Japanese
女王蜂
2018年05月号掲載
Member:アヴちゃん(Vo)
Interviewer:TAISHI IWAMI
-今回の『HALF』にも、そういう新たなスタートとしての気持ちがダイレクトに表れているのでしょうか。
私が"ハーフ"っていう言葉を使うとか、中島みゆきさんの"うらみます"とか、Perfumeが"弾けるような恋をしようよ"とか、誰が何を言うかはすごく大切だと思ってるんです。なんでそんな大きいこと言うの? って思ったりとか、億ションに住んでるのに四畳半を歌ったりとか、そういう違和感ってあるじゃないですか。そこは誤差がないんだと思うんです。
-「HALF」はTVアニメ"東京喰種:re"のエンディング・テーマです。"喰種(グール)"とは人を食らう怪人のこと。人間の心を持ったまま食欲は人間に向いた"半喰種"となってしまった主人公の苦悩を中心に描かれる物語となっていますが、そのストーリーとリンクさせようという意図はあったのですか?
まったくなかったです。作者の石田スイ先生がライヴに来てくださって、そのあと一緒にお食事をして。食事のあともひと晩語り明かして、"何か一緒にできたら面白いかも"って話はしてたんです。そのあと、実際にエンディング・テーマのお話をいただく前に、もう「HALF」は浮かんでいたので。
-そうだったんですね。
"東京喰種:re"の主人公は、喰種の血と人間の血が混ざって、板挟みになって、でも生きていくわけですよ。戦いながら。そこに、手加減一切なしで、自分たちが戦っていくために欲しかった「HALF」という曲を持っていったら一発OKで、直しも一切なしでした。
-石田スイ先生とアヴちゃんの密なコミュニケーションのうえにできた曲が、お互いの作品同士でも共鳴し合った。そして私は意図的にリンクさせたと思っている。理想的なことですね。
そうです。してやったり。過去には私も、作品を観て曲を書く、そういう作家体質を持たなくてはいけないんじゃないかって思っていたこともありました。でも、女王蜂の一番のファンは私自身で、その私がグッとこないものは、ファンの人は鼻がいいから気づいちゃう。逆に"(作品に)寄せたんじゃないか?"っていう豊かな想像力も持っているから、その狭間というか、絶妙なところでうまくいくんだと思います。
-では、その歌詞が指す意味、石田先生との話で見えたことってなんだったのですか?
よく女王蜂は"闇をちゃんと書いててすごいね"って、言われるんです。それはすごく嬉しいんですけど、実際は、自分自身に闇を感じたことはないし、人に対しても闇深いと思ったことはほとんどなくて。暗いと思う人はいるし、自分が暗いんだとしたら、"自分で発光したらええやん"って思うんです。そうすれば、目先のものは手に取れるし、峠の先だって見える。懐中電灯みたいに。その発光の手段が、私にとっては音楽であり、今回の歌詞では最も強い光を書けたと思います。
-『Q』をダンス・ミュージック・アルバムだとするなら、人が踊りたいときは、必ずしも楽しいときだけじゃない。闇というか、やるせないとき、つらいとき、狂いそうなときだって、踊りたい。そこを描いたうえで"踊る"という光が当たっている。
はい。そうでなければいけないと思います。
-その光の照度が「HALF」は高い。
"東京喰種:re"の世界観に対して、「HALF」はちょっと明るいと思った人もいたかと思います。あれだけ強烈な作品なので、色味とか言葉とか、多くの人がイメージするものに寄せようと思えば寄せられる。でも、そこにあやかるのは失礼だと思ったんです。テレビから流れる90秒に、最初はちょっと明るすぎると思う人もいるかもしれないけど、何回か聴いたり、4分まるごと聴いたりしたら、"あぁ、そういうことか"ってなってもらえるようなものが良くて。
-なるほど。
漫画やアニメの主人公って、アンドロギュノスというか、少年と少女って一緒だと思うんです。でも、女の子はいつしかお赤飯を炊かれてなりたくないものになったり、逆にそこに憧れていた人はハッピーだったりするじゃないですか。男の子だったら永遠に少年のまま骨ばっていって、とか、いろんなことがある。そこで、なんで男を指す"少年"は"年"なのに、少女は"女"なのか。そこも"年"でいいんじゃないかって。そういうことに『Q』からチャレンジしてるんです。
-『Q』について、"少年性"という言葉で表現されていましたよね。
例えばこの(『HALF』の)ジャケットだと、骸骨なんだけど楽しそう。グロいも、カッコいいもヤバいも、いろんなことが内包されてるんです。アイドルの推しとかもそうじゃないですか。"もう好きすぎてちょっと無理"、みたいな。何が言いたいかっていうと、少年少女の話もそうですけど、感情の中でハレーションが起こっちゃう、そういう音楽が好きなんですよ。
-「HALF」は出音一発、「デスコ」(2011年リリースのメジャー・デビュー・アルバム『孔雀』収録曲)にも近いインパクトとスリルはありつつ、アニメのテーマ曲という視点でも、女王蜂のリード・トラックにあるイメージからしても、テンポが――
遅いですよね。
-で、おっしゃったように、私もイメージより若干明るいと感じたんです。でも、シチュエーションによってはしっくりきたり、すごくダークに聞こえたりするときもある。じゃあ、この曲を明日、1年後、数年後に聴いたら、と考えたんです。それが今の女王蜂の魅力なのかなと。
嬉しいです。今は、そうやって言われることをすごく喜んでる時期。昔は、自分たちに技量がなくて、音楽で食べていけるとも思ってなかった。女王蜂っていうアイディアを買っていただいて、お客様が集まってるから、毎回よく言いますけど、投身自殺のように全部出し切る、明日なんていらないって、生贄になることでしか人を魅せられないって思ってました。だから、音楽を楽しめていたのかもわからないし、そういう評価も受け入れられなかったかもしれないです。
-それがどうして変わったのですか?
一度活動を休止して、それでも(バンドを)止めなかったのは、曲が書けた、音楽を作れた、好きだから。
-そして今はすごく楽しい。
"ハーフ"っていう言葉は嫌い。混血児、合いの子とか、自分の肌の色もそうだし、細い身体もそう。何人なのかわからないってよく言われるし。別に、自分の意志でそこに寄せていったわけじゃないので、持って生まれたものを大事にしにくい時代が長かったんです。でもそれが「HALF」で結実して、受け入れられるようになったんだと思います。
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