Japanese
斉藤壮馬
2018年06月号掲載
Interviewer:杉江 由紀
TVアニメ"ハイキュー!!"の山口 忠役、現在放送中である"キャプテン翼"の三杉 淳役はもちろんのこと、先だってはあの人気作品"ポプテピピック"にも出演するなど、声優としてのキャリアと実力を積み上げてきた斉藤壮馬が、実は音楽的な才能と才覚にも非常に長けていることをここでは改めて推していきたいと思う。何しろ、彼がこのたび発表する3rdシングル『デート』は、本人による全曲作詞作曲を経て生まれた、まさに渾身の作品なのだ。過去にはバンド経験もあるという斉藤壮馬が、声優としてのスキルも生かしながら作り上げた今作は、どれもが実に興味深い内容となっていることは間違いない。そして、何よりいい声は正義だ!
-初めて全曲作詞作曲をこなされたという今回の3rdシングル『デート』は、充実の仕上がりとなっています。現在は声優業が主軸となっている一方で、もともとバンド活動のご経験もあるとのことですし、壮馬さんからするとここにきて"やりたいこと"を具現化できた、ということなのかもしれませんね。
去年の9月に出した2ndシングル『夜明けはまだ/ヒカリ断ツ雨』に収録されていた「スプートニク」という楽曲で、初めての作詞はやらせていただいていたんですけど、今度の3rdシングルに向けての打合せを昨年末に始めた際に、あらかじめ僕としては"次は作詞作曲ともにやらせてください"ということを、提案したいと思っていたんですよ。そうしたら、僕がそれを言い出す前にプロデューサーの方から"次は作詞作曲をしてみませんか?"という話が出てきたんです。そうやって双方の意志が合致したところから、今回3rdシングル『デート』の制作は始まりました。
-ちなみに、かつて壮馬さんがバンド活動をやっていらしたのは、だいたいいつごろのことになるのでしょうか。
最初にやりだしたのは、中学生のときです。当初からあまりコピーには興味がなくて、いきなり"自分たちで曲を作ってバンドをやろう!"というところから始めましたね。と言っても、本格的に曲を書き始めたのは高校生になってからでした。
-だとすると......そもそも論にはなりますが、壮馬さんとしてはそのまま"バンドで食べていきたい!"とはならなかったのが少し不思議です。
それが、僕は高校1年生のときに声優という職業のことを知ったんですよ。それまでもアニメや映画を観るのは好きだったんですが、具体的に声優の仕事に興味を持ったのがそのころだったんですね。もちろん、バンドを始めた中学生の誰もが一度は考えるであろう"ミュージシャンになりたい"という大きな夢は持っていましたし(笑)、昔から本を読むのが好きだったので作家になりたいという気持ちも自分の中にはあったんですが、当時の僕は高校生になってあとから知った声優の方に気持ちがより傾いていったんです。ひとつには、そのころに引きこもっていたことが影響していたんだと思います。
-つまり、引きこもり状態であった多感な壮馬少年の心を救ってくれたのが、いわゆる2次元の世界だったということですか。
簡単に言ってしまうと、そういうことになります(笑)。部屋にこもってアニメや映画の世界にどんどん夢中になっていくなかで、声優という仕事に対する興味が高まっていきました。もっと正確に言うと、ただ声優になりたいというより"その世界に救われた"自分からすると、今度は自分がそちら側に立つ方の人間になってみたいという憧れを持つようになったんです。
-なるほど、そういうことでしたか。
それこそ、音楽については中学生でバンドを始めたころから"俺たちが世界一に決まってる!"くらいの思い込みを抱いたりしていたんですけどね(笑)。でも、声優業とか芝居に関しては"自分ならできるだろう"という類いの見通しはまったく持てないところから、純粋な憧れだけを胸にしてのスタートだったんです。まぁ、そうなってからも趣味の範囲で曲を作ったり、小説を書いたりということはしてきていたんですけどね。結果として今の自分にとって仕事の軸となっているのは、声の芝居というものになっています。
-いずれにしても、壮馬さんの根底には常に表現欲求が強く存在しているのですね。
たしかに、それはずっと自分の中にあるものだと思います。でも、その中身はだんだんと変化してきたところもあると思うんです。芝居を始めてからは――デビューして8年くらいになるんですけど――これまでにいろいろな経験をしてきたからこそ、今の自分だから世に出せる3曲、というのがまさに今回のシングル『デート』に収録できたものなんじゃないかなと。だから、これは単にアーティスト 斉藤壮馬として作ったものということだけでもないんですよね。これまでにやらせていただいたたくさんの仕事や、あらゆる人たちとの出会いが、ここにすべて繋がった気がしています。
-満を持しての全曲作詞作曲シングルとなったわけですね。
本当にありがたいことです。まさか、声優の仕事をしてきたなかで個人名義での歌を出すことになるともあまり思っていなかったですし、ましてや今回は自分で作ったものを世に出させていただけるなんて。ほぼ10年越しくらいで、自分の中にあった音楽に対する夢が叶いました(笑)。これは声優業を地道に真摯に続けてきたからこそのことだと思いますし、別に回り道をしたとかいうことでもなく、僕としてはすべてがなるべくしてなった結果なのかもしれないなという気持ちでいます。
-歌うということだけで言えば、壮馬さんは声優としてのお仕事のひとつとして"キャラソン"をこれまでには相当数こなしてきていらっしゃいますよね。それらの経験も、やはり個人名義での音楽活動において大いに生かされているのでしょうか。
生かされたところもありますし、逆にその経験があることで難しいなと感じた点もありました。何しろ、ありがたいことに、キャラソンを歌わせていただく機会もたくさんあって、1曲ごとに要求されるものもまったく異なる(笑)。それだけに、個人で歌い出したときには"どういうスタンスで歌えばいいのか"ということを掴むまでがちょっと大変でした。キャラソンの場合は、基本的に"彼ならどう歌うだろう"というふうに、何よりもキャラのことを真っ先に考えますし、その過程もまた楽しいんですけど、いざ"自分自身の歌"として取り組もうとしたときに、"自分の歌ってなんだ......? そういえば、ここ数年そんなことは考えたことがなかったな"となってしまったんです(笑)。
-役者さんならではの悩みですねぇ。
家で趣味として曲を作ったりするときに歌うことはあっても、普段プライベートでカラオケに行ったりすることもまったくないですしね。斉藤壮馬としてデビューするということは、改めて"自分の歌とは?"ということを考えるいいきっかけになりました。それと同時に、キャラソンでは、普通であれば自分はこういう歌い方を絶対にしないだろうな、という歌唱法をいくつも取り入れる経験をできていたので、歌い方や書ける曲の幅が自分の中で大きく幅が広がったんじゃないかと思います。
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