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INTERVIEW

Japanese

Brandel

 

Brandel

Member:Taki (Vo/Gt) Juker (Gt/Cho) Lyuon (Ba/Cho) Kaz (Dr/Cho)

Interviewer:沖 さやこ


-「Sunrise」を引っ提げた全国ツアーが3月に終了して。今の4人でツアーという体制で地方を回るのは初めてだったと思うのですが、過ごす時間も長く取れて精神面での結束も感じられたのではないでしょうか。

Kaz:そうですね。メンバー間のコミュニケーションの時間も長く取れたので凄く良かったです。僕ら3人は学校が同じだったりして仲が良かったんですけど、そこにTakiさんがひとりポンと入ってきた状態だったんで、どうしても最初はズレを僕らも感じてたし、その頃のライヴではお客さんも少し感じてしまっていた部分もあったんですね。でも今回のツアーは、移動や宿泊などライヴ以外の時間が凄く長かったんで、一緒に酒飲んだりしてかなり打ち解けて。今は“ヴォーカル替わって半年しか経ってない”って言うと“信じられないね!”っていうお客さんも増えてくれたんで、かなり効果が出たのかなと思いますね。

Taki:最近は意識することも加入直後とは変わってきました。前は“ちゃんとうまく歌わなきゃ”とかそういう部分が多かったんですけど、最近はバンドと馴染めるようになって安心してきたのもあって“お客さんにどう楽しんでもらうか”とか、そういうことを第一に考えられるようにシフトできてきたかなって思ってます。

-「Sunrise」は大事な曲だと先ほどおっしゃっていましたが、どういう思いから作られたのでしょうか。

Juker:実際作り始めたときは単純にフレーズが出てきて“朝日のような音だな”ってそういう曲にしたんですけど、最終的に仕上げる段階では、やっぱりTakiが入ってBrandelにとって新たな門出になるっていうところもあって、出来るだけフレッシュで前を向いていこうっていう気分になる曲にしようと思って。歌詞も、Takiが加入して感じた気持ちを乗せました。

-楽曲がどの曲も英詞なのは海外での活動をスムーズに行うためですか?

Taki:そうですね。確かに日本人には日本語が入っていたほうが分かりやすいだろうし、そういう曲も聴きたいって思ってる人もたくさんいると思うんですけど世界中の、より多くの人に聴いてもらいたいんで。日本語で歌いたい気持ちもありますけど、目標としているところは違いますから。僕にとってはチャレンジですね。

Kaz:もともとBrandelには日本語の曲もあって。Takiは日本語で歌ってたし、僕らとも日本語の曲を合わせたこともあったんですけど、僕もみんなも“日本語を混ぜてもいいんじゃないか”って思ってたんですけど、Takiから“いや、中途半端なことはやめよう。世界を目指すなら英語でやっていこう”って。ヴォーカルがそういう思いで行くんだったら、バンドはそうやってやっていくべきだなって思いましたね。“覚悟決まってるんだな”って。Jukerが帰国子女なんで、それがバンドの強みにもなっていると思います。

-英語に思いを乗せて歌うのは大変ではないですか?

Taki:やっぱり、単純に日本語で歌っているのとは違うと思います。ニュアンスとかイメージのほうが強くなってくるかな……。もっと意識しないといけませんね。日本語で歌っているのと同じくらいまで持っていきたいです。

Juker:日本で日本語で歌ったらどうしても、聴き手側が言葉自体からのイメージを作りやすいじゃないですか。ただ、日本は英語が分からない人が多いと思うんで、もっと歌や演奏で曲自体を表現しなきゃいけないなって最近凄く思ってて。だからそれは課題のひとつでもありますね。

-Track.1「Let Me Go」はふわりとしたメロディとコーラスとシンセが印象的でした。ギターもいろんな音色を奏でていますし。

Taki:この曲のデモはアコースティック・ギターで持ってきたんです。びっくりしました。作って持ってきた人はデモの段階で“これでいきたい!”って思っているものが、一旦バンドでバラしてそれを再構築したときに“あ、凄くいいな”って。“Brandelって凄いバンドだな”って思った瞬間でしたね。

Juker:デモが上がってきた段階ではアコギで普通にコード弾きで歌が乗ってる状態だったんです。かなりゆっくりのバラードで。でもフォークっぽく弾くだけだとバンド感もないしつまんないなと思って、まずイントロのギターのリズムに手を加えて。やっぱりBrandelの強みのひとつは“音の立体感があること”だと思ってるので、ギターに関してはいろんな音色で要所要所で足してみたりしましたね。