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INTERVIEW

Japanese

3SET-BOB

2018年12月号掲載

3SET-BOB

Member:YUSUKE(Vo/Gt) KAI(Ba/Vo) RUKA(Dr/Vo)

Interviewer:荒金 良介

3SET-BOBが2ndミニ・アルバム『UNBALANCER』(読み:アンバランサー)を完成! 今作の表題は造語となっており、不安定な気持ちや曖昧な自分と向き合った歌詞を掲げ、過去作とは一線を画したリアルなアプローチが際立っている。男女混合の3ピース・バンドとして、よりいっそうオリジナリティに磨きをかけた内容に仕上がり、歌詞と曲調の両面において共感できる楽曲が揃った。しかし、なぜ今、"心のバランスを崩しそうなあなた"と向き合う作品を作ることになったのか。そこには前作以降に考え抜いたバンドの心境が色濃く反映されているのだ。メンバー3人にいろいろと話を訊いた。

-今作のアルバム名には"UNBALANCER(読み:アンバランサー)"という造語を付けてて、"心のバランスを崩しやすいあなた"と向き合った内容です。前作(2017年リリースの1stミニ・アルバム『ORIGINALUCK』)以降、サンボブ(3SET-BOB)自体にいろいろと何かあったんですか?

YUSUKE:ははは(笑)、そうですね。前作以前にもいろいろあったけど、前作以降に全国ツアー"好きにかませTOUR"をいろいろ回るなかで......自分もそこまで若くないし。

-それは前回の取材(※2017年7月号掲載)から言ってましたよ。

YUSUKE:そうですね(笑)。でもよりリアルに感じるようになり、メンバーにあたることや、ひとりで塞ぎ込むこともあったから。今まではそれを見せないようにしてたんですよ。曲もそうだし、ライヴもそうだし、でもそれはリアルじゃないなと。それはメンバーに気づかされた部分もあったし、"それもYUSUKEらしい"と言われて、楽になったところはあるんですよね。今回はそれで書けた歌詞が多くて。

-なるほど。RUKAさんもYUSUKEさんにあたられたんですか?

RUKA:はははは(笑)。まぁ、お互い様ですね。意志の疎通は前よりもずっとできるようになりました。YUSUKEも変にかっこつけなくなったと思います。

-メンバー間で素直に会話できるようになった?

RUKA:はい。言ってもらわないと、わからないこともありますから。

-言える範囲でどんな会話があったんですか?

YUSUKE:僕自身がアンバランスな時期があって、いいときはいいけど、波があったんですよ。周りに"鬱なんじゃないの?"と言われたりして、そこまでいかないけど、客観視したときにいいときと悪いときの差が激しいなと。普段なら見逃しているようなことで、わざと喧嘩になるようなことをメンバーに吹っ掛けることもありましたからね。

RUKA:そのときは機嫌が悪いのを知らなかったので戸惑ったんですけど、気持ちを言ってもらえたら、"あっ、そうなんだ!"って。

YUSUKE:みんないいときも悪いときもあるじゃないですか。全員に共感してもらえる歌詞じゃなくても、自分みたいな人に響く歌詞ならば書けるんじゃないかと思ったんです。それに気づけたことが大きかったですね。

-不特定多数というより、自分と同じような心境の人に深く刺さればいいと考えたんですね?

YUSUKE:今まではみんなに好かれたい気持ちがあったんですよ。それで歌詞もずっと書けなかったけど、考え方を切り替えたときにスラスラと書けた感じです。

-今作の制作に取り掛かったきっかけは?

YUSUKE:最初はどうしようと思って。ただ、そのなかで自分と向き合う時間も増えて、いい意味で悩む時間も長かったんですよ。最初、アルバム名を考えているときに"俺のこと"みたいな題名にしようと。

RUKA:"(YUSUKEって)こういう人なんですよ"みたいな(笑)。スタジオで曲作りしているときに自分をテーマにしたアルバム名を付けたいと言われて。

-結果的に"UNBALANCER"=YUSUKEですよ、と。

YUSUKE:アルバム名が最後まで決まらなくて、自分はアンバランスな人間だから、"UNBALANCER"にしました。

RUKA:私も反対はなかったし、いい意味で自分を出した方が聴いてくれる人も耳を傾けてくれるんじゃないかなって。実際私も......"UNBALANCER"ですからね。

-ははは(笑)、RUKAさんもそうでしたか。

RUKA:そうなんですよ(笑)。

YUSUKE:そう考えると、KAIはその間にいる"BALANCER"ですね。

-3人が"UNBALANCER"だったら大変ですもんね。ある意味、今作は振りきってますよね。

YUSUKE:今までかっこつけていたというか、人間味を殺していたのかな? サンボブと言えばハッピーな感じみたいな。それにとらわれていたけど、今回は3人の人間味が出たうえで"サンボブです!"と言える内容ができました。

-自分の弱さを曝け出せるようになったのは強くなった証だし、今作を聴いてパワーを貰える人は多いと思いますよ。

YUSUKE:今までは自分の弱さを見せる余裕なんてなかったですからね。やっとそういうところも見せられるようになりました。本当に歌詞を書くのは大変だったので。前作のツアーが終わって、みんなと今後の話をしたときに、"ちょっと考えさせてくれ"と言ったんですよ。

-というのは?

YUSUKE:自分にとってサンボブがなんなのか、わからなくなっちゃって。でも今はすごく気持ちいいですね。変に表情を作らずに歌えているし、いい意味でありのままを出せてるから。歌詞は恥ずかしい部分もあるけど、心の内側を見せることができたなと思ってます。「FLUMMOX」を1曲目に持ってきたのも、面食らわせるみたいな意味があるんですけど、これは俺らの心の声が出てるよね?

RUKA:そうだね(笑)。

YUSUKE:今までは"別に悔しいと思ってないし"ってクールを装っていたけど、それを前面に押し出しました。