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INTERVIEW

Japanese

D.W.ニコルズ

2015年04月号掲載

D.W.ニコルズ

Member:わたなべだいすけ (Vo/Ag) 千葉真奈美 (Ba) 鈴木健太 (Gt) 岡田梨沙 (Dr)

Interviewer:奥村 小雪

結成10周年イヤー真っ只中のD.W.ニコルズが、インディーズ~avex~EMI/UNIVERSAL時代の心温まる名曲たちに加え、プロデューサーに亀田誠治を迎えた新曲「LIFE」、そして1月に日本橋三井ホールで行われた"ニューイヤーコンサート"より「haleiwa」のライヴ音源までたっぷり収録したオール・タイム・ベスト・アルバム『LIFE』をリリースする。彼らの魅力がぎっしり詰まった今作のリリースを記念して、ニコルズの4人にメール・インタビューを敢行し、この10年間の軌跡を辿った。

-まずは、ベスト・アルバム『LIFE』の完成おめでとうございます。2015年8月、ついに結成10周年を迎えられますが、これまでの10年間を振り返ってみていかがですか?

わたなべ:ありがとうございます。振り返ってみると、"ああ、ちゃんと歩いてきたんだなぁ"と当たり前ですが思いました。なかなか大したもんだなぁと他人事のように感心したりして(笑)。歌を作り始めてからデビューするまでにも10年かかったし、バンドを結成して10年たった今、やはりある種の熟成のようなものは感じるので、何でも10年続けるとある程度カタチになるんだなぁと思います。

-結成当初、10年後にベスト盤を出すことまで想像できましたか?

千葉:ずっと続けられるバンドをやりたくてこのバンドを作ったので、ベスト盤を出すことは想定内でした!

-今回リリースされるベスト盤の収録曲は、"生活のための、生活に寄り添った楽曲"をテーマに選ばれたそうですね。どうしてこのテーマになさったんですか?

鈴木:僕らには例えば恋の歌などもあるのですが、今までシングルやリード曲としてリリースした曲はほとんどが日常の生活や、人生を歌ったものが多いんです。そしてその曲たちに元気をもらっているという声もたくさんいただくので、このニコルズの集大成でもあり入門編でもあるベスト盤は、その"LIFE"をコンセプトにして届けたいと思いました。

-収録曲自体はすんなり決まったのでしょうか?

田:みんなで相談しているときはそんなに揉めることもなく、すんなりといえばすんなりですが、入れたい曲はもちろん他にもたくさんあり、本当はこの曲も入れたかったなぁ......というのは少しあります(笑)。でも、納得の19曲です!

-この10年間歩んできた道のりは、決して平坦なものではなかったと思います。それは今作のオープニングを飾る新曲「LIFE」でも歌われていますね。まさにこの10年の集大成ともいえる楽曲だと思いますが、このベスト盤のために書き下ろされたのでしょうか?

わたなべ:どちらかというと、この曲ができてから、「LIFE」を軸にしたベスト盤を出したらいいんじゃないか、という構想がスタートしました。なので、書き下ろしとは少し違います。でも完成してみて頭から聴いてみたらあまりにもしっくりきているのでびっくりしました。書き下ろししようとしていたらもっと狙った曲になっちゃったりして逆にダメだったんじゃないかな(笑)。個人的にはあまり自信のある曲ではなかったんですが、今はとても好きな歌です。

-新曲「LIFE」の中でお気に入りのフレーズはありますか?

わたなべ:歌詞を一部書き直したんですが、まったく別の物になったような不思議な感覚です。Dメロの"踵鳴らして~"の部分は本当にギリギリになって付け足したんです。あそこのパートが加わったことで一気に楽曲が化けた気がします。"オズの魔法使い"からヒントを得て書きました。 踵を3回鳴らすとうちに帰ることができるというあれです。よくわからないけどこのフレーズがとても気に入っていて、ライヴで歌っていてもすごく嬉しくなります。付け足してよかったなぁと思います。

-この曲にはどんな想いが込められているのでしょう?

わたなべ:デビュー曲「マイライフストーリー」の主人公はガムシャラに夢を追いかけながら、最後に少しだけ何かに気づきますが、「LIFE」で主人公はいろんな経験をしてきて気づいたことを、子どもたちに向けて言い伝えていくような、そんな歌だと思います。歩いてきた道を、自分自身を、そっと讃えるような歌でもあります。「マイライフストーリー」にも「LIFE」にも"あの人"という言葉が出てきます。これはみんなそれぞれが、嬉しかったときや悲しかったときにポッと心に思い浮かぶ人のことです。尊敬する人だったり親だったり、生きてる人かもしれないし、もう会えない人かもしれない。狙って"あの人"を「LIFE」に入れたわけではないので、これに気づいたときはびっくりしましたけどね(笑)。

-新曲「LIFE」は亀田誠治さんをプロデューサーに迎えて制作されたそうですが、亀田さんを迎えるきっかけなどがあったのでしょうか?

千葉:インディーズ時代から亀田さんとは交流があり、いつか一緒に作品を作りたいなと思っていたので、10周年を迎えた今、このタイミングで念願叶って実現しました!

-Track.2「愛に。」~Track.18「波瀾爆笑」までは、時系列に沿って収録されていますよね。そんな中、新曲を1番最初に入れたのには理由があるのでしょうか?

鈴木:やっぱりまず現在進行形のニコルズを聴いて欲しいという気持ちが大きいのと、この「LIFE」という新曲に大きな力を感じているからです。