Overseas
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2年前、R&Bの影響が色濃い、いわゆるビート・ロックを演奏していた4人組がここではグルーヴィなロックを奏で始めている。それはメンバーが最近聴き始めたヒップホップの影響に加え、この2年間、さまざまな経験をしながら受けてきたいろいろな刺激を、曲作りや演奏に反映させた結果に他ならない。それがオリジナリティのアピールに繋がった。アイルランドの若き4人組、THE STRYPESによる2作目のアルバム。アルバムからの1stシングル「Get Into It」を始め、ダンサブルになったサウンドは、より多くのリスナーに訴えかけるに違いない。メンバーたちはまだ平均年齢18歳。ここで見せつけた成長を考えると、本当に楽しみなのはここからだ! 思わず、そんなことまで期待させる充実の新作だ。(山口 智男)
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50'sブルーズの香りを放つバリ渋・ティーンだったTHE STRYPESも、もう20歳。もともと、ティーンエイジャーらしからぬサウンドで世界を驚愕させた彼らだが、いろいろと吸収しやすい年頃の2年間というのはバンドを大きく成長させるには十分な時間だ。3枚目のアルバムとなる今作では、持ち味でもあるブルージーなアプローチはもちろん、彼らと親交の深いPaul Wellerの影響も感じさせるニュー・ウェーヴの雰囲気も盛り込まれた、ある意味、時代がワンステップ進んだ感じの作品となった。さらに、これまでのどこか危うさを感じさせるような背伸びした表現と比べると、瑞々しく輝くメロディやコーラスに等身大の若々しさが感じられて、好印象。ライヴ・バンドとしても定評のある彼らのフジロックでの来日公演も楽しみ。(山本 真由)
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平均年齢19歳ながらデビュー前からドサ回り的にライヴ経験を積んできた生粋のライヴ・バンドなんだから、そのライヴを収めたライヴ・アルバムを待っていたファンは多いんじゃないか。そんな待望のライヴ・アルバムが"Live In Tokyo"なんだから日本のファンとしてはなおさら嬉しいはず。今年7月16日、2ndアルバム『Little Victories』を引っ提げ、アイルランドの若き4人組が行った一夜限りの渋谷CLUB QUATTRO公演からカバーを除く10曲を収録。いかにも70年代風の図太いサウンドは、スタジオ・アルバムとはまた違う魅力がある。渋谷CLUBQUATTRO公演を含む4曲のライヴ映像を収録したカップリングのDVDとともに彼らのライヴのエネルギーを感じるには持ってこいの来日記念盤だ。(山口 智男)
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2年前、R&Bの影響が色濃い、いわゆるビート・ロックを演奏していた4人組がここではグルーヴィなロックを奏で始めている。それはメンバーが最近聴き始めたヒップホップの影響に加え、この2年間、さまざまな経験をしながら受けてきたいろいろな刺激を、曲作りや演奏に反映させた結果に他ならない。それがオリジナリティのアピールに繋がった。アイルランドの若き4人組、THE STRYPESによる2作目のアルバム。アルバムからの1stシングル「Get Into It」を始め、ダンサブルになったサウンドは、より多くのリスナーに訴えかけるに違いない。メンバーたちはまだ平均年齢18歳。ここで見せつけた成長を考えると、本当に楽しみなのはここからだ! 思わず、そんなことまで期待させる充実の新作だ。(山口 智男)