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INTERVIEW

Overseas

NAKED HEARTS

2010年12月号掲載

NAKED HEARTS

Member:Amy Cooper(Gt&Vo) Noah Wheeler(Dr&Vo)

Interviewer:島根 希実

ニューヨークを中心に活動する2人組 NAKED HEARTSのデビュー作。Noah曰く、「このアルバムはNAKED HEARTSとは何ぞやっていうのを紹介するに相応しいアルバム」「俺らをレペゼンしてくれるアルバム」であるという。確かに。彼らを構成する要素が実に分かりやすくまとまり、とてもきれいに仕上がっている。率直な作品だ。それは、シンプルな曲構成、ポップなメロディ、その中で鳴る重く歪んだギターという、グランジ直系のサウンドと、“人に飲まれ、その狂気が感染していったら…?”という考えをもとに作られたという、物と人とが溢れ返った結果ナイーヴに変化していった現代を反映したテーマに象徴されている。

-では、まずは、お2人の出会いから、結成に至るまでの経緯をお聞かせください。

Amy:Noahに初めて会ったのはニューヨークのクラブ。別々のバンドでプレイしていて。お互いのプレイを観た瞬間に、そのスタイルに惹かれたっていうか、話してみると趣味が合ったから、とりあえず一緒にプレイしてみて。で、私はソロ・ツアーがあったんだけど、その時にNoahにバンドで一緒にプレイ出来ないか、って頼んだの。一緒に歌ったり演奏したりする間に、何らかのマジックを感じたんだよね。ツアーがオフってから、さあ、って感じで一緒に曲を書き始めたんだ。NAKED HEARTSっていうのが最初の曲のタイトル。

-デビュー・アルバム完成おめでとうございます!初音源が発売となった感想をお聞かせください。

Noah:日本でリリースされるなんて、マジで興奮してるよ。どんな感じに受け止められるか凄く知りたいし、すぐにでも行きたいよ!

-本作の出来栄えはいかがですか?

Amy:私たちがやりたかったことを捉えられていて、実際にプレイしている生っぽいサウンドに近づけたかったというか、そういう部分ではかなり満足かな。レコーディングが楽しくて、明らかに装飾をしてしまったきらいは若干あるけどね。でも全般的には曲の持つシンプルな魅力に忠実でいようと思ったのは確かで。プロデューサーのマットは私たちの音楽の 90年代的な魅力が好きだったみたいだから、グランジ風ギター・サウンドとか、ドラムとか生々しいヴォーカルとか、そこらへんには凄く興奮した。

Noah:このアルバムはNAKED HEARTSとは何ぞやっていうのを紹介するにふさわしいアルバムって感じてるし、俺らをレペゼンしてくれるアルバムっていう風にも感じてる。

-『Mass Hysteria』というタイトルに込めた想いとはなんでしょう。

Noah:ニューヨークに住んでるとさ、周りにたくさんの人がいる状況とか、自分とは違う種類の人間とか、そういうエネルギーに影響されるんだよね。で、大量の人間の間で、 狂気が感染していったらどうなるんだろうって考えに魅了されちゃってね。『Mass Histeria』はそんなことに関して歌ってる訳。タイトルに選んだ理由は響きがクールだったのと、アルバムが持ってるエネルギーにハマッてるかな、って思ったからだよ。

-Amyは以前はソロ・アーティストとして活動されていましたが、ソロとバンドとの最大の違いとはなんでしょうか?

Amy:ソロの時はオーディエンスと自分の関係のみをプレイ最中に感じるんだけど、誰かと一緒に演奏するっていうのは、突然それが複数になる訳だから凄くヤバイよね。複数でプレイする時は、音楽に対しても勿論なんだけど、私は別な人に対しても更に集中するようにしているんだ。