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INTERVIEW

Overseas

GROUPLOVE

GROUPLOVE

Member:Ryan Rabin(Dr)

Interviewer:山口 智男

デビュー・アルバム収録の「Tongue Tide」がiPod touchのCMに使われ、世界中から注目されたロサンゼルスの男女5人組、GROUPLOVEが2012年のSUMMER SONIC以来となる再来日公演を間もなく実現させる。SUMMER SONICを熱狂させたポップ&ハッピーなサウンドはその後、バンドが数々の大舞台を踏んだことでさらにスケール・アップ。昨年9月にリリースした2ndアルバム『Spreading Rumors』収録の「Borderlines And Aliens」では"アリ・アリ・ガット"の大合唱が沸き起こるにちがいない。オーストラリアでインタビューに応じてくれたRyan Rabinに再来日の意気込みを尋ねた。

-現在、BIG DAY OUT出演を含むオーストラリア・ツアーの真っ最中ですよね? オーストラリアのオーディエンスの反応はいかがですか?

昨日(1月26日)、シドニーでやって、あとはアデレードとパースでやるんだ。来週はパースから日本に飛ぶよ。シドニーでは2回、オペラ・ハウスとメトロというところでやったよ。BIG DAY OUTのツアーに合わせて、前の日や次の日に小さいところでもいくつかやっているんだ。オーストラリアのファンはすごいよ。感情を全部ぶつけてくるような感じだな。こっちから送ったエネルギーを返してもらっているみたいな相互作用を強く感じるよ。

-GROUPLOVEのファンってどんな人たちが多いですか? 国によって違いはあるんでしょうか?

都市によってはファンがもう少しおとなしいところもあるね。そういうところでは観客と繋がるために多めにエネルギーを使わないとね。僕たちの経験で言うと、日本とオーストラリアはほぼ瞬時に反応が返ってきたけどね。

-前回の来日(2012年8月のSUMMER SONIC)の思い出と言うと? 日本や日本のオーディエンスの印象を含め教えてください。

最高だったよ。僕たちの誰も日本に行ったことがなかったから、今まで行ったどこよりも文化的に新しい経験ばかりだった。観客はみんな熱かったしね。ファンがいてくれるだけでとにかく感謝だったよ。フェスティバル中に何人かと交流があったけど、みんな優しかったし、喜んでくれた。僕たちも日本に行けて嬉しかったよ。今回はヘッドライン・ショウだから本当に光栄に思っているんだ。

-さて、今回、Skream!初登場なので、バンドのことから教えてください。そもそもはニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルス出身の5人がギリシャのクレタ島にあるアート・レジデンシーで出会ったことがバンド結成のきっかけだったそうですね。住み込みでアートが勉強できる施設とのことですが、アート・レジデンシーってどんなところなんですか?

今はもうなくて、あの1年間だけ存在してたんだ。オフィシャルなものでもなくて、ゆるい集まりだったんだけどね。ギターのAndrew(Wessen)の兄貴が、ロサンゼルスで出会ったギリシャ人の友人と始めたものだったんだ。クレタ島の人里離れた村に行って、そこにいろいろなアーティストを集めるというアイディアでさ。ミュージシャンや画家なんかが1つの村で一緒にひと夏過ごして、アート作りに没頭したり、周りの環境にインスピレーションを受けたりするものでね。Andrewと僕は幼馴染だったけど、Christian(Zucconi Vo/Gt)はニューヨーク、Hannah(Hooper Vo/Key)はサンフランシスコ、Sean(Gadd Ba/Vo)はロンドン出身なんだ。それぞれが様々な理由でそこで過ごすことになって、5人があっという間に意気投合して、夏が終わってからも連絡を取り合っていた。最終的にはみんなロサンゼルスにやってきたけど、そのときは単に友達としてつるみながら親交を深める程度のつもりだった。ところがそれがバンド結成に繋がったんだ。

-アート・レジデンシーにいたのは5人だけだったのですか。

いや、全部で50人くらいいたよ。アーティストとかミュージシャンとか。それぞれ一緒に過ごしたりビーチで寛いだりしていた。とても素朴でシンプルな環境だったよ。あまり贅沢なものがない、とても古い村だったんだ。みんなただお互いの芸術作品を楽しんだり、一緒に過ごすことを楽しんだりしていた。とてもやり甲斐のある経験だったよ。

-50人のうち5人が特に仲良くなったわけですね。GROUPLOVE以前にそれぞれに音楽活動の経験ははりましたか?

Andrewと僕はロサンゼルスで育ちながら一緒にバンドをやっていたんだ。そういうこともあって、アート・レジデンシーに誘われた。Christianもニューヨークで育ちながらいろいろなバンドをやっていた。Seanもロンドンでいろいろなバンド経験があった。でもHannahは画家だったから、音楽活動の経験はなかったんだ。あの子はニューヨークでChristianと出会って、一緒にクレタ島に来たんだけど、僕たちが仲良くなっていく中で自然に歌を口ずさむようになった。ロサンゼルスでみんなで曲作りをしたのが初めてのちゃんとしたバンド経験だったんだ。