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INTERVIEW

Overseas

PASSION PIT

2010年03月号掲載

PASSION PIT

Member:Nate Donmoyer(Dr) Ian Hultquist(Key&Gt)

Interviewer:佐々木 健治


-ちなみに、そういう曲作りは、Michaelが主導していくのか、それともメンバーで話しをしながらやっていくのか、どちらなんでしょう?

N:曲はMichaelが書くから、最初のイニシアチヴはMichaelがとるんだけど、そこからは皆で意見を出し合いながらアレンジをしていくよ。やり方としては、アルバム用に曲を完成させて、ライヴ用のヴァージョンはその後で完成させるんだ。車の中で聴くのと、ライヴで聴くのとは違うからね。ライヴでは、お客さんを躍らせないといけないからね。

-ライヴとアルバム用の違いって、例えばどういうポイントなのでしょう?

I:ライヴの場合は、バッキング・トラックをたくさん使うんだ。よく使うのはドラムのリズム・トラック。だから、ドラムの音は倍くらいに聴こえるよね。その上に、生ドラムとベースを使うんだ。低音を響かせることも重要だ。

N:それと、アルバムのアレンジは、ライヴでやるには少し長すぎるものがある。それだと、お客さんが飽きてしまうから、長さの中に変化をもたせるようにしているよ。そうすると、お客さんがアルバムとは違う展開だということで盛り上がってくれる。それから、ライヴでは最初は小さくて、だんだんとクライマックスまで盛り上がっていくっていう流れは意識しているね。

-音作りもそうですし、そういう流れの考え方は、ある意味DJの流れということとも通じますよね。DJをやること、パーティーで遊ぶことっていうクラブの経験っていうのが反映されていると思います?

I:そうだね。まさにそういう部分で、Nateに入って欲しかったんだ。彼が入ったことで、そういう意味でも凄く成功していると思うな。

-「The Reeling」や「To Kingdom Come」なんかのPVも、凄く素敵ですよね。PASSION PITというバンドに凄くマッチしていると思います。ライヴでは、「The Reeling」のPVのようなテンションになったりします?

N:「The Reeling」は、歌詞と音のバランスが凄くいいと思うんだ。凄く高揚感があって、ハッピーになれる曲だからね。エネルギーがある曲だし、PVのように凄く盛り上がって踊れる曲だと思うな。

I:「To Kingdom Come」は、監督が演出を決めたヴィデオなんだ。一番好きなPVというわけじゃないけど、いろんな衣装を着ることができたし、大騒ぎをしたりして、楽しかったな。

-ちなみに、何が一番好きなPVですか?

I:「Little Secrets」が一番最近出来たPVなんだ。新しいものが好きだから、「Little Secrets」かな。(通訳に向かって)「イチバン」は、日本語で「最も好き」って意味なの?

通訳:そう。ナンバー1という意味ですよ。

I:「イチバン」・・・「イチ」はone?

通訳:そうです(笑)。

I:なるほど。「イチバン」。(やたらと嬉しそう)

N:「イチバン」がNo.1か。一つ日本語を覚えたな。

-(笑)「Little Secrets」は僕も大好きです。JACKSON5のようなフィーリングもありますよね。

I:あの曲は、最初のバウンスするシンセから作っていったんだ。そこから、重くて太いベース・ラインを作って。この二つを柱にして、曲が広がっていったんだ。もちろん、これもダンス・ナンバーだから、アップ・リフティングであることを意識してね。そして、最後にヴォーカルを入れたんだ。狙いとしては、凄く甘い感じ。敢えて、甘すぎるくらいにしたかったんだ。だから、子供のコーラス隊を入れてみたりね。

-最後に、ライヴの見所やこんな風に楽しんでもらいたいということはありますか?

N:初めての日本でのライヴだから、まだ分からないけど、たくさん踊って汗をかいて楽しんで欲しいな。皆が飛び上がるようなライヴになればいいな。