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INTERVIEW

Japanese

LIFESHOP

2014年09月号掲載

LIFESHOP

Member:Jun (Vo/Gt) ismi (Gt)

Interviewer:山口 智男

-リズム隊はサポートなんですけど、曲ごとに趣向を凝らした多彩なリズムも聴きどころですね?

Jun:そうですね。ヴォーカル&ギターで作詞作曲する人って、作りこんでからメンバーに渡す人と弾き語りで作って、バンドと一緒に肉づけする人に分かれると思うんですけど、僕、前はデモをきっちり作ってたんですよ。バンドといいながら、自分で作った作品が大事すぎて、勝手なアレンジして欲しくないっていうのがあって(笑)。それは前作を作るときやめて、みんなでアレンジしていったんですけど、メンバーそれぞれに技術とか能力とか知識とか、いろいろな差が出ちゃって、リスナーにとっては普通に聴ける作品だったんですけど、僕の中ではもっとこうしたかったというのがあったので、今回それを改めようと思って、アレンジの話し合いに時間を掛けました。スタジオにはいつも4時間入るんですけど、演奏して、それを録音して後から聴きなおすのではなく、その都度、演奏を止めて、"なんでそのフレーズを弾きたいと思ったの?"とか"この曲に対して、どういう景色を見て、今のフレーズになったのか?"とかいろいろ話しあいました。実際の演奏を1時間半ぐらいにして、8割ぐらいをそういう話し合いに当てたんで、そういう意味でも、前とは違う作りかたができたのかな。サポートのリズム隊も積極的にアレンジを試してくれるし、ライヴではバンドとしての一体感も段々出てきているんで、これからもどんどん曲のアレンジもこの4人じゃないとできないっていうふうにはしていきたい。それも含めての2作目という気がします。ようやくバンドになってきた。前作はバンドを夢見ていた作品というか、バンドやってますみたいな感じだったんで(笑)。そこも含めて、ぜひ今回の作品を聴いて欲しいです。3人が出した音から刺激をもらえれば、僕が歌うメロディも変わることがある。そういう作りかたもできるようになってきたんで、これからもっと面白い感じになると思います。ライヴ感を意識した曲もやっていきたい。その足掛かりになる作品ですね。

-「ミュンヒハウゼンのトリレンマ」は頭のリズムがサンバっぽくて、曲のポップ且つ明るいイメージが他の曲とちょっと違いますよね?

Jun:この曲のPVは9月以降に発表するんですけど、今回、「FREE MODERN INFORMATION」と「ミュウンヒハウゼンのトリレンマ」の2曲推しでいこうというコンセプトなんです。表題曲を聴いて、かっこいいロック・バンドと思った人たちに「ミュンヒハウゼンのトリレンマ」で、こういうこともできるんだって思って欲しいんです。「FREE MODERN INFORMATION」のような攻撃的な曲調1色のアルバムにするのではなく、2色のグルーヴを聴いて欲しい。だから、「ミュンヒハウゼンのトリレンマ」に関しては、ドラムは特に気をつけてもらいました。イントロの入り方とか、ちょっと跳ねた感じとか。このバンドって社会的なメッセージを歌うバンドなのかなだけじゃなくて、単純に音楽的に振り幅も広くて、エンタメって言ったらちょっと違うのかもしれないけど、ライヴで聴いたとき、みんなが単純に盛り上がれるってことやRADIOHEADに影響を受けてるからって歌詞を読みながら考えるような音楽だけをやっているわけじゃないってことを知ってほしくて、この曲は作りました。普段J-POPのチャートに入るような音楽しか聴いていない人がたまたまライヴで聴いても、このメロディいいなとか、リズムいいなとか、歌詞はわからないけど、単純に音楽としてぐっときてくれればいい。そういうことを考えて、アレンジとメロディの作りかたには気をつけました。

-そういう意味では、Track.5「ユージュアルプライオリティ」も歌メロに関しては、J-POPファンに普通に刺さるようなものになってますね。今日、お話を聞きながら、このバンドどうなるんだろう!?ってとてもワクワクしてきました(笑)。

Jun:ホントですか(笑)!?今回の作品をちゃんと評価してもらえたら、来年またシングルか何か新しい作品を出せると思うんですけど、そのときはまた今までとは違った曲にしたいと考えてて、実はPVのイメージも含め、そのビジョンはもう出ているんですよ。本当はすぐにでも取り掛かりたいんですけど、まずは今回の作品をちゃんと届けていかないといけないんで(笑)。

-とりあえずはリリース・ツアーですね。

ismi:9月14日にレコ発をTSUTAYA O-Crestでやらせてもらいます。

Jun:先行レコ発になってて、その3日後にリリースなんですけど、そのあと、今回は東名阪と仙台、CDショップで試聴機展開になるだろうってところを重点的に何らかのプロモーションをしながら回って、同時に関東のイベントにちょこちょこ出ながら、12月13日の土曜日に渋谷のclub乙で初のファイナル・ワンマンをやります。それを成功させることが目下の目標ですね。