Overseas
NOTHING BUT THIEVES
2015年10月号掲載
Member:Dom Craik(Gt)
Interviewer:山元 翔一
熱心にロック・ミュージックを追っている人ほど、"注目の新人"や"大型新人"という言葉に裏切られ、恨めしい思いに駆られ続けてきたはずだ。その理由はごくごくシンプルで、星の数ほど存在するバンドのうち、最高のロック・ミュージックを鳴らすことができるのはほんのひと握りにも満たないから、なのだが......。果たして本稿の主役となる、"正統派UKロック・シーンのブライテスト・ホープ"NOTHING BUT THIEVESの場合はどうであろうか? RADIOHEADを思わせる繊細さや湿っぽい憂いを湛えながら、MUSEのようなカオティックなラウドさやダイナミズムをも備える、平均年齢21.8歳の新人バンド。デビュー・アルバムのリリースを待たずして、すでに"SUMMER SONIC"にて来日済み。まさに鳴り物入りでデビューを果たす彼らとの電話インタビューが実現。LED ZEPPELINやMUMFORD & SONSのカバーを披露する彼らのルーツや音楽観、デビュー作『Nothing But Thieves』に至るまで、ギタリストのDom Craikに話を訊いた。
-"SUMMER SONIC"では新人バンドらしからぬ凄まじいライヴを見せてくれたと聞いています。初めての日本でのライヴはいかがでしたか?
そう言われているなんて嬉しいよ。日本は初めてだったけど、ああいうところは行ったことがなかったね。よその国に行くときはそれまでに行ったいろんなところと比べるものだけど、日本は本当に他の国とは違う。ユニークだよね。本当に気に入ったよ。
-デビュー・アルバムをリリースしていないにもかかわらず、"Reading And Leeds Festivals"にも出演されていましたね。
不思議だよね。イギリスでショーをやるときも、リリースすらしたことない曲でオーディエンスの合唱が起こったりするんだ。YouTubeでライヴ映像を観て、歌詞を覚えたんだろうね。すごく不思議な感じがするけど、アルバムがまだリリースされていないというのに、僕たちにとってもいろんなことがものすごい速さで動いているような気がするんだ。とてもエキサイティングだよ。
-デビュー・アルバム『Nothing But Thieves』をひと足先に聴かせてもらいました。あなたたちは、ここ20年のロック・ミュージックのエッセンスを取り入れながらも、地に足がついた自分たちの音楽を鳴らしているという印象を受けました。
そんなふうに言ってもらえて嬉しいよ。ありがとう! たしかにずっとロックを聴いて育ってきているから、クラシック・ロックの影響を受けているのは間違いないね。というか、ここ20年よりもっと前の影響もあるんだ。LED ZEPPELINとか。あと、直接的な影響は感じられないかも知れないけど、AC/DCなんかも聴いて育っているからね。影響という意味ではRADIOHEADとかJeff Buckleyが、最近の僕たちの音楽の聴き方やインスピレーションを変えたと思う。ロック・ミュージックのエッセンスが入るのはそういうことでもあると思うけど、"自分たちの音楽"という意味では、僕たちが最近の音楽も聴くことが大きいんじゃないかな。ARCADE FIREやKASABIANはエレクトロニック・ドラムやベース・シンセを使うからそういうところからインスピレーションを得て、自分たちでも実験しているんだ。そこが、ロック・ミュージックとモダンな要素の交差点なんじゃないかな。
-ひとりのリスナーとしてもNOTHING BUT THIEVESの音楽的なルーツがすごく気になったので少し詳しく教えて欲しいのですが、まず、あなたが意識的に音楽を聴き始めるきっかけとなった作品やアーティストについて教えてください。
子供のころからロックの大ファンだったんだ。FOO FIGHTERSとか大好きだったね。とにかくリフが素晴らしいし、曲もよく作りこんであってパワフルで、歌詞も素晴らしい。アルバムだったらLED ZEPPELINの『Led Zeppelin II』(1969年リリースの2ndアルバム)だね。「Whole Lotta Love」で始まるやつ。あれはメンバー全員のフェイヴァリットなんだ。他には......素晴らしいアルバムって本当にたくさんあるからなぁ......FOO FIGHTERSの『The Colour And The Shape』(1997年リリースの2ndアルバム)、あれもすごいアルバムだと思う。RADIOHEADのアルバムはどれも強いインスピレーションになるよね。1枚1枚違うし。毎回自分たちの音楽を徹底的に作り直すバンドが好きなんだ。同じような曲が続くアルバムは好きじゃないから、自分たちの作品でもそういう姿勢を打ちたてていると思う。同じ曲が2度出てくるのは嫌だからね。それぞれの曲に個性があって、違うものを聴き手に与えてくれるようなのがいいと思って。具体名を挙げるわけじゃないけど、世の中には方法論をひとつだけしか持ち合わせていないバンドがいるからね。そういうバンドのアルバムは退屈してしまって、1回聴いたらもう聴きたくないと思ってしまうんだ。もちろんチャレンジではあるけど、僕たちはそういうマンネリ性を自分たちの音楽からは排除して、バラエティを見せたいね。正直言って自分たちが退屈しないためでもあるけど。
-そのあなたの音楽の多彩さについてはのちほどもう少し聞かせてくださいね。では、今あなたが熱心に聴いている作品は?
最近? FOALSの新作『What Went Down』は素晴らしいね。あれにはハマってる。最近はイギリスの若手バンドが元気だからそっちをいろいろ聴いているね。MARMOZETSとかEVERYTHING EVERYTHINGはファンタスティックだよ。それから......うーん。
-若手バンド同士で刺激を与え合っているという感じなのでしょうか?
そうだね。若手バンドの演奏を観ていると、彼らに対する理解みたいなのが湧いてくるんだ。お互い同じようなことに直面しているからね。イギリス国内ではみんな同じような場所でプレイしているだろうし、みんなここ数年間曲作りをしていたのが、徐々に成果を出しつつあるような感じだし。言葉にしなくても親近感みたいなものがお互いにある。話をしなくても、今同じような生活を送っていることがわかるからね。僕たちみたいな立場にいられる人はそう多くないし。......そうだね、お互い支えになっていると思うよ。今はまだ駆け出しだけど、何年か経ったら徐々にもっと大きいところでやれるようなバンドも出てきて、それが自分たちのモチベーションにもなるからね。今すでにそう感じているところもあるんだ。例えば僕がROYAL BLOODを初めて聴いたのは数年前のことだけど、気がついたら彼らはFOO FIGHTERSとツアーしていた。巨大な会場でやっているんだ。すごいことだと思うし、僕たちも嬉しいよ。僕たちも同じように大観衆の前でプレイしたい、みんなに自分たちの音楽を聴かせたいなって思わせてくれるしね。
-と言いつつ、あなたたちの音楽は上の世代にも訴えてくるものがありますね。あなたたちはLED ZEPPELINの「Immigrant Song」(1970年リリースの『Led Zeppelin III』収録)やMUMFORD & SONSの「Believe」(2015年リリースの3rdアルバム『Wilder Mind』収録)のカバーをライヴで披露されていますが、この2曲をカバーした理由はありますか?
Conor(Mason)の声はユニークだからというところもあるけど......うーん、うまく言い表せないや。ごめん。......例えばLED ZEPPELINの曲はヴォーカルが激しいから、あれを歌うのは簡単なことじゃないけど、ああいう曲だとConorの声の魅力を本格的に引き出すことができるんだ。もちろん僕たちの好きなバンドだってこともあるけど、Conorの声にとても合うんだよね。それにリフがしっかりしているバンドだから、演奏し甲斐があるんだ。プレイするとすごくいっぱいエネルギーが湧くんだ。あと、僕たちがまだ本格的に活動していなかった学生時代から、よく遊びでジャムっていた曲だっていうのもあるね。そういう曲を実際の、ちゃんとしたライヴ・セットでオーディエンスを前にプレイできるのは、本当に楽しいことだよ。
LIVE INFO
- 2025.09.04
-
キュウソネコカミ
打首獄門同好会
とまとくらぶ
マカロニえんぴつ
DIRTY LOOPS
ハンブレッダーズ
終活クラブ
a flood of circle × 金属バット
TOOBOE
神はサイコロを振らない
- 2025.09.05
-
Age Factory
GOOD BYE APRIL
fox capture plan
水曜日のカンパネラ
大森靖子
セックスマシーン!!
YOASOBI
JYOCHO × 長瀬有花
cakebox(シノダ/ヒトリエ)
KING BROTHERS
DIRTY LOOPS
EGO-WRAPPIN' / Original Love Acoustic Session
秋山黄色
ぜんぶ君のせいだ。
This is LAST
WtB
神はサイコロを振らない
PENGUIN RESEARCH
Bentham / Yobahi / WELL DONE SABOTAGE / Loojy
- 2025.09.06
-
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
Creepy Nuts
eastern youth
Broken my toybox
青木陽菜
9mm Parabellum Bullet / 眉村ちあき / 浪漫革命 / THE BOHEMIANS ほか
Appare!
カミナリグモ
TOKYOてふてふ
ヨルシカ
藤沢アユミ
大森靖子
なきごと
"TREASURE05X 2025"
ADAM at / TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍
セックスマシーン!!
ぜんぶ君のせいだ。
TOOBOE
YOASOBI
NANIMONO
KING BROTHERS
Victoria(MÅNESKIN)
Ryu Matsuyama
SIX LOUNGE / TENDRE / ハナレグミ / 日食なつこ ほか
WtB
SCOOBIE DO
NakamuraEmi
りぶ
優里
PIGGS
- 2025.09.07
-
Girls be bad
Broken my toybox
"WANIMA presents 1CHANCE FESTIVAL 2025"
GRAPEVINE
This is LAST
レイラ
WtB
ナナヲアカリ
豆柴の大群
TGMX(FRONTIER BACKYARD) / 荒井岳史 / 渡邊 忍 ほか
ヨルシカ
eastern youth
大森靖子
GOOD ON THE REEL
Aooo
"TREASURE05X 2025"
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
TOOBOE
the cabs
心愛 -KOKONA-
Keishi Tanaka
KING BROTHERS
Mellow Youth
cinema staff
OAU / LOVE PSYCHEDELICO / 大橋トリオ ほか
"くさのねアイドルフェスティバル2025"
渡邊一丘(a flood of circle)
ぜんぶ君のせいだ。
りぶ
ART-SCHOOL
HY
優里
SILENT SIREN
[激ロックpresents"Burning Blue vol.5"]
- 2025.09.08
-
レイラ
JACK'S MANNEQUIN
fox capture plan
- 2025.09.09
-
Age Factory
THE GET UP KIDS
Hump Back
YOASOBI
打首獄門同好会
9mm Parabellum Bullet
JACK'S MANNEQUIN
"LIVEHOLIC 10th Anniversaryseries~奏・騒・壮!!!Vol.4~"
- 2025.09.10
-
Aooo
Hump Back
ハンブレッダーズ
This is LAST
The Birthday
パーカーズ × 浪漫派マシュマロ
とまとくらぶ
THE GET UP KIDS
打首獄門同好会
- 2025.09.11
-
Bye-Bye-Handの方程式
YOASOBI
The Birthday
w.o.d.
MONOEYES
THE GET UP KIDS
TOOBOE
鶴 × ONIGAWARA
- 2025.09.12
-
Aooo
ナナヲアカリ
神聖かまってちゃん
TOOBOE
w.o.d.
ビレッジマンズストア
YOASOBI
THE BOHEMIANS × the myeahns
the band apart (naked)
Rei
Awesome City Club
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series~この声よ君の元まで!!〜"
- 2025.09.13
-
cinema staff
ヤバイTシャツ屋さん / UNISON SQUARE GARDEN / sumika ほか
神はサイコロを振らない
The Birthday
AIRFLIP
神聖かまってちゃん
This is LAST
GRAPEVINE
佐々木亮介(a flood of circle)
四星球 / 藤巻亮太 / eastern youth / 踊ってばかりの国 ほか
Creepy Nuts
KING BROTHERS
崎山蒼志 / moon drop / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / ExWHYZ ほか
"ナガノアニエラフェスタ2025"
WtB
PIGGS
TOKYOてふてふ
LACCO TOWER
安藤裕子
GOOD BYE APRIL
The Biscats
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
wacci
- 2025.09.14
-
セックスマシーン!!
ビレッジマンズストア
AIRFLIP
TOOBOE
THE BOHEMIANS × the myeahns
flumpool / 三浦大知 / コブクロ / C&K
ガガガSP / GOING UNDER GROUND / 日食なつこ / LOVE PSYCHEDELICO ほか
ナナヲアカリ
WtB
Academic BANANA
Creepy Nuts
打首獄門同好会 / GLIM SPANKY / yama / bokula. ほか
KING BROTHERS
"ナガノアニエラフェスタ2025"
センチミリメンタル
mzsrz
ぼっちぼろまる
SIRUP
Maica_n
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
"New Acoustic Camp 2025"
Mirror,Mirror
- 2025.09.15
-
セックスマシーン!!
cinema staff
Bye-Bye-Handの方程式
WtB
ビレッジマンズストア
Kroi
GRAPEVINE
Appare!
THE CHARM PARK
TOKYOてふてふ
緑黄色社会 / 04 Limited Sazabys / キュウソネコカミ / Hump Back ほか
羊文学
PIGGS
DYGL
THE SMASHING PUMPKINS
FOUR GET ME A NOTS
Bimi
"ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025"
FIVE NEW OLD
eill
UNFAIR RULE / Blue Mash / ペルシカリア / ポンツクピーヤ
アーバンギャルド
NOIMAGE
- 2025.09.16
-
THE CHARM PARK
THE BOHEMIANS × the myeahns
MONOEYES
Aooo
コレサワ
Laughing Hick / アンと私 / つきみ
"LIVEHOLIC 10th Anniversary series〜NEWIMAGE〜"
- 2025.09.17
-
YOASOBI
THE ORAL CIGARETTES
DYGL
Mirror,Mirror
Hump Back
a flood of circle
THE SMASHING PUMPKINS
ガラクタ / 東京、君がいない街 / Fish and Lips
点染テンセイ少女。
RELEASE INFO
- 2025.09.04
- 2025.09.05
- 2025.09.06
- 2025.09.09
- 2025.09.10
- 2025.09.12
- 2025.09.17
- 2025.09.19
- 2025.09.24
- 2025.09.26
- 2025.10.01
- 2025.10.03
- 2025.10.05
- 2025.10.08
- 2025.10.10
- 2025.10.11
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ExWHYZ
Skream! 2025年08月号