ゑんら

INTERVIEW

Japanese

2019年05月号掲載

ゑんら

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Member：木乃伊みさと　滝口ひかり　滝口きらら

Interviewer：宮﨑大樹

妖怪って幻想というか、そういう"人が作り出すもの"になりたくて

－では、そんな初の全国流通シングル『妖怪ディスコ』について、どのように制作を進めていったんですか？

きらら：デザインとかは、みさみさ（みさと）が全部やってくれています。

みさと：そうですね、私がロケハンとか行って画像をみんなに送って、意見を聞いて。

きらら：スモークを焚いているんですけど、ここをこうした方がいいんじゃないかとかはみんなで話して決めましたね。

－ゑんららしい和の世界観で表題曲のイメージにも合ってますよね。本作では、ゑんらの曲をこれまでも手掛けているぴあさんが作編曲を務めていますが、ぴあさんとはどういうふうに曲を制作しているんですか？

みさと：曲のコンセプトは私たちで決めて作ってもらう感じが多いかもしれないです。あとは、"このギターの歪みが～"とか、"このリズムのドラムを入れたい"みたいな楽器の発注はよく伝えていますね。振付とかライヴをイメージしながら作っていきたくて、今後はスタジオに一緒に入って作っていこうと思っているんですよ。

－楽器の音までみなさんのこだわりが入っているんですね。表題曲「妖怪ディスコ」はゑんららしい和を感じさせるダンス・チューンです。

ひかり：迫力がある曲だなって思います。発表したのは1月なんですけど、"ゑんら絵巻"という舞台で、出演者の全員で踊った曲なんです。だから思い出深い曲というか......私たち舞台めっちゃ頑張ったんですよ、早い時間から稽古に行って、そのあとにライヴをして......それもあってエモい気持ちになる曲ですね。

みさと：舞台のイメージ・ソングみたいな感じなんですけど、今と違う曲ではあるんです。振付もキーも違うし。

きらら：もうちょっと難しい振付だったんですよ。今回の曲は、メンバーと振付師さんと、みんなで作りあげた真似しやすい振付になっています。ファンのみんなも真似してくれているので、もっと広がってほしいですね。

－作詞はみさとさんが手掛けていますけど、歌詞についてはどんなイメージで作詞したんですか？

みさと：妖怪をイメージした舞台の曲なので、歌詞もいろんな妖怪たちが一緒に歌って踊って騒いでいるイメージですね。妖怪って危うい存在というか、"どんだけ楽しんでいてもすぐにいなくなっちゃうでしょ？"みたいな気持ちも入れています。

－妖怪という存在に自身たちを投影している部分があります？

みさと：あぁ～。アイドルもそうだと思うんですけど、妖怪って幻想というか、そういう"人が作り出すもの"になりたくて。"自分たちが自分たちを作る"みたいなイメージもありましたね。

－この曲はワンカットで撮影したMVが公開されています。まさに「妖怪ディスコ」といった感じの映像に仕上がっていますが、撮影も相当大変だったんじゃないですか？

みさと：私たちは楽しめたんですけど、制作陣は大変そうでしたね。

きらら：ワンカットなので、失敗できないっていう緊張感はありました。特に血糊が掛かるところは一発勝負だったんですよ、汚れたら替えがないので。ちょっと恥ずかしいんですけど、実は私が枝に引っかかっているところもあって（笑）、そういうところもワンカットだから出る良さというか、逆にいいのかなと思います。

－ちなみにワンカットはみなさんの希望だったんですか？

みさと：ちょっと前から流行っていたじゃないですか？ワンカットに憧れていたんです。できあがったものを観たらカッコよくできていたので、私たちもビックリしました。