Japanese
hue
2016年02月号掲載
Member:石田 充(Vo/Gt) 永井 一成(Vo/Gt) 藤田 健人(Vo/Dr)
Interviewer:増田 思織
-素直になって、ありのままの自分たちを出せたと。
藤田:はい。アルバムを作ろうってなってから、4人で飲んだりすることがめっちゃ増えて。それも大きいかな。
永井:たしかに。社会人になって、それぞれ場所も離れてるし仕事もあるからってスタジオ入って終電で帰るみたいなことが多かったんですけど。アルバム作り始めてから、話し合いという名の飲み会を何回もして。
-いいですね、そういうの。本当に曲も歌詞もタイトルも、全部みなさんで作り上げたアルバムなんですね。そして先日のリリース・パーティー、お伺いさせていただきましたが、大盛況でしたね。ワンマンって何回目ですか?
永井:いや、あれが初めてですね。"ワンマンやるぞ!"っていう社長プレッシャーがきまして、こっちはふざけんなって思いましたね(笑)。我々20分のステージで"もう十分でしょ"って感じだし、そもそも曲ないし、曲間繋ぐのも下手だし。それでワンマン!?って。でも"もうやるしかない"ってなってからは、いろいろ考えて。それはそれで面白かったですね。
-初のワンマン、終えてみてどうでしたか?
藤田:楽しかったですね。
永井:こういう感じでも成り立つんだって思いましたね。あんなにお客さん来てくれると思ってなかったから、すごくありがたかった。
-本当にすごくよかったです。ライヴ・バンドだなぁと思って。あと、フロア・ライヴがすごく似合う。
永井:俺たちフロア・ライヴの機会が多くて。初めての箱でも、"フロアなら大丈夫っしょ"みたいな自信がありますね。ステージだと、"今日大丈夫かな"って不安になったり(笑)フロアの方が強いんですよね。
-それは何でですかね。
永井:しっかりやろうと思うとしっかりできないタイプなんですよ、我々(笑)。"人さまの上に立つなんて"ってなってしまう。身の丈にあってるんですよね、フロアが。
藤田:あと、フロアの方が音もすげぇクリアに聴こえるしね。
-このあとリリース・ツアーがあって、そのあとは1年間活動休止、ということですが。
藤田:そうですね、僕がシンガポールに留学に行くんです。別にバンドを休みたいとか、そういうのじゃないんですけど、行きたいって気持ちがずっとあって。それは結構前から言ってたんですけど、"本当に行きます"ってみんなにちゃんと言ったのは、アルバム出そうって決めた新年会ですね。
永井:その留学行くっていう予定も込みで、じゃあツアーも回れるまでの日程で作るのがいいんじゃない?みたいなスケジュールでアルバムを作ったって感じです。まぁでも留学行くって聞いても"あぁ行くんだ。面白そうじゃん"みたいな感じで。別にそこで1年空くからやべえよみたいな危機感もなくて。
藤田:ありがたいですね。
-その間、他のみなさんは?
永井:何もしないっていうのは面白くないと思うので、とりあえず曲作ろうかなと。こんなにアルバム制作がギリギリじゃなかったら、本当はドラムの打ち込みを覚えさせようと密かに計画してたんだけど(笑)。
藤田:何それ!
永井:俺らは弦楽器だけで曲作って、そのデータをぶん投げて、藤田がシンガポールでドラムを作るみたいなのやれたら面白いなと思ってたんですけど。そのスキルを教える時間がなかったね(笑)。あと、各々ちょっとずつ違うジャンルの音楽も好きなんで、他で活動して、とかはあるかもです。って、ベースは言ってます(笑)。あいつが何やるか楽しみですね。1年後に全員が集まったときにそれが活かされたら面白いかなってのはありますね。
-みなさん的に、"これが最後だ"みたいな感じはあまりないんですね。
永井:そうですね。このアルバムの感じというか、今までの活動の流れは一度ここまで、っていうのはあるけど。来年どうなるかは、自分たちもわからない。こういうスタンスでここまでやってきたので。続けていれば、面白いのことがあるだろうっていう。
藤田:気づいたらこんなに友達できてて、みたいな
-"野望がある!"みたいな感じではなく。
永井:ないですね。例えば"フジロックに出たい"みたいなことを目標にしちゃうと、そこまでの過程に焦りも出るし、それ達成したあとどうなんの?っていう。バンド続けてきた過程でそこに行ければ面白いし、まぁそれだけを目標にするっていうのは違うかな。でも、フジロックは出たいです(笑)。
-その日を楽しみにしています! では最後になってしまいますが、みなさん何か言い残したことなどあれば。
石田:こういう媒体を使って宣伝をしていただくっていうのは今回が初めてなんです。普段知りえない人も手に取る機会があると思うのですが、俺がかっこいいと思ってやってることをかっこいいと思わない人はいないと思うので、ぜひ聴いていただきたいです! 急に強気ですけど(笑)。
藤田:ワンマンやって、正直シンガポール行きたくねぇって思って。バンドやってて、ほんとよかったなって思います。
永井:今までの凝り固まったものがほぐれて素直になったぶん、幅広い層にもくるものはあるんじゃないかなって思いますね。いろんな人に知ってもらいたい、そしてライヴに来てもらえたらなお嬉しいなって感じですね。
-1年後のみなさんの活躍を楽しみに待っています! 今回はありがとうございました。
一同:ありがとうございました!
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