Overseas
DUM DUM GIRLS
2014年01月号掲載
Member:Dee Dee Penny (Vo/Gt)
Interviewer:山口 智男
ロサンゼルスの女性4人組、DUM DUM GIRLSが3年ぶりにリリースする3作目のアルバム『Too True』はデビューから5年を経て、バンドが著しい成長を遂げたことをアピールする意欲作。これまでのガレージ・サウンドを改め、バンドの成長を洗練という形で表現したところからは飛躍を目指したメンバーの想いが窺える。『Too True』は後々、バンドの転機として記憶されるはずだ。そんなことを考えながら、バンドを率いるDee Dee Penny(Vo/Gt)に質問をぶつけたところ、そんな気負いなどはこれっぽっちも感じられない答えが返ってきた。
※2013年12月取材
-今年も残すところ約2週間ですが、2013年はDUM DUM GIRLSにとってどんな年でしたか? 13年1番のハイライトを挙げると?
今年はバンドとしては何もやってなかったに等しくて。それは私の喉のトラブルのせいなんだけど。だから実のところ、今年はアルバム『Too True』を仕上げて、最近やっとプレイ出来るようになったといった感じね。
-13年は、Dee Deeが音楽的な父と尊敬するLou Reedが亡くなってしまうという悲しい出来事がありました。彼の死に際してはどんなことを感じ、考えましたか?
みんなと同じようにすごく哀しい、って言うのがまずあって、さらには誰もその穴を埋められないっていうか。彼は本当にアートと音楽に関してはなくてはならない人だったから......。
-Louには最後にソロ名義のアルバムを1枚作ってほしかった、と多くの人が望んだと思うのですが、結局、遺作となってしまったMETALLICAとの共演作『Lulu』についてはどんな意見を持っていますか?あのアルバムは賛否が割れた問題作でした。(因みに個人的には名盤だと思っています)
あのアルバムに関しては、私自身なんて言っていいかわからないの。
-Louの作品の中で、一番好きなアルバムは?
私が最初に大好きになったアルバム は『Transformer』なんだけど、ホント彼のいろんなアルバムが好き。アルバムと同名タイトルの『Legendary Hearts』はフェイバリットのひとつね。-さて、新作『Too True』ですが、ガレージ・ロック色が後退して、前作『Only In Dreams』よりもさらにバンドの成熟が感じられる作品になりましたね。『Too True』を作るにあたっては、どんな作品にしたい、しようと考え、制作に臨んだのでしょうか?
私はあんまり頭でっかちな感じにはならないんだけど、アルバムのレコーディングの進行状況でいろいろ進展させていってる感じ。自然な感じを大切にしていて、以前にやってたものの焼き直し的なことにも全く興味ないし。
-制作は12年の夏にスタートしたそうですが、どんなふうに始まってその後、どんなふうに進んでいったのでしょうか?全体像を想定してから曲を作り始めたのか、曲を書き進めるうちに全体像が見えてきたのでしょうか?
1週間、自宅のアパートにちょこんと座って、わたしの中から出てきたものでそのまま曲を書いて......。いつもそんな感じで始めてるんだけど、事前にコンセプトを決めて、ってのは特にやらないわ。
-アルバム制作の鍵となった曲はありましたか?
「Rimbaud Eyes」が最初にアルバム用に書いた曲で、書き終わったら"まったく"みたいな気持ちになったわ。
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