Japanese
LIFESHOP
Skream! マガジン 2014年10月号掲載
2014.09.14 @TSUTAYA O-Crest
Writer 齋藤 日穂
それは戦場のような夜だった。LIFESHOPの2ndミニ・アルバム『FREE MODERN INFORMATION』のレコ発ライヴは、主役であるLIFESHOPに噛み付くかのように、どのバンドも爆音でしのぎを削るように各々の存在を主張していた。バンドとは、戦いである。馴れ合いで和気あいあいと楽しくできればいいなんてものではなく、音楽でしか自分を表現できなかった不器用な人間たちの戦いだ。ライバルたちが切磋琢磨するその姿を見て鼓舞されたり、悔しくなったりしてバンドは転がり続けていく。
"LIFESHOPは人生的にも先輩だけど、僕らは噛み付いていきたい"という下克上の通り、アグレッシヴなオープニング・アクトを務めたのは平均年齢19歳というARCHAIC RAG STORE。1stEP『Unfinished Blue』のトップを飾る「NEXUS」の爽やかなギターで幕を開けた。4人で顔を見合わせて楽しそうに演奏する少年のような一面を見せながらも、ドキッとするような鴻池ハルカ(Vo/Gt)の妖艶な歌声とのギャップに息を吞んだ。グルーヴの合ったギター・ロックで会場を魅了し熱気を充満させた。
続いて登場したのは先月、自身も8月に1st EP『無論、死ぬまで』をリリースしたばかりのroom12。激しい演奏の中でもメロディアスな旋律が際立つ「時に暴走」を攻撃的なまでの爆音で鳴らし、会場を圧倒していく。彼らの演奏は感情を爆音で包み込んでその熱量の塊を観客に投げつけるように衝動的だが、ただ闇雲に激しいだけではなく、緩急をつけた静寂と激情の絶妙なバランスで成り立つ。まるで暗闇の中で鈍く光るような、そんな姿を見せ付けてステージをあとにした。
今までの爆音、轟音サウンドから一転した3組目蟲ふるう夜には、サウンド・チェックからそのままセッションに突入。楽器隊の見事なアンサンブルの中、白いワンピースをふわりと纏った蟻(Vo)が登場。マイクの前に立つと演奏がぴたりと止まり「わたしが愛すべきわたしへ」のアカペラを披露。その後も次々とアッパー・チューンを披露し、会場が開放的な空気に包まれる。手を大きく広げて観客ひとりひとりの目を見ながら歌う蟻から大きな包容力を感じた、暖かいステージとなった。
3バンドの気合の入ったパフォーマンスが終わり、会場が熱気で包まれた中いよいよ本日の主役であるLIFESHOPが登場。今回のレコ発の元である9月17日リリースの2ndミニ・アルバム『FREE MODERN INFORMATION』のトップを飾る「INITIATION」で口火を切る。イントロの高音ギターが空気を切り裂くように鋭く鳴り響き、赤いライトに照らされたメンバーたちが初っ端からこれでもかというように激しい轟音を放つ。その勢いを持ったまま鳴らされたのはタイトル・トラック「FREE MODERN INFORMATION」。激しい演奏に合わせて照明も激しく切り替わる。オルタナ、グランジ、ポスト・パンクといったジャンルの枠にとらわれることなく自分たちの音楽を自由に放つ。
その後のMCで"ここまでくるのに2年かかった"と感慨深く話したJun (Vo/Gt)。メンバーの脱退や解散の危機を乗り越え、1度振り出しに戻ってからスタートを切った彼から語られるその言葉には、今日を迎えるまでの様々な感情が溢れ出るようにずっしりとした重みを持っていた。今、この瞬間ステージに立っていることをゆっくりと噛み締めるようにマイクを握っていた姿がとても印象的だった。
「Resonance She Wants」では手拍子を求め、観客も大きく手を挙げて応戦。会場がひとつになったその瞬間、嬉しそうに少し笑って演奏するシーンも垣間見ることができたが、最後はギターを投げ捨てるという攻撃的なパフォーマンスでステージをあとにした。
鳴り止まない拍手に呼ばれてアンコールで登場したLIFESHOPが披露したのは、彼らの代表曲ともいえる「I DON'T SEE」。ダンサブルなビートでTSUTAYA O-Crestを揺らしてこの日は幕を閉じた。12月13日の渋谷club乙でのワンマン・ライヴに向けて走り出したLIFESHOPの門出に相応しい、戦闘力抜群のアグレッシヴなレコ発ライヴだった。
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