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INTERVIEW

Overseas

THE VAMPS

2015年12月号掲載

THE VAMPS

Member:Tristan Evans(Dr)

Interviewer:山口 智男

ポップ・ミュージックを追求していることに加え、アイドル人気もあることを考えると、THE BEATLESの時代から脈々と続いているポップ・ロック・バンドの正しい在り方を受け継ぎ、アップデートしているバンドと言ってもいいかもしれない。当時、まだティーンエイジャーだったメンバーたちが結成。2013年にデビューしたとたん人気バンドになってしまったイギリスの4人組、THE VAMPS。彼らが1年半ぶりにリリースした2ndアルバム『Wake Up』はアコースティックだった前作から一転、ダンサブルな作風に変化。その新たな挑戦がバンドの成長を印象づけている。

-まず近況を教えてください。

ワールド・ツアーが4ヶ月くらい前に終わったんだ。去年はほとんど1年中ツアーしていたね。そこからはシングルの『Wake Up』のリリース目指して集中していたよ。今は次のワールド・ツアーのチケットが売り出されているんだ。きっと楽しいものになるだろうね。アルバムもあと4日(取材日:11月23日)で出るから、とてもワクワクしているんだ。

-さて、デビュー・シングル、デビュー・アルバムともに全英2位を記録する大ヒットになりました。若くして、大成功を収めたことについてはどんなふうに受け止めたんでしょうか?

うーん......うまく言えないけど、こういうのって心の準備ができるものじゃないからね。本当にラッキーだと思ってるよ。こういう経験ができて、ファンがこんなにいてくれるなんてさ。でも浮かれないようには気をつけているんだ。ひとつひとつの嬉しいことをちゃんと噛みしめて、もっと良くなろうって思うようにしている。

-デビューから現在まで、これまでの活動の中で1番のハイライトと言える出来事を挙げるなら?

そうだね......アリーナ・ツアーがソールド・アウトになったことかな。それからアルバムを出したこと、それが最初の1週間でゴールド認定されたこと、シングルの『Can We Dance』(2013年リリース)がオーストラリアでダブル・プラチナになったこと。

-今年1月には初来日公演も実現しました。初めての日本は楽しめましたか?

あれはクレイジーな旅だったよ! みんなすごくあたたかく迎えてくれて、とても楽しかった。もう5年くらい前の気がしちゃうけど、実際はまだ1年経ってないんだね(笑)。

-それくらいいろんなことがあったってことですね(笑)。

うん。でも今度のワールド・ツアーで2月にまた行けることになったんだ。とても楽しみだよ。

-1月の来日のときはコンサート会場以外のところも行ったんですよね。どんな思い出が残っていますか?

ニンジャ・レストランみたいなところに行ったんだ。スシが食べられるところ。僕はスシが大好きだからね。というか、日本食が結構好きなんだ。そのレストランではそれまで食べたことがなかったものもいろいろ食べられたんだけど、とても美味しかったよ。あと、街を散策することもできた。地元とは全然違うけど、とてもいいところだったね。神社に行けたのも良かったな。

-食べるものが限られているのでちょっと心配していたメンバーもいたようですが、日本での食事に関してはいかがでしたか?

James(McVey/Gt)がベジタリアンで、Connor(Ball/Ba)がナッツ・アレルギー持ちなんだ。だから食べられないものが少しあるけど、日本食は大丈夫だったね。全員気に入っていたよ。僕とBradley(Will Simpson/Vo)が特にね。

-日本のファンの印象は?

ラブリーだね! みんなとても礼儀正しくて行儀もいいところがいいなと思ったよ。でもライヴではクレイジーになってくれるのが嬉しかったね(笑)。お互い刺激し合って盛り上がれるんだ。僕たちを追っかけていた子たちもいたみたいで、いろんなところで見かけたよ。

-さて、約1年半ぶりにリリースする2ndアルバム『Wake Up』が完成しましたね。おめでとうございます。タイトルはどこから来ているんでしょうか。

アルバムもその1stシングルも"Wake Up"ってタイトルなんだけど、しばらくツアーしたあとで、新しい音楽で目覚める(wake up)って感じかな。

-デビュー・アルバムをリリースしてから世界中を飛び回っていた印象があるのですが、新作はいつごろから書いていたんですか? 今回、アルバム制作の時間はたっぷりありましたか? それとも限られた時間の中で作り上げたんでしょうか?

ツアー・バスの中で書いたことが多かったね。次のライヴ会場に向かう途中とか。ショーの日が1番都合がいいんだ。取材がない限りは、1日の前半はあまりやることがないからね。ホテルでゆっくり過ごしてからサウンド・チェックに行って、それからまたしばらく時間が空くから好きなことをやって......みたいな感じなんだ。その隙間時間を使って曲を書いていたよ。