Overseas
Skream!的フェスの楽しみ方
2012年05月号掲載
Writer 伊藤 洋輔
心地良い日差しに冬の終わりを思えば、あの報せが届くもの。さぁ、気分は高まってきただろうか? 春風の頼りのように今年も夏を彩るFUJI ROCK FESTIVAL&SUMMER SONICのラインナップが続々発表されている。徐々に全貌を現すラインナップを眺めるだけでも、やはり心はワクワクしてしまうだろう。ということで、今月のMONTHLY FEATUREはフェスティバル特集である。なかでも今回は例年になく豪華な顔触れが揃う洋楽ロック・アクトにフォーカスし取り上げよう。音源の予習&復習はもちろん、今年はこれまでに行ったことのないフェスに参加するのもいいのでは?
まずは日本の夏の大型2代フェスFUJI ROCK FESTIVAL&SUMMER SONICのラインナップからチェックしていこう。フジの場合、昨年15年振りの再結成を発表したTHE STONE ROSESとRADIOHEADという強力なヘッドライナー出演を早い段階で発表していたが、サマソニも負けず劣らず、いまやアメリカを代表するロック・バンドGREEN DAYとR&Bのディーヴァと称される歌姫、RIHANNAを迎える。このトリだけを見るとフジがUKカラー、サマソニがUSカラーを打ち出した印象を受けるが、それ以外でも豪華な顔触れが続く。フジでピック・アップすると、年明け早々にTwitterから再結成をアナウンスしたAT THE DRIVE-IN、昨年から続きフェス出演となるBEADY EYE、THE WHITE STRIPES解散後いよいよソロ活動をスタートさせたJack White、先月ソロ作を14年振りにリリースし話題となったJames Ihaなど、幅広い層に人気あるアーティスト目白押し。サマソニでは活動を再開するSIGUR RÓSにお茶の間レベルで人気を博すJAMIROQUAIが。サマソニらしい旬なチョイスではFOSTER THE PEOPLE、SPECTOR、ICEAGEなど並ぶ。まだまだ全貌は見えないが、すでにどちらも充実したラインナップを誇る。だがしかし! ちょっと待ってほしい。今年のフェス事情はこれまでにない“アーティストの分散化”という傾向を感じる。そう、日本のフェスはフジ&サマソニだけじゃないと、やや規模は小さいながら継続してきた中型フェスが注目のアーティストを招聘しているのだ。
2000年よりテクノ・フェスティバルとして産声を上げたMETAMORPHOSEだが、毎年その枠を拡げるように注目のライヴ・アクトが出演している。今年は初の試みとして5月12日にMETAMORPHOSE SPRING12として幕張メッセで開催されるが、なんと圧倒的な多幸感に溢れたライヴで定評のTHE FLAMING LIPSが出演するのだ! そしてもうひとつ要チェックなのが天才ギタリスト、Omar Rodriguez Lopezの出演! 7月にはAT THE DRIVE-INとしてフジに出演するOmarだが、この日はソロ・ワークスとして尖鋭的な脳内を具現化する貴重なステージとなるだろう。共にライヴ・アクトとして素晴らしいパフォーマンスは約束される存在であり、この2組を見るだけでも足を運ぶ価値はあるはずだ。
さて、お次は5月19・20日に横浜赤レンガ倉庫で行なわれるGREEN ROOM FESTIVAL。コンセプトは“SAVE A BEACH”とし、サーフ・カルチャーをルーツに優しい潮風のようなサウンドとアートを生み出すこのフェスだが、そんなコンセプトにピッタリなインディー・ヒーローがいましたね。あの口笛メロディに乗せて“Oh, mama~I wanna go surfing~”でお馴染み、THE DRUMSが出演します。今年も夏フェスにやってくるだろうと予感してましたが、まさかGREEN ROOMとは! コンセプトも会場となるシチュエーションもバッチリ、グッド・フィーリングに満ちた最高のライヴが期待されます。
最後は洋楽インディー・ファンならすでにチェック済みでしょう。今年のフェス事情で最も驚きの展開を見せたTAICOCLUBです。6月2、3日に長野県こだまの森で行なわれるこのフェス、かつてはRESIDENT ADVISOR(世界最大のダンス・ミュージック・サイト)にて発表される“世界のTOP10フェス”に日本から唯一ランク・インする快挙を成し遂げましたが、最近ではドラマ『モテキ』のフェス・シーンとして登場したのも話題となりました。毎回乙なチョイスで人気や知名度を上げていますが、今年はまさかの出演が話題となっています。それは間違いなくインディー・ファンならその動向に注目するANIMAL COLLECTIVEの出演です! 約3年振りの来日となりますが、世界的なブレイクとなった『Merriweather Post Pavilion』リリース後、メンバーのソロ活動や隠居していた(?)メンバーの復帰などあり、現在のアニコレはまたしても想像を裏切る進化を遂げているでしょう。昨年のツアー時すでに新曲をプレイしているのでアルバム・リリースも気になりますが、いつも半歩先を進んだライヴを披露してくれる彼らだけに、間違いなく注目のステージです。そして赤毛の天才SSW、King Kruleの出演も忘れてはいけません。若くしてすでに達観したような叙情性を紡ぐ世界観はいかなるものか、待望の初来日です。
このように、今年のフェスは夏以外にも注目のイベントが目白押し。昨年は悪天候で中止を余儀なくされたのもありましたが、今年はどれもその特色を活かした素晴らしいフェスになってほしいと願います。さぁ、後はお財布と相談かな? なんたってフェスはスペシャルなお祭りですから、ここは借金してでも行っちゃいましょう。それでは!
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