Japanese
カミナリグモ
Member:上野 啓示 (Gt/Vo)
Interviewer:天野 史彬
-その上野さんの気持ちの変化って――前作もそうだし、今作も特にそうですけど――歌詞の面で凄く表れてると思うんです。たとえば、前作『SMASH THIS WORLD!』って、歌詞の中に“世界”っていう言葉が多用されてたと思うんですね。それもきっと、上野さんがおっしゃった、他者に向けて一生面命歌いたいっていう気持ちの変化を顕著に表した部分だったと思うんです。でも今作は、前作で漠然とした“世界”を歌ったところからもう1歩踏み込んで、今っていう“時代”について歌ってるものが多いなって思ったんです。
あぁ~、なるほど。
-たとえば「SURVIVE」に<そぐわない時代につぶれたまま生き延びた>っていうフレーズもあったりしますけど、前作はイメージとしての世界に向けて歌っていたのに対して、このアルバムは、もっと現実的な“今”に向けて歌いたいことがあるのかなって思ったんです。
そうですね。恐らく前作は、凄くパーソナルな世界に対して自分の思いを綴っていったアルバムだと思うんです。『SMASH THIS WORLD!』――つまり“世界を砕け”っていう言葉の、ここで言う“世界”って、ニュース・キャスターの言葉から出てくるような意味での“世界”ではなくて。ほんとに自分の部屋の窓から見える世界、もしくは自分の頭の中にある、自分が知りうる限りの世界だったんですよね。でも今回は、そもそも「王様のミサイル」が収録されることを前提とした選曲だったり、書き下ろし曲のソングライティングだったっていうのも大きいと思うんですけど、前作で描かれていた世界よりも、もっと広がったものがあるのかなって思いますね。そもそも「王様のミサイル」に出てくる<世界>とか<この世>っていうのは、自分の頭の中だけのイメージの世界よりも、みんなが今、現実に見ている世界に近いものを歌っているから。そこから始まって集まってきた楽曲が収録されているので、必然的に“世界”っていう言葉の意味を広げていかざるをえなかったのかなとは思います。
-妄想の世界だけじゃなくて、ニュース・キャスターが言うような現実的な世界に向けても歌うようになったっていうことですよね。「王様のミサイル」はインディーズ時代の楽曲ですけど、カミナリグモが変化しているこのタイミングでもう1度音源化されるっていうことも必然的だったと思うし。
うん、だからこの1年振り返って、世界に対して、また1歩足を踏み出したという感じですね。踏み出したが故に、また新たに、自分ではコントロールできないような現実にも立ち向かうことになるけど、その中で、自分なりの現実との向き合い方を感じていって、それが1曲1曲の楽曲になって、このアルバムになったんだと思います。
-わかりました。最後に訊きたいんですけど、このアルバムは「MY DROWSY COCKPIT」~「Perfect Sky」っていう流れで締めくくられますよね。「MY DROWSY COCKPIT」は、さっきもおっしゃったように凄く孤独なコクピットの景色を唄った歌で、この曲で描かれているのは、簡単に希望か絶望かを判断できない複雑な感情だと思うんです。でも、その後に「Perfect Sky」で<どういう訳かここ最近/昨日より気分が良くなっている気がするんだ>って、明確な希望を感じさせて終わる。この終わらせ方は、上野さんにとって現実味のあるものだったんですか? それとも、ひとつの理想としてこの終わらせ方を選んだんですか?
どっちもだと思います。確かに、理想通りにならない現実のほうが多いんですけど、完璧に理想を捨ててしまったら、僕はきっとこの世にいないというか……完全に絶望してしまったら、僕は音楽をやめてるし、働くことをやめてるし、生きてることもやめてると思うんですよ。でも、幸いにも今、僕は音楽ができて、生きている。なので、希望を捨てるわけにはいかないんですよね。「MY DROWSY COCKPIT」の最後に関しては、主人公の今後を明確には描いていなくて。結末は皆さんのご想像にお任せしますっていう描き方なんですけど、僕としてはこのアルバムの最後を、主人公にとって未来の可能性のある結末にしたかった。「Perfect Sky」が終わった後に、目覚まし時計のアラームの音を入れてるんですけど、それは6曲目「RUSTY ALARM CLOCK」の<アラームは錆びて僕を起こし損ねたみたい>っていうフレーズと、「MY DROWSY COCKPIT」の中の<タイマーリセット>っていうフレーズの続きになっていて。操縦の効かないコクピットの中で主人公は眠ってしまう。でも、最後の最後にアラームの音だけは鳴らして、“ちゃんとアラームは鳴ったじゃないか”っていうことだけは言いたかった。完全なハッピーエンドじゃないかもしれないし、主人公はどうなったかわからないけど、アラームが鳴ったことだけは確かだっていう結末にしたかったんです。それは物語としてもそう描きたかったし、バンドの今後もそうあって欲しいっていうのもあるし。だから、このアルバムの終わらせ方が理想か現実かっていうと……正直、どちらとも言えないです。でもどっちにしろ、希望は捨ててないっていう意思表示というか。上手くいくと楽観視してるわけでもないし、かといって絶望だけを見てるわけでもない。ただ、アラームは鳴るよっていう。そういう気持ちの表れだと思います。
LIVE INFO
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
RELEASE INFO
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号