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INTERVIEW

Japanese

LONE

2016年11月号掲載

LONE

メンバー:毛利 翔太郎(Vo/Gt) 竹家 千十郎(Gt) 牛首(Ba) 山本 浩之(Dr)

インタビュアー:岡本 貴之

"関西の核弾頭"LONEが初の全国流通盤『ラウンドエンドランドリー』をTOUGH&GUY RECORDSから11月23日にリリースする。メンバー・チェンジを繰り返すなど、紆余曲折ありながら、ここにきて結成時のメンバーに戻って活動を行っている彼らの代表曲と新曲で構成された今作は、エモーショナルなヴォーカルと変幻自在な激しい演奏でありながらも、どこか一個人の内面の寂しさを覗かせる人間味のある作品だ。中学の同級生でもあるという4人に話を訊いた。

-2005年結成ということですが、改めてLONEはどのようにしてできたバンドなのか教えてもらえますか?

毛利:メンバーは中学校の同級生なんですけど、そのときコピー・バンドをやるために集まったのがきっかけです。高校に入ってから、オリジナルをやろうということになったんですけど、ドラムの山本が別のバンドをやるためにいったん抜けていたので、僕らはサポート・ドラマーを入れて活動していたんです。そのドラムが抜けたので山本を誘って再加入してもらったんですけど、その2ヶ月後に今度はベースが抜けまして。違うベースを入れて活動していたんですけど、そのベースも抜けたので牛首に声を掛けて、回り回って今は初期メンバーでやっています。

-バンド名は結成した中学時代から同じなんですか?

毛利:そうです。これは、漫画"BECK"のバンド名の由来が犬の名前なので、それにあやかって、僕の家で飼っている犬の名前をつけたんです。ただ、よくよく考えたら意味もあるというか、LONEって書いて"ロン"なんですけど、"孤独"ってかっこいいじゃないですか?

一同:ははははは(笑)!

毛利:"Alone"とも似たような。そういう後づけもありつつ、ほとんどの意味は犬の名前ですけど(笑)。

-たしかに孤独という意味では曲の端々にそういうテイストが漂っていますけど、そこは結成当初から変わらないのでしょうか。

牛首:僕が作詞を担当しているんですけど、僕は結構内気な人間で、人の輪の中にいても孤独を感じるような瞬間があるんです。歌詞にはそういう人間性が出ていると思うので、寂しさは溢れているんじゃないかと思います。

毛利:僕が曲とメロディを書いて、牛首が歌詞を書いています。中学のときから、僕は歌詞にそれほど興味がなかったんですよ。結構、洋楽が好きだったので、歌詞の意味とか当初はあまり気にしてなくて。だったら書きたい奴に書いてもらおうと思って今の形になりました。作れば作るほど彼の世界観が広がっていったので、ずっと書いてもらいたいんですけど、牛首がバンドを抜けていた時期は僕が書いてました。

-Track.6「エンドロール」は毛利さんの作詞作曲なんですね。

毛利:そうなんです。なのでまったく雰囲気が違うと思うんですけど、それはそれで面白いかなって。今は、牛首が全部書くって決めているわけではなくて、僕が書きたいときは書いてもいいよと言われてはいます。

-ヴォーカルが作曲で、作詞が別のメンバーというのは珍しいですよね。

毛利:"こいつやから"というのがあるからだと思うんです。僕はもともと何も考えずに歌うんです。でも、楽曲を聴いてもらったらわかると思うんですが、音源でもライヴでもすごくエモーショナルに歌っていて。何も意識せずに歌える歌詞が牛首の歌詞だったんです。だからちょうど良いふたりだったのかなって思います。

-牛首さんは今作の歌詞を書くうえで、どんなことを考えていたのでしょうか。

牛首:個人的なことになりますが、僕は2年半ぶりにLONEに帰ってきたんですけど、抜けていた間はバンドもやらずに一般的な暮らしをしていたんです。だから帰ってきたことに対する希望や決意、不安をいろんなテーマに乗せて書いた曲が多いですね。もちろん再録の曲もあるので、前に書いたテーマとも違わないように気をつけて、過去作とは毛色の違う歌詞もありますね。

-演奏は、曲ごとにとても凝ったアンサンブルを聴かせていますが、それぞれどんなバックボーンがあるのか教えてもらえますか?

毛利:音楽を始めたのは中学2年生くらいで、そのときGREEN DAYとかを聴き始めたことがきっかけでいろんな洋楽を掘っていって、そこから邦楽も聴き始めたんですよ。未だに聴くのはOASISとか、後々好きになったRADIOHEADとかですね。最近はDamien Riceの歌い方とかに影響を受けていたり、LOCAL NATIVESからはコーラスのアンサンブルの影響を受けていたりします。今はどちらかというと、ガツガツしたバンド・サウンドより、ゆるく聴けて気持ちいい方が好きなんですよね。よく家で聴くのは荒井由実で、初期の作品はすごく暗いんですけど、それをひとりで聴いているときが一番リラックスします。LONEは、最初はASIAN KUNG-FU GENERATIONとかBUMP OF CHICKENのコピー・バンドだったので、みんな共通してその2バンドが好きでした。あとみんなで聴いていたのはELLEGARDENです。それと牛首がTHE BACK HORNを僕に教えてくれて。曲を作っているふたりがTHE BACK HORNを通ったというのも、今の僕らの世界観に大きな影響を与えてますね。

牛首:僕はもともと歌詞を読むのが好きで、BUMP OF CHICKENの独特な歌詞の世界観が好きでした。自分がロック・バンドを聴き始めたのが中学3年生のときで、そこからはSyrup16gとかそういう下北的なバンドをどんどん好きになっていって。昔は、"音楽って楽しくないといけない"みたいに思っていたんですけど、暗いものを発信してもいいんだよっていう感覚に僕は救われてました。歌詞の孤独な感じとか暗い感じは、その影響がすごく強いですね。ベースに関していうと、メンバー4人が集まったときには僕もギターを弾いていて、一番下手だった僕がベースを弾けということになったんです(笑)。それでベーシストになりました。影響を受けたのはTHE BACK HORNの岡峰光舟さんです。ベーシストらしくないというか、"こんなにやっちゃっていいんだ"っていうのに衝撃を受けて、その後も"このフレーズって頭おかしい"とかいうことを意識するようになりました。LONEのアンサンブルの中では、ベースをあえてちょっと外すみたいなところをすごく意識してますね。

竹家:僕はほとんど音楽を聴かないんです。なんか音楽を聴いている間、じっとしてるのが苦手で。ギターに関しては、バンドをやっていたお姉ちゃんが派手なギターを買ったってことで前に使っていた地味なギターを僕にくれて。全然地味じゃなくて真っピンクだったんですけど(笑)。それを手にした瞬間に、中学生でアホやったんでスイッチ入ってもうて、"これ、俺イケてるわ~!"ってなって、それで今に至りますね。

一同:(笑)