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INTERVIEW

Japanese

がらくたロボット

2018年04月号掲載

がらくたロボット

Member:ヤマモトダイジロウ(Vo/Gt)

Interviewer:岡本 貴之

-影響を受けている、という意味では月、太陽、海、雲とかっていう言葉が多く出てくる印象ですけど。

その月という言葉が月を表しているかはわからないし、太陽だからって昇ってくる太陽のことを歌っているわけでもないし。それが何かっていうのは、俺がこうだって言うことじゃないと思うんです。それを聴かせたいわけじゃなくて、その人が思う捉え方でいいんですよ。歌詞なんて、聴く人が自分で捉えてくれたらいいんです。

-でも、"これだけはわかってほしい"っていうこともありますよね?

今話したことだけはわかってほしいです(笑)。

-なるほど。

好きに捉えてくれたらいいんですよ。

-最後にタイトル曲「ツキノアリカ」で終わるのは、アルバム1枚を通してそういうメッセージがあるんですね。

そうですね。このアルバムを象徴するもので。それさえわかったら、"ツキノアリカを見つけに行こう"っていうエンディングですね。

-音作りについて教えてもらいたいんですが、今回は前作とは制作環境が違ったんですか。

録るスタジオも録ってくれる方も違いました。『BREAK OUT』のときは、"狭い中から破裂寸前な音"だったんですよ。今回は、空間で鳴っている音というか。

-空気感も一緒に閉じ込めた?

そうです。例えば、アンプの前にマイクを立ててそこの音しか拾わないのと、1メートル先にマイクを立てて空気の音が入ってくるのとでは全然違うというか。そういう音になってます。カセットテープを会場限定で作ったときは、同じ部屋で音を鳴らして真ん中にマイクを立ててみたりして、ある意味実験的だったかもしれないんですけど、それがあってこのアルバムができていると思います。

-前作ではかなり音が近くに聴こえましたよね。

そうなんですよ。目の前でアンプを鳴らしているような。でも今回は、そこに自分が立っているような音にしました。いい音になりましたね。

-この作品ができたことに関して、今どんな手応えを感じていますか?

このアルバムがいろんなところに俺らを連れて行ってくれたらいいなって、純粋に思います。それが日本でもイギリスやアメリカでも、この1枚が俺たちをどこにでも連れて行ってくれるって信じてる。