Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

discourage

2014年04月号掲載

discourage

Member:榮 広大 (Vo/Gt) MONZ (Gt) 坂ヰ カズオ (Ba) 田中 匠 (Dr)

Interviewer:岡本 貴之

-「OLD FISH」というのはどんなイメージをして書いた曲なんですか?

榮:僕が地元にいた時に1人で海に夕日を見に行ったんです。その日、風が強くて風が雲を吸い上げているような状態に夕日がバ~って当たって、赤紫だったんですよ。それを見て物凄く感動して、その時に水面を見たら下から上がってきた魚のうろこが光って、また潜って行って。なんだか現実じゃないような幻想的な景色だったんです。それを凄く覚えていて。

-地元の人でもめったに見ることが出来ない景色だったということですか?

榮:そうなんですよ。たまにそういうミラクルな景色がありまして(笑)。その時の感動が忘れられなくて、いつか曲にしようと思っていて、サビにその情景をドンっと持ってきました。

-レコーディングはどのくらいの期間がかかっているんでしょうか?

榮:5ヶ月くらいなんですけど、最初にドラムとベースを同じブースで同時に録って、ドラムのテイクはそのまま残して、ベースのテイクは気になるところだけ修正して。その後にギターを1本ずつ別のところで録りました。

-音が凄く良いアルバムですよね。

坂ヰ:これは本当にエンジニアさんのおかげですね。

MONZ:レコーディングに関しては僕ら手法がわからないので、全乗っかりですね。信頼している方だったんで。

坂ヰ:レコーディング以前に、3本の弦楽器がバッチリ合うチューニングの仕方を教わって。そこからレコーディングに入ったんで、本当に良い音でしたね。

榮:歌をちゃんと持ち上げられるように、楽器も分離して聴こえるようにレコーディングしようというのは、エンジニアさんと最初に話しました。だから凄く歌いやすかったです。

-「circle」は途中からシャッフルになったり、とても実験的な演奏ですね。

榮:これは構成も全部僕が作ってます。ドラムのパターンとかも。ただベース・ラインは考えてもらったよね?

坂ヰ:うん。実は最初これ嫌で(笑)。テンポが変わるのが、なんか途切れるような気がして、あんまり乗り気じゃなかったんですけど、やってるうちに楽しいなと思って。

榮:実験というか、演奏で遊べるようにしたくて。強い歪みで弾きだしてリフみたいなものに行くかと思いきや普通に8ビートにいくとか、1曲の中で遊べる曲にしたかったんですよね。

-歌詞も前半は抽象的ですけど、後半は現実的ですね。

榮:そうですね、そこもはっきり分けようと思いました。

-これはライヴで再現するのが大変じゃないですか?

榮:最初大変でした(笑)。こういう曲でグルーヴを出すのって難しいなと思いましたね。

田中:この曲はとても難しいですけど、楽しいですね。

坂ヰ:たぶん、レコーディングしてから固まってやりやすくなったということもありますね。

榮:丁寧に聴けるようなったよね。"あ、この曲ってこうだったんだ"って。