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DISC REVIEW

Japanese

2018年10月号掲載

君の心臓になりたい

"この人の歌には嘘がない"と聞くことがあるが、3markets[ ]ほどそれを体現しているバンドはいない。すべてを曝け出して生々しいのは詞だけでなく、音に関してもそうで、Track.1「拝啓、1メートル。」でカザマタカフミ(Vo/Gt)が第一声を発する瞬間から、ライヴハウスにトリップさせてくれるような緊張感を醸し出している。元メンバーへの思いを吐き出す「メンヘラ女とクソ男」などで痛々しいほどの鋭利な毒を撒き散らしつつ、サウンド面では明るさを見せるという変化も。前作より盟友 篠塚将行(それでも世界が続くなら/Vo/Gt)が代表を務めるレーベルへ移籍し、確固たる居場所を見つけたことも影響しているのだろうか。他のバンドには歌えないことを歌う彼らなりのまっすぐな恋の歌「底辺の恋」にも新境地が窺える。(稲垣 遥)