Japanese
女王蜂
2017年04月号掲載
Member:アヴちゃん(Vo)
Interviewer:石角 友香
前作『奇麗』を作るにあたって、アヴちゃんは身も心もボロボロになる恋愛を終えて、つまり壮大な"人体実験"を行った。そしてその作品のあとに訪れたのは、ジェンダーの規定をこえて、彼女の奥の方にいた"Q"という少年性が顕在化した作品だった。アヴちゃんは自分の身をもって、誰にでも当てはまる人間という生き物の不可解で愛すべき要素を作家として書き切ることができる人だということが、これまで以上に明確にわかる、それが今回のアルバム『Q』だ。善悪やモラルで割り切れない感覚は誰にでもあり、曖昧で自分を破壊しかねない何かに触れ、泣くことも俯瞰することもできる、まさに最高傑作である。
-前作『奇麗』(2015年3月リリースの4thアルバム)を出したタイミングでもう次の作品のヴィジョンはあったそうですね。
そうですね。あったし作ったんですけれど、それを全部反故にして、(アルバム)『Q』を作りました。実はアルバムの曲は出揃っていたんですけど、そのときに「Q」(Track.7)ができてというか、やらないといけないなとなって。全部をひっくり返して、あっという間に作ったのが今回なんです。
-なるほど。じゃあ「Q」という曲ありきのアルバムなんですね。
"Q"っていうもの自体が......自分の中の虎の子というか、いつか出てくるであろうものとは思ったんですけれど、思いのほか、このタイミングで出てくるのかっていうところで出てきて。で、タイトルに置いたんですけれど。
-"Q"は概念、それとも主人公ですか?
自分の中のフォーメーションとして......あんまりみんなから遠い国の話というか、全然違う話と思ってほしくないので、"曲が降りてくる"だとか、そういう表現は使いたくないんですけど......自分の中で三つ巴というか、3つのものがあって。今喋っていること、出てきているものっていうのと、曲を書くものっていういろんな役割があるんですけど、"Q"は初めて少年性というか、一番自分が守ってきたものなんです。そういうほんとに大事なものなので、「Q」って曲ができたときに、この曲を例えばサブカルだとかメンヘラだとか、そういう言われ方をせず、相手の胸にストンと落とすために他の曲たちを一気に書き上げました。
-"Q"は社会的に追いやられている存在に思えますが、実は同じようなものを抱えている人は多いのではないかと思います。
そうですね。幸福だろうが不幸だろうが、みんな退屈を生きてるというか、みんな同じなので。お金持ちだろうが一文無しであろうが。なんかそういう、全員にわかるものを作ることができるタイミングだったんだと思います。
-「Q」の歌詞の内容は――実のお父さんか義父かわかりませんが――父親に理不尽な仕打ちを受けている子供というふうに受け取ったんです。でも、その子供自身の方が大人のことを恨むどころかむしろ包んであげている印象を持ちました。
J.T.リロイってわかりますか? 若い子がこの曲のような内容で、娼婦になった18歳ぐらいの男の子が主人公の小説で自叙伝("サラ、神に背いた少年")を出版して、それを世界中のセレブやいろんな人が絶賛してベストセラーになったんです。で、マーク ジェイコブスの広告をやったりしたんですけど、実はその子はいなくて、その人の側近が書いてたんですね。
-架空の存在だった?
側近の40代の女性の彼氏の姪っ子が演じたんです、10年間。それが暴露されて詐欺罪に問われたんですけど、その人は謝らなかったんですよ。その代わり、それを信じてきた人には申し訳ないと思う、なぜなら彼らがバカにされてしまったから。それは謝るけど、自分がJ.T.リロイってものを創作した理由として、自分が死にたくて自殺ホットラインに電話したとき、毎回、違う男の子、違う精神年齢の男の子が出てきて、そのアバターを組み合わせてリロイってものができたから、"嘘じゃないの"っていうわけです。なんかこう、"嘘じゃん"、"嘘じゃない"っていうのをあぶり出すための雛形としての存在でしたね。
-J.T.リロイの話がこの曲とリンクするということですか?
......そうですね。大阪でこの曲を初めて新曲として披露したときに、実家に帰ったら、すっごい親に怒られたんです。で、マネージメントとかレコード会社とか、メンバー以外の人にはこの歌詞、"本物になっちゃうじゃん"みたいに言われて。
-実話的に捉えられると?
そうですね。でも女の子が歌うのも違うし、男の人が歌うのも違うけど、少年が歌ったからっていう力は発揮できたかなと思ってます。
-これは私が抱いた印象ですけど、そういう推測や真偽がどうとかいうことすらも、この「Q」は包摂してると思ったんです。できあがったものに対して言うのは無責任かもしれないけど。
ありがたいです。本当に「Q」は何回も聴けてしまっていて、終わらないというか、ちょっと自分が作ったものではないような感覚もあって。明らかにこの自分の中の少年性の、彼の頭文字なんですよね。自分から離れて独り歩きしていくような。で、自分自身、しっかりプレゼンをしたいし、一番近い距離でその説明をできる自信があるからインタビューを受けるし、今回の盤が最高傑作だとしていろんな人の力を借りているんです。
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