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INTERVIEW

Japanese

LIFESHOP

2014年09月号掲載

LIFESHOP

Member:Jun (Vo/Gt) ismi (Gt)

Interviewer:山口 智男

-そもそもは、どんなバックグラウンドを持っているバンドなんですか?洋楽、邦楽両方の影響が感じられますよね?

Jun:前作は全然違うんですけど、元々はNIRVANAとかRADIOHEADとかBLOC PARTYとか、オーソドックスなんだけど、かっこいいギター・ロックが好きで。日本でもART-SCHOOLとかsyrup16gとかグランジ寄りのバンドが好きだったんですけど、いいものは何でも聴きたいと思って、R&Bとかヒップホップとかも、やっぱり曲を作るうえでギター・ロックばっか聴いてると、幅が狭まっちゃう気がして、テクノもAPHEX TWINといった大物から自分でネットで拾ったものまでいろいろ聴いて、最終的に日本語のフォーマットでやれたらいいなと今は思ってます。洋楽が大好きで、海外でウケるような作りかたももちろんいいと思うんですけど、今、日本でやってるんだから、自分が受けてきた影響はちゃんと出したいと思って。同じ影響を受けていても、そのアウトプットがそれぞれに違うのがバンドの面白さだと思うんで、聴いてくれる人たちには、"きっとこういう感じの影響を受けてるだろうけど、何かそれだけじゃない"ってところは与えたいと思ってます。前はホント、暗い曲ばかり好きだったんですけど(笑)、日本もいろいろあって、そういうことよりも、もちろんハッピー、ハッピーなだけっていうのも違うんですけど、ちゃんと日々生きてるし、目標も希望もないと、何のために生きてるんだろうってことになっちゃうじゃないですか。信念は特にないんですけど、その都度、思ったことはLIFESHOPってフォーマットの中で出していければと思ってます。ただ悲しいとか楽しいとかだけじゃなくて、人間が感じるもっと広いレンジの感情を作品にしていきたいです。

-ismiさんは?

ismi:僕もNIRVANA、RADIOHEADはもちろんなんですけど、日本のポップスも好きで、Mr.Childrenとかスピッツとか、ああいう歌もの的なものが昔から染みついてるんですよ。このバンドに入る前はずっと歌もののバンドをやってきました。そのバンドを止めることになって、今度はロックをやりたいと思って、探していたとき、LIFESHOPを見つけたんですけど、やっぱり最初にメロディに引っ掛かりました。LIFESHOPのサウンドってギターとメロディが中心になってると思うんですけど、そこは自信を持って、いいぞと言えますね。

-リード・ギターを弾いているのはismiさんですよね?単純に歪ませただけじゃないギターの音色が面白いですよね。

ismi:前回はトーンを絞って、芯を出してプレイするってことが多かったんですけど。

Jun:今回、音作りは前回よりも試したいことがあったんです。エフェクティヴな意味でもっといろいろ追求したいなと思って。
ismi:時間を掛けて話し合いながら作り上げたんです。

Jun:次また作品を出すことがあれば、もっとエレクトロニカルな......同期はこのバンドではあえて使わないようにしてるんですけど、ギターで出せる、いろいろな面白い音は取り入れていきたいですね。それはベースも含めてなんですけど、飛び道具というか、ただ飛び道具とはいってもメチャクチャやってるのではなく、ちゃんとそこに意味のある音作りをしたうえでですけど、そういう意味では、今回はチャンレジした作品でもありますね。前作を聴いた人たちには、そういうところでも変わってきていると思ってもらえるのかな。

-さっきおっしゃっていた逆ギレ的にやりたいことやってみようという想いが1番表れた曲というと?

Jun:リード曲に選んだ「FREE MODERN INFORMATION」です。今回、ミニ・アルバムにもかかわらず、PVを2曲作ってて、サブ・リード曲の「ミュンヒハウゼンのトリレンマ」をあとから発表するんですけど、そのPVも前作とは違うってことを印象づけるために映像にもこだわりたいと思って、前から撮って欲しいと思っていた監督に直接、依頼したんです。レコーディングも岩田純也さんってTHE NOVEMBERSとかsyrup16gとかやってるエンジニアさんとじっくりやらせてもらいました。自主制作を入れて、今回で3枚目なんですけど、自分の中でやりたかったことが少しずつ実現できるてるのかな。今回、そういうかたたちと一緒にやれたのは光栄だと思います。それも含めて、前から応援してくれてる人たちには、バンドがようやくそういう状況になれたんだと思ってもらえると思うし、今回、新たに出会う人たちには、こういうバンドが出てきたんだと思ってもらえたら嬉しいです。