今までの役割を二分化して、かなりいろいろ変えたので。

タクオ：たしかに大変さもあったけど、ベーシストとしての幅は広がったから、アルバムの後半になるにつれて楽しくなってきましたね。

－ええ、このアルバムを聴いて、今後のマチカドラマが楽しみになりました。

萩原：そう言ってもらえると、嬉しいです。それも全部ギターが増えたからなんですよね。

－年明けからは、アルバムを引っさげたツアー"マチカドラマ 2nd Mini Album「だれかの日々に。」Release Tour 2020"も開催されます。今回も22本というロング・ツアーですね。

萩原：これでも前回よりは少ないんです。

－新体制になったことで、最近のライヴも変わってきましたか？

三宮：今までは歌モノで勝負してたんですけど、最近はライヴ・バンドを目指してますね。

萩原：がっつりとしたライヴをしてるよね。

三宮：ライヴハウスの人にも、"意外と音がデカいんだね"みたいなことを言われるんですよ。CDで聴くと優しめなサウンドですけど、ライヴでは違う迫力があると思います。

ミトミ：私は、昔ひとりでライヴハウスに通ってたので、私たちのライヴにひとりで来てる人もひとりって思わせないようにしたいんです。MCでは"ミトミコール"で一体感を出してます。

－ミトミコール？

ミトミ：凛として時雨がすごく好きで。武道館でピエール中野（Dr）さんが"Xコール"をやってるのを見て、すごく楽しかったんです。それで、自分たちのライヴでは、"上から読んでも、ミトミ、下から読んでも、ミトミ"っていうのをやってて。個人的な目標は、いつかピエール中野さんみたいに武道館でミトミコールをやることですね。

三宮：僕たちも知らなかった野望を語ってる（笑）。

一同：あはははは（笑）！

－最後に、今後のバンドの展望を聞かせてください。

萩原：全国の人が自分たちの名前を知ってくれるようなバンドになりたいです。

ミトミ：楽器を初めて触って、初めてバンド・メンバーが揃って、さぁ、コピーしようっていうときにコピーされるようなバンドになりたいですね。

三宮：どんどん上は目指すんですけど、恋愛のことを歌うとか、そういうバンドの芯にある部分はブレずに、純度を高めて上を目指していけたらっていうのは思います。

ミトミ：忠昭さんの等身大なところは変わらないでいてほしいですよね。