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INTERVIEW

Japanese

amiinA×THE CHERRY COKE$

 

amiinA×THE CHERRY COKE$

amiinA:ami miyu
amiinAプロデューサー:齊藤 州一
THE CHERRY COKE$:KAT$UO(Vo) MASAYA(Gt) suzuyo(A.Sax/T.Whistle)
インタビュアー:宮﨑 大樹 Photo by 大木 優美

-今回提供された「Caravan」を初めて聴いたときどう感じましたか?

ami:"絶対にライヴでも盛り上がれる曲だな"って確信がありました。この曲は大切にしていきたいなって想いがあります。

-THE CHERRY COKE$がそのまま歌っていても違和感がないアイリッシュ・パンク感のある曲ですよね。楽曲提供するにあたって普段の制作と違った意識ってありましたか?

MASAYA:自分たちの曲だと、自分たちの人生に寄り添う曲になるわけじゃないですか。だけど、人様に提供させていただくっていうのは例えば、恥ずかしいものを作るとその人たちの迷惑になるし。だから、ふたりの武器になるような曲を提供できたらミュージシャン冥利に尽きるというか、何か手助けできないかなっていう意識はありました。

-ちなみに作詞については、どなたが手掛けているんですか?

齊藤:僕です。この曲の歌詞では、ライヴハウスのルールというか、自分の居場所は自分で作って"自由に盛り上がっていろいろな楽しみ方をするんだぜ"っていうのを言いたかったんです。amiとmiyuはアグレッシヴにやっているんですけど、それと違うリアクションが返ってくることもあって、わりと苦しい思いもするんですよね。そこでami、miyuがライヴで体験していることと音の開放感を歌詞にしたいなと。"語るより先に動かせその足"とか、まさにそうで。そうしたら、(ライヴで)この曲を初めてやったとき、お客さんが手を上げてる人もいれば、踊る人もいれば、モッシュやダイブをしている人もいてすごく嬉しかったです。あと、これだけは言いたかったんですけど......初めて「Caravan」をライヴで観たMASAYAさんが泣いてました。

MASAYA:物販をやっていたんですけど"どうしても観に行く"って急いで階段を降りて行って。バンドマンだと自分たちの新曲の初披露を客観的に観れることって一生ないんですけど、それを初めて観ることができました。amiinAのお客さんが初めて聴いて"なんだこれ"ってなったらいやだなって心配だったんです。でもそれは杞憂でした。始まった瞬間にお客さんが"うわー"ってなって。ふたりが神々しくて、鳥肌が立って......泣いちゃいましたね。

-KAT$UOさんもそれを観て泣いたとか。

KAT$UO:"それを観て泣いた"はちょっと盛ってますけどね(笑)。曲を作ったMASAYAのTHE CHERRY COKE$として活動している以外の音楽の表現を側で見ていて、その成果を喜んでいる姿は僕らとしても嬉しいというか、じーんときました。

-THE CHERRY COKE$が「Caravan」のパフォーマンスを観たときの感想は、amiinAのふたりは直接聞いたことがあったんですか?

ami:初めてです。そう思ってくれていてありがたいです。

suzuyo:ビックリしたのが(初披露は)曲ができあがってすぐだったのに、歌詞とか全部覚えていて。カンペとかあるのかと思ったらないし、全部完璧にこなしていたからすごいなと感じました。

ami:リリース・イベントで会ったときにそれを言われたの覚えてます。

-実際に歌ってみていかがでしたか?

ami:曲を作っていただいてそれを歌うということに関しては、"amiinAの曲にしたい"という想いがあって。amiinAのことを考えて作ってもらっているわけだから、絶対に自分たちのものにしないとなって思ってます。

suzuyo:いい子すぎる......。

-自分たちのものになってきた感覚はありますか?

miyu:ファンの人も一緒に盛り上がってくれるようになってます。最初の"ヒーハー"はお客さんにも言ってもらいたかったので"みんな言って!"って煽ったら言ってくれるようになりました。次の目標は、途中で"ララララ"があるじゃないですか? 今はクラップなんですけど、みんなが歌ってくれるのを期待してます。

-"歌って!"みたいな煽りはしているんですか?

miyu:まだしてないので、この記事を読んで、(次のライヴで)歌ってくれたいいなと思います。

-アイリッシュ・パンクみたいな曲は今までのamiinAになかったかと思うんですけど、歌うときに意識したポイントとかはありましたか?

miyu:リズムが難しかったですね。

ami:私は"ヒーハー"がすごい難しくて......。

齊藤:ヴォーカルのレコーディングはMASAYAさんがディレクションをしてくれているんですが、"ヒーハー"は何度も録り直してました。

miyu:お手本をMASAYAさんにお願いしたら、さすがでした。

MASAYA:いきなり"お手本をやって"って言われて。"え、俺!?"って。

-なかなか合格の"ヒーハー"は出なかったんですか?

miyu:なかなか出なかったです。

ami:どうやって"ハ"を言うのかわからなくて。

MASAYA:KAT$UOさんは空気を吸うような感覚で"ヒーハー"って言ってるから。

一同:(笑)

MASAYA:なんて伝えたらいいんだろうと思って。10代のamiちゃん、miyuちゃんに"ヒーハー"って言ったところで"「ヒーハー」って何?"みたいな。かっこいい"ヒーハー"をどうやって伝えるかはすごい考えましたね。

-そんな苦労したレコーディングを経て、歌入れをした音源を聴いていかがでしたか?

MASAYA:音源の完成より前にライヴで聴いたのが最初だったんですよ。ライヴのあとに歌詞を変えましたよね? あと、メロディもレコーディング当日に変わりました。

-他にレコーディングで印象に残っていることってあります?

ami:レコーディングにMASAYAさんが来てくれることにビックリしましたね。レコーディングで一緒に部屋に入って教えてもらう機会ってなかなかないので、緊張しました。

-教えてもらったことは、他の曲にも生かせそうですか?

miyu:起伏とかしゃくりとかを教えてもらったんです。今までのamiinAの曲ではあんまりなかったので何回も歌って慣れるようにしました。

MASAYA:飲み込みがめちゃくちゃ早いんですよね。すぐに自分のものにするというか、スポンジのような吸収力でした。