Japanese
BLACKNAZARENE / ゑんら / ゆくえしれずつれづれ
Skream! マガジン 2019年07月号掲載
2019.06.17 @下北沢LIVEHOLIC
Writer 宮﨑 大樹
平成が幕を閉じ、令和という新しい時代が始まった2019年。ことアイドル・シーンにおいても、アイドル戦国時代が終わりに向かいつつあると言われ、その一方で新たな時代の到来を予感させるニュー・ジェネレーションたちの活躍も目覚ましい。そんななか、今後のシーンの中核を担う存在になり得る次世代のアイドル・グループ3組による対バンがLIVEHOLIC 4周年イベントで開催された。
独特の語りからステージに姿を現したのは、だつりょく系げきじょう系ユニット ゆくえしれずつれづれ。オープニング・チューンは疾走感のあるラウドロック・サウンドの上で、感情迸るシャウトと流麗なクリーン・ヴォーカルが目まぐるしく交錯していく「Loud Asymmetry」。アグレッシヴな勢いそのままに「ニーチェとの戯曲」に突入すると、ステージから身を乗り出したメンバーが拳を振り上げフロアを煽っていく。ロック・アイドルは数多くいるが、ゆくえしれずつれづれのステージを観ていると、サウンドだけではない、もっと深い部分でロックを表現しようとしているように思える。そういう意味で言えば、ロック・バンドのライヴさながらにサーフやモッシュが起こるオーディエンスの反応にも納得だ。ラストはメンバー全員がフロアに下りて「ポストカタストロフ」を披露。群青(※ゆくえしれずつれづれファンの総称)だけでなく、初見の人々も巻き込んでのハンドクラップやヘッドバンギングで会場をググっとヒート・アップさせ、次のゑんらへとバトンを繋いだ。
二番手のゑんらは、元dropの木乃伊みさと、同じく元dropのメンバーで、"2000年に一人の美少女"として話題となった滝口ひかりと、その妹、滝口きららの3名からなるアイドル・グループなのだが、この日は滝口きららの喉の不調により、急遽、木乃伊みさとと滝口ひかりのふたりでの出演となった。それでも、滝口きららのパートをカバーしてのふたりのパフォーマンスは息ピッタリで、とてもアクシデントがあったとは思えないほど。不測の事態が起きてもきっちりと対応できているところから、いかに自分たちの曲を消化し、自身の血肉に変えているのかがよくわかる。そんなふたりの姿に胸を打たれたが、ファンの気持ちも同じだったのだろう、ひとりひとりの声援が熱を帯びていた。"煙のように変幻自在で枠にとらわれない"というコンセプトにもあるとおり、色とりどりの9曲と、持ち前の艶のある歌声で魅了した彼女たち。最後の「アンバランス」を終えて挨拶をした彼女たちの前髪は汗で濡れており、持てるエネルギーのすべてがその場で出し切られたことを物語っていた。
そして、この日のトリを飾るBLACKNAZARENEが緊迫感のあるSEに乗って登場した。ユニゾンかソロ・パートがアイドル・ソングの大多数を占めるなかで、高い歌唱力と、そこから繰り出されるハモリが彼女たちの大きな魅力のひとつであることは間違いない。その武器を1曲目の「officialfake」から堂々と見せつけることで、会場の空気を一気に持っていったことが印象的だった。中盤で重低音を響かせたのは、これもまたアイドル・シーンでは珍しい全英詞の「WILL」。海外進出を意識しての曲なのか、はたまたプロデューサーの音楽的バックグラウンドの影響か、などと全英詞の曲の背景を思案しつつも、最終的にはこの曲のカッコ良さにただただ酔いしれた。最後の「BLACK SUPERNOVA」では大きなシンガロングも沸き起こり、この日のライヴは大団円を迎えた。
この日出演した3組が示してくれたのは、次世代のアイドルの様々な可能性なのかもしれない。彼女たちが今後どんな未来を手にしていくのか、希望を持って見届けていきたい。
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