Japanese
illion
2013年03月号掲載
Writer 山口 智男
昨年12月23日、ロンドンと渋谷の街頭ヴィジョンでデビュー・アルバムのオープニングを飾る「BRAIN DRAIN」のミュージック・ビデオを同時公開するという華々しいデビューを飾ったillion。ご存知、RADWIMPSのフロントマン、野田洋次郎によるソロ・プロジェクトだ。
RADWIMPSは01年結成のロック・バンド。これまで計6枚のアルバムを発表。10~20代の若者を中心に絶大な人気を誇っている。現在の日本のロック・シーンの最前線で活躍している人気バンドのフロントマンが新たに始めたソロ・プロジェクトであることに加え、このillionは日本国内に止まらず、世界のミュージック・シーンで活動することを視野に入れたプロジェクトであることも大きな話題として取り上げられている。
実際、『UBU』と題されたデビュー・アルバムもまず2月25日にイギリスとアイルランドでリリースされ、その後、日本(3月6日)、ドイツ、フランスと順次リリースされることになっている。今回の“世界進出”について、野田は彼のことを“東京からThom Yorkeへの回答”と謳ったイギリスの音楽紙、NMEのインタビューでこんなふうに答えている。
“まず、せっかく音楽を作っているなら、国外でやってみたかったというのがあります。そしてそれは20代のうちにやりたかった。今の日本に向けて。(中略)海外で活動することは僕の夢であり、ゴールだけど、でもそれはバンドとしての夢ではないんだ”そんな夢の第一歩となる『UBU』。
どうやらソングライティングのみならず、プロデュース、演奏、トラック・メイキングもすべて野田1人の手によるものらしい。文字通りのソロ・アルバムと言えるそんな『UBU』を一言で表現するなら、RADWIMPSが奏でていたオルタナ以降の感性を持ったミクスチャー・サウンドの延長上で、バンドという形に囚われずに自分の世界を追求した作品となるだろうか。
もちろん今の時代の音にはちがいない。しかし、世界進出を意識しながら、世界のマーケットにおもねるようなところはこれっぽっちもなく、ポップであることも含め、圧倒的な“個”の表現がアーティストとしての野田の矜持を印象づける。
リズム・コンシャスな重層的な構造のトラックを、1人で作った曲がやや多いところが何ともソロ・アルバムらしいが、もちろんそれだけじゃない。ここにはそういうトラック・メイカーの顔もあれば、ソングライターの顔もあるし、IDMと言えるサウンドがある一方で、生っぽいバンド・サウンドもある。ロック・サウンドに加え、クラシックやトラッド・フォークの影響も聴きとれる。また、ヒネリがおもしろい表現もあれば、ヒネリに頼らないストレートさもある。日本語の歌もあれば、英語の歌もある。西欧風の旋律もあれば、僕ら日本人にはどこか懐かしい旋律もある。荘厳さと、それとは裏腹の軽やかもある。
そして、それだけ多彩な楽曲を1つのイメージにまとめる野田のナイーヴな歌声の魅力。
1人の音楽家としてイマジネーションの翼を自由に広げ、思いっきりはばたいたことを思わせる。幅広いバックグラウンドの集大成なんて言葉も思い浮かぶ。いや、集大成と言ってもこれで終わったわけではない。日本盤ボーナス・トラックを含む全15曲がそれぞれに、さまざまな可能性をアピールしているという意味で、『UBU』は新たなスタートなのだ。
3月17日、ロンドンのO2シェパーズ・ブッシュ・エンパイアでデビュー・ライヴを行うillionはその後、5月12日、東京・味の素スタジアムで開催されるロック・フェスティバル“TOKYO ROCKS 2013”でBLUR、PRIMAL SCREAMらと共演する。
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