Japanese
Brandel
Member:Taki (Vo/Gt) Juker (Gt/Cho) Lyuon (Ba/Cho) Kaz (Dr/Cho)
Interviewer:沖 さやこ
2010年2月に結成されたBrandel。1stアルバムをLAでレコーディング、初ワンマン・ライヴをShibuya O-Westで行うなど精力的な活動をしてきた彼らが、新ヴォーカルTakiを迎えて初となる音源『WHERE THE SUN RISES』をリリースした。配信のみでリリースされた「Sunrise」を含む全4曲は、バンドの挑戦や実験が織り込まれた“ミニ・アルバム”となった。
-今作『WHERE THE SUN RISES』は4曲入りですが、これは扱いとしてはシングルなのでしょうか?
Lyuon:4曲入りなんですけど、僕たちの考え方としては“ミニ・アルバム”のつもりで作りました。“表題曲があるから存在する”というシングルとはちょっと違った物語を入れられるかなって。僕たち4人が初めて作った音源なので、シンプルに4曲でBrandelをどうやって表すか……そういうことにこだわって作りました。
-昨年前任のヴォーカリストが脱退し、オーディションなどを経てTakiさんが新ヴォーカリストとしてBrandelに加入なさったんですよね。
Lyuon:Takiさんが前やっていたバンドとBrandelが、楽器屋で働いている人の誕生日パーティー・ライヴで対バンしたことがあって。うちの広報のスタッフが“あのときのヴォーカルさん今何やってるんだろうね?”っていう話から僕がFacebookを通じてコンタクトを取りました。
Taki:バンドを辞めて、新しいバンドを立ち上げようと思っていたんですけどそれがちょっとうまくいかなくて。そういうときにその話をもらって。急な連絡だったのでびっくりしましたけど(笑)、声を掛けてもらったのは純粋に嬉しかったですね。
-オーディション期間中に3人でライヴをやってらっしゃったようですね。3人でライヴが出来ていたのに、オーディションをしてヴォーカルを新たに立てようと思ったのはなぜでしょうか。
Lyuon:3人で“かっこいいね”って言われるところに持っていかなきゃいけないっていうのがあったから、歌も練習したり3人で毎日スタジオに入って毎日走りこみもやったりしてて。結構努力はしてたんですけど、その中での限界もある程度感じてたんです。
Juker:この3人でやるとどうしてもギター、ベース、ドラムの3ピースになるじゃないですか。今はお客さんが踊れる、ノれるような音楽を目指しているので、ベードラがタイトにグルーヴして、その上でギターやキーボードが乗るのが理想だったんですけど、どうしても3人だと弾きながら歌うからグルーヴが作りづらいし、アレンジの幅が狭まってしまうので、踊れるという方向性ではなくバッと音を出してみんなを盛り上げる方向になっちゃうんじゃないかなって。それでいろんなヴォーカリストとスタジオに入るっていう試みを繰り返したんですけど“(他に人を入れるよりも)3人でやったほうがかっこいいんじゃない?”っていう人も結構多くて。でもTakiと一緒にやったときは“これだ!”っていうのがあったんで。
Kaz:3人だとバラードがやりづらいのもありました。「Sunrise」は僕らにとって大事な曲だったんですけど、3人でライヴをやってる頃には一度もライヴでやらなかったんですよね。スタジオで3人で試してみたんですけど、2本のギターの絡みやコーラスの厚さ、そういうアレンジが大事な曲なので、どうしてもそれを3人で表現することは出来なかった。ちゃんとギター・ヴォーカルがいて、その人を3人で後ろから支えて構築するっていうスタイルでやっていきたいっていう思いがあったんでしょうね。もちろん3人でライヴをやっているときに“いいじゃん!”って言ってくれる人はいたんですけど“3人で出来ない曲があるなら、4人じゃないとだめだよね”“3人でいいものは、4人になったらもっといいものになるんじゃないか”っていうのが僕たちの思いでした。
-オーディションでメンバーを集めるって大変ですよね。
Kaz:そうですね。3人でやっていくしかないんじゃないか? それともLyuonをヴォーカルにして新たなベーシストを入れるしかないんじゃないか? など、そんな極端な意見も出たくらい難航しました。でも新たな間口を作って新しい世界が見えたほうが、今後のためになる。それで大変な思いをするっていうのが、1番必要なことかなって思って。3人ともそう考えていたんでオーディションという形態を取りました。
Lyuon:メンバーに限らず、これからは一緒に頑張ってくれる仲間が増えてくると思うんです。お客さんやPAさん照明さん……知り合いのなかから探すと、過去の延長線上な気がして。もっともっと開かれた未来に進みたいからこそ、可能性をたくさん持っていたいなって思うんですよね。ツアーもそういう意味で回っています。
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