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Pachinko Records

2011年09月号掲載

Pachinko Records

Writer 伊藤 洋輔

こと日本における“パチンコ”とは、どうしたって電子遊戯台のイメージが先行されてしまうだろう。
となるとPachinko Recordsとは“創聖のアクエリオン”とか“CR花の慶次”など人気機種のサントラを扱った電子遊戯音楽専門レーベル?なんて一瞬過ぎるかもしれないが、ロゴをご覧頂きたい。
そのパチンコではなく、武器や玩具のスリング・ショットとしての意味である。しかし、その先行イメージもあながち間違いではないと思う。あの煌びやかなネオンのように華やかで、多種多様な機種そのままにあらゆるタイプのアーティストを擁している、とレーベルを表現して差し支えないからだ。

ざっといくつか名前を挙げてみると、THE DRUMS、THE RAPTURE、YUCK、ARCHITECTURE IN HELSINKI、NOAH AND THE WHALE、YELLE……どう?この並びを見ただけでもワクワクするでしょ?
では、まずは発表されたプレス・リリースを引用しながら概要を説明しよう。

今年3月、ユニバーサル・ミュージックの洋楽レーベル、ユニバーサル・インターナショナル内に新たに設立された『Pachinko Records』。コンセプトは海外のサブカルチャー・シーンにおいて、高感度な音楽ファンの注目を集める先進的かつクールな音楽をいち早く日本のユーザーに紹介する目的で設立されたという。英・独立系音楽レーベルCooperative Musicとの業務提携の下、音楽ジャンルや言語、国籍を問わず、新たなトレンド・セッターとなり得る個性的なアーティストや作品を販売する一方、Pachinko Recordsの運営方針と合致する世界各地のアーティストも独自に発掘・契約し、またソーシャル・メディアなどを有効に活用、音楽に対するこだわりの強いユーザーに向け情報提供していくという。

上記のように個性的なアーティストを擁するのは、業務提携したCooperative Musicの存在が大きい。
Cooperative Musicとは世界12ヶ国でビジネス展開し、V2、WICHITA RECORDINGS、GLASSNOTE RECORDS、BELLA UNION、MOSHI MOSHI、DFA、MEXICAN SUMMER等のレーベルから作品のライセンス販売を行っている。
まさに独自の観点を持ち先進的かつ“なう”なアーティストを擁するレーベルの数々だが、とりわけGLASSNOTE RECORDSは今MUMFORD & SONSの成功で勢いに乗っているし、昨今のチル・ウェイヴ/グローファイの流れはMEXICAN SUMMERなくては語れない。Pachinko Recordsとは、そんなカルチャーを生み出す海外レーベルの動きをTwitterの如きダイレクトに伝える、ということだ。

インターネット登場以降、絶え間なく音楽の価値観は変化している。レーベルの在り方も問われる時代だが、強力なメジャー資本をバックに、大胆なエンターテイメントを繰り広げてほしい。


【THE DRUMS】
THE DRUMS インタビュー >>

【THE RAPTURE】
THE RAPTURE インタビュー >>


【YUCK】
『Yuck』 ディスクレビュー >>
【I BREAK HORSES】
『Hearts』 ディスクレビュー >>


【GIVERS】
『In Light』 ディスクレビュー >>
【CLAP YOUR HANDS SAY YEAH】
『Hysterical』 ディスクレビュー >>






【A賞】 オリジナルiPhone 4ケース (1名様)
【B賞】 オリジナルTシャツ (1名様)

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