Japanese
The Florist
2016年07月号掲載
Member:今村 寛之(Vo/Gt) 椎名 洋輔(Gt) 須長 英幸(Ba) 蛭間 孝充(Dr)
Interviewer:山口 智男
STARBOARDの今村寛之を中心にPICK2HAND、TRIBAL CHAIR、The Feather Sideのメンバーが顔を揃えた4人組、The Florist。2014年にリリースした1stアルバム『Dark Entries』はエモ/ギター・ロック・シーンで活動してきたメンバーがシューゲイザーにアプローチした作品として注目された。それから2年、"評価を勝ち取る"ことをテーマに掲げ、彼らが完成させた2ndアルバム『Blood Music』は類稀なるメロディ・センスをアピールしながら、前作以上にシューゲイザーのひと言には収まりきらない多彩な楽曲が収録された作品となった。
-The Floristは、どんなふうに始まったんでしょうか?
今村:みんな元ナントカというか(笑)、以前にやっていたバンドがあるんですよ。僕も、もともとSTARBOARDというバンドをやっていたんですけど、そのバンドが活動休止したときはバンドということは考えず、ひとりで音楽を続けようと思ったんです。地味に曲を作って、SoundCloudに上げるぐらいのことをやろうと最初は考えていたんですけど、NATURE LIVINGのドラムの渋谷徹君が"曲があるなら叩きたいから何かやりましょう"と言ってくれたんですよ。そしたら須長君が、彼はまだそのときTRIBAL CHAIRをやってたんですけど、"何かやるなら俺もやりたい"と言ってくれて。TRIBAL CHAIRや須長君がサポートしていたDRUMKANとSTARBOARDはよく対バンしていて、僕がたまたまTHE JESUS AND MARY CHAINのTシャツを着ていたら、唯一反応する人だった(笑)。"INTERPOLいいね"とか、エモ・シーンにいながらそういうバンドもチェックしていて。だから音楽の話は結構してたんですよ。それで1回、3人でスタジオに入ってみたら、"あ、やっぱりバンドっていいな"と思って、でも、3ピースで僕がギター・ヴォーカルをやったらSTARBOARDと変わらない。もっと発展したことをやりたいと思ったとき、PICK2HANDやその後やっていたBRIT BANQUET時代に対バンしたことがある椎名君がいるじゃないかと思いついたタイミングで、椎名君がサポートしてたSchool Food Punishmentが活動休止したと聞き、すぐにメ-ルしました。"スタジオに入りませんか?"って(笑)。それが2012年ぐらい。
-メンバーが揃ったとき、どんなバンドをやろうと考えていたんですか?
今村:そんなにはっきりしたイメージはなかったんですよ。今、言われているシューゲイザーとかニュー・ウェイヴっていうイメージを決定づけたのは、椎名君のギターの音。前のバンドでもそういうサウンドにチャレンジしたことはありましたけど、ここまでできるのはやはり椎名君がいるからこそだと思います。
椎名:誘われたとき、"どんなのやるんですか?"って聞いたんですよ。そのときは、みんなの流行りだったと思うんですけど、ニュー・ウェイヴやポスト・パンクをやりたいと言われて、"何をやればいいかわからないぞ。なんとなく(ギターに)コーラスをかけてればいいのかな"って(笑)。実はそこらへんの音楽は、僕は浅くしか知らないんです。有名どころしか知らない。だから、スタジオに入ったときにどうしようかなと思って、結局自分が得意としていることをパーンとやってみたら、それがみんなのツボにハマッたみたいで(笑)。そこから、"この曲、シューゲイザーっぽくね?"って話になって、シューゲイザーというものをだんだん意識していったのかなって気がします。
-じゃあ、椎名さんが一番得意としている音楽というのは?
椎名:ルーツを言ってしまうと、RADIOHEADとかNIRVANAとかなんですけど、今のプレイ・スタイルを決定づけたのはRADIOHEADです。そこからああいうエフェクティヴなギターをどんどん漁っていって、MY BLOODY VALENTINEに辿り着きました。ポスト・ロックからシューゲイザーに遡って、いわゆる音響系、空間系のロックにハマッていた時期もあったので、そこが核にあると思います。
-須長さんはこのふたりとやり始めたとき、どんなことができると考えたんですか?
須長:楽しくできればいいかなっていうのがまずありました(笑)。椎名君のギターの音がホントに良かったので、自分が好きなニュー・ウェイヴ、ポスト・パンクのサウンドをこれで出せるのかなっていう楽しさ、ワクワクはありましたね。
-蛭間さんは今回のアルバムから正式に参加したわけですね?
蛭間:1年ぐらい前からサポートとしてライヴ活動は一緒にやってきて、今回、初めて曲作りから参加しました。
-どんな繋がりで?
蛭間:前のドラマーの徹さんの後輩なんです。
-もともとは、どんな活動をしていたんですか?
蛭間:The Feather SideってバンドやSTART OF THE DAYってバンドをやってました。
今村:徹君がやっていたNATURE LIVINGのレーベルメイトであり、後輩でもありって感じなんです。
-The Floristは便宜上、シューゲイザーと言われていますが、もともとそういう畑の人はいないところが面白いですね。
椎名:前のバンドの活動が終わって、新しいことを始めるタイミングだったんですよ。同じことをやっても仕方ないって、みんなどこかで考えていたんじゃないかな。せっかくいろいろな音楽が好きなメンバーが集まったんだから、それなりに新しいことにチャレンジしたいという欲が自然に出てきたんだと思います。
-2014年4月にリリースした1stアルバム『Dark Entries』は、結成からやってきたことがひとつ形になった作品だったと思うのですが、どんな手応えを得られましたか?
今村:もともと、前のバンドはみんな、ギター・バンドやエモのシーンでやっていたわけですけど、それだけに留まらない、例えばシューゲイザーのイベントに出演する機会も増えて、そのリスナーにアプローチできたという実感はありました。でも、正直言うと、もっと広がってもいいんじゃないかという思いもありましたね。ただ、それは今に始まったことではなくて、僕も含め全員が前のバンドのときから感じていたことではあるんでしょうけど。やっぱり常に自信を持ってやってきたと思うんで。
-じゃあ、今回のアルバムは、そこをもっと広げることがテーマのひとつだったわけですね?
今村:去年の夏ぐらいから曲作りを始めたんですよ。そのとき、みんなが覚えてるかどうかわからないけど、"評価を勝ち取るようなアルバムになればいいな"みたいなことを言ったら、椎名君が――
椎名:"1歩先だと遅すぎるけど、2歩先だと早すぎるから、1.5歩先を行こう"って(笑)。
今村:でもそれは、"本当はこんな曲が作れるのにあえてレベルを下げてわかりやすくする"とか、そのために好きでもないアプローチをするということではなくて、評価を勝ち取るようなものを、自分たちの好きなことやチャレンジも含めて、作れればいいなってことなんですけどね。
-今回、「Disintegration」(Track.1)を聴いて、変な言い方かもしれないですけど、すごく嬉しかったんですよ。自分たちならではの美学を貫き、現在の日本のミュージック・シーンに対するカウンターになり得る音楽を作りながら、決して"わかる人にわかればいい"という独善的なスタンスに凝り固まっているわけではなく、より多くのリスナーに届けたいというオープン・マインドなところが伝わってきて、そういう音楽の作り方をしている人たちがいるってことが。それはやっぱり、みなさんが今回、評価を勝ち取ることを意識した作品を作ったからこそだと思うんですよね。
今村:その感想がたくさんの人から聞けたら嬉しいです。
-ところで、このバンドはどんなふうに曲作りをやっているんですか?
今村:バンドで作るって感じですね。もちろん、メロディが立ってて、それぞれの特技が活かされているとは思うんですけど......例えば椎名君のギターだったり、僕が歌うメロディの美しさだったり、声の高さだったりっていうのはあると思うんですけど、僕が丸々作ってくるってことは全然なくて、僕を含め、全員で"こんなのやりたい"ってところから始まることが多いです。例えば「Romance」(Track.5)は椎名君が持ってきた変拍子やリフがもとになっている。だからバンドっぽいと思いますよ。
LIVE INFO
- 2025.12.04
-
TENDRE
LEGO BIG MORL
私立恵比寿中学
神聖かまってちゃん
SHERBETS
Homecomings
Nikoん
アーバンギャルド
キュウソネコカミ
吉井和哉
Hakubi
- 2025.12.05
-
桃色ドロシー
私立恵比寿中学
moon drop
ポルカドットスティングレイ
ザ・クロマニヨンズ
神聖かまってちゃん
NANIMONO
eill
Laughing Hick
Nikoん
崎山蒼志
Mercy Woodpecker / Navy HERETIC / Gum-9 ほか
さかいゆう / 望月敬史 / L'OSMOSE(O.A.)
flumpool
とまとくらぶ
Another Diary
岡崎体育
Rei
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
ズーカラデル
打首獄門同好会
- 2025.12.06
-
キュウソネコカミ
AIRFLIP
ザ・クロマニヨンズ
凛として時雨
OKAMOTO'S
BLUE ENCOUNT
indigo la End / a flood of circle / Galileo Galilei / go!go!vanillas ほか
Cody・Lee(李)
brainchild's
LEGO BIG MORL
NANIMONO
怒髪天
ねぐせ。
Nikoん
水曜日のカンパネラ / yama / CENT(セントチヒロ・チッチ) / D.W.ニコルズ ほか
CVLTE
UVERworld
eastern youth
キタニタツヤ
優里
Kroi / Jeremy Quartus(Nulbarich) / BREIMEN / luv
flumpool
チリヌルヲワカ
Aooo
Mirror,Mirror
心愛 -KOKONA-
THEラブ人間 / ビレッジマンズストア / 忘れらんねえよ / KALMA ほか
フラワーカンパニーズ
Ryu Matsuyama
MyGO!!!!!
- 2025.12.07
-
ぜんぶ君のせいだ。
崎山蒼志
キュウソネコカミ
MOSHIMO
moon drop
ポルカドットスティングレイ
凛として時雨
BLUE ENCOUNT
AIRFLIP
OKAMOTO'S
sumika / マカロニえんぴつ / Kroi / ズーカラデル ほか
NANIMONO
Nikoん
怒髪天
Devil ANTHEM.
ACIDMAN
eastern youth
小林私
UVERworld
優里
秋野 温(鶴)
LACCO TOWER
OAU
the telephones
BIGMAMA
フラワーカンパニーズ
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
トゲナシトゲアリ × RAISE A SUILEN
- 2025.12.08
-
ザ・クロマニヨンズ
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
RAY × きのホ。
ドラマチックアラスカ
PACIFICA
シベリアンハスキー
雨のパレード
never young beach
- 2025.12.09
-
キュウソネコカミ
天女神樂
ザ・クロマニヨンズ
FRANZ FERDINAND
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
ドラマチックアラスカ
TENDRE
PACIFICA
Galileo Galilei
Dios
ザ・シスターズハイ
ストレイテナー
PEDRO
モーモールルギャバン
- 2025.12.10
-
PACIFICA
Galileo Galilei
山本彩
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
くるり
森 翼
Wez Atlas
すなお
ストレイテナー
BLACK COUNTRY, NEW ROAD
- 2025.12.11
-
MONOEYES
あいみょん
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
山本彩
オレンジスパイニクラブ
BIGMAMA
ポルカドットスティングレイ
そこに鳴る
The Ravens
FRANZ FERDINAND
- 2025.12.12
-
Hump Back
VII DAYS REASON
Chimothy→
崎山蒼志
LiSA
Another Diary
凛として時雨
TOMOO
Nikoん
BIGMAMA
PENGUIN RESEARCH
moon drop
ねぐせ。
私立恵比寿中学
くるり
PEDRO
サカナクション / Creepy Nuts / 羊文学 / ちゃんみな ほか
flumpool
the shes gone
VOI SQUARE CAT
SAKANAMON / Broken my toybox / SPRINGMAN / KEPURA
BRADIO
ザ・クロマニヨンズ
僕には通じない
LONGMAN
- 2025.12.13
-
MONOEYES
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
ぜんぶ君のせいだ。
VII DAYS REASON
Vaundy / THE ORAL CIGARETTES / sumika / マカロニえんぴつ ほか
UVERworld
eill
フラワーカンパニーズ
LITE
SHERBETS
清 竜人
ポルカドットスティングレイ
moon drop
Nikoん
吉井和哉
9mm Parabellum Bullet
Cody・Lee(李)
flumpool
東京スカパラダイスオーケストラ × HEY-SMITH
[Alexandros]
Appare!
秋山黄色
藤沢アユミ
キタニタツヤ
THE SPELLBOUND
- 2025.12.14
-
downy / toe / unripe / aieum
(sic)boy
VII DAYS REASON
LiSA
ねぐせ。
10-FEET / クリープハイプ / go!go!vanillas / Saucy Dog ほか
UVERworld
ぜんぶ君のせいだ。
Devil ANTHEM.
フラワーカンパニーズ
TOMOO
NEE
"DUKE×GREENS presents わちゃごなどぅ -whatcha gonna do-"
OAU
PEDRO
Nikoん
kobore / Suspended 4th / ザ・シスターズハイ / ザ・シスターズハイ ほか
鶴
SHERBETS
RADWIMPS
9mm Parabellum Bullet
PENGUIN RESEARCH
MOSHIMO
スカート
PHALUX
Bimi
ASP
22/7
古墳シスターズ
クジラ夜の街
[Alexandros]
キタニタツヤ
- 2025.12.15
-
MONOEYES
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
anewhite
山田将司(THE BACK HORN)/ 大木伸夫(ACIDMAN)/ 内澤崇仁(androp)/ 村松 拓(Nothing's Carved In Stone) ほか
TOOBOE
Mrs. GREEN APPLE
Hump Back
- 2025.12.16
-
くるり
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
優里
YOURNESS
GANG PARADE
ザ・クロマニヨンズ
GODSPEED YOU! BLACK EMPEROR
Mrs. GREEN APPLE
RELEASE INFO
- 2025.12.05
- 2025.12.06
- 2025.12.07
- 2025.12.09
- 2025.12.10
- 2025.12.12
- 2025.12.17
- 2025.12.19
- 2025.12.20
- 2025.12.21
- 2025.12.24
- 2026.01.01
- 2026.01.07
- 2026.01.09
- 2026.01.11
- 2026.01.14
FREE MAGAZINE

-
Cover Artists
ザ・クロマニヨンズ
Skream! 2025年11月号










