Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

DISC REVIEW

Japanese

珍文完聞-Chin Bung Kan Bung-

The SALOVERS

『珍文完聞-Chin Bung Kan Bung-』

Release Date : 2012-09-05
Label : EMI Records Japan

その頭角を現したのは2010年、FUJI ROCK FESTIVAL“ROOKIE A GO-GO”に出演。その後も数々のイベントに出演し、オーディエンスを沸かせてきたThe SALOVERSがついにメジャー・デビュー! プレ・デビュー・アルバムにも収録された「オールド台湾」を含む渾身の11曲を詰め込んだ今作を一言で表すならば“初期衝動”。剥き出しで直線的。決して古くはないのだけれど、どこか懐かしいストレートなロックが突き刺さる。その半面、歌詞は文学的だ。多国籍な単語がところどころに散りばめられ、アジアの都市に見られるような極彩色のネオンのように楽曲を彩る。Vo/Gtの古舘が文学少年だったというのも頷ける。まだまだ荒削りだが、バンドの原点と勢いがそのまま楽しめるだろう。(石井 理紗子)


Related DISC REVIEW

青春の象徴 恋のすべて

「ニーチェに聞く」にて4人は声を揃えてこう歌う。"後悔だけは絶対に嫌で 全力疾走今日も続けてる"――2015年3月25日をもって無期限活動休止を宣言したThe SALOVERSの約2年半ぶりとなるフル・アルバム。10代限定フェス"閃光ライオット2014"の公式応援ソングとなった「喉が嗄れるまで」以外未発表の新曲だけを収録、メンバー4人だけで構想から完成までを手掛けたということから今作に対する彼らの全力っぷりが窺える。しかし、歌われる歌詞の一言一言がどうしても無期限活動休止という事実を脚色してしまうことが悲しくもあり悔しい。彼らが何年も歌い続けてきた自身の青春に終止符を打つ瞬間。最後までがむしゃらに全力で走り続けた彼らの姿を、あの青き日々が指標だったあなたの目に、耳に、胸に焼きつけて欲しい。(齋藤 日穂)


文学のススメ

The SALOVERSの3枚目となる3曲入りシングルはヴォーカル古館佑太郎の個性的な歌詞とカラフルなバンド・アレンジが定着したことを感じさせる1枚。表題曲「文学のススメ」では理想と現実に悩む文学青年を形どったレベル・ミュージック。"くそったれ"と連呼する様式美ハード・ロック的なメロディのサビが品性下劣な世の中に向けられているようでいて、世間を見下すことは己を見下げることにも繋がるという、インターネット・デフォルト世代ならではの批評性を感じさせる、というのは深読みしすぎ? Track.3のフジファブリックの名曲カバー「茜色の夕日」は、さながら「My Way」を歌うSid Viciousといった趣すら感じさせるほど荒っぽいが、せっかく骨っぽくもリリカルな演奏と、深読みしたくなる独特の歌詞を綴る感性を持っているのだから、もっとオリジナルで攻めてきてほしいと思う。The SALOVERS、期待しているのだ。(岡本 貴之)


アンデスの街でこんな夜はHOT HOT HOT!

2013年4月に初の全国流通盤となる1stシングルをリリースした若手ロック・バンドの2ndシングル。収録曲を全部繋げたタイトルや、蒙古タンメン中本で撮影されたジャケットなどユーモアに溢れているが、その音楽は瑞々しくも骨っぽいギター・ロック。恋するが故に自分が自分でいられないような男の葛藤を"恋をしている 無理をしている"と歌う「HOT HOT HOT!」の、青いようでいて普遍的な感情の発露に超共感。ライヴでも感じたことだが、ストレートでいながら跳ねているリズム隊と曲ごとに表情豊かなリフを絡ませるGtのアンサンブルが絶妙で、そこに乗るVo古舘佑太郎の豊富なボキャブラリーがリズミカルなリリックを作り上げ、耳触りの良いロックとなっている。なにより明瞭でしっかり言葉が届く歌が素晴らしい。さらなる活躍に期待したくなるグッド・サウンド。(岡本 貴之)


珍文完聞-Chin Bung Kan Bung-

その頭角を現したのは2010年、FUJI ROCK FESTIVAL“ROOKIE A GO-GO”に出演。その後も数々のイベントに出演し、オーディエンスを沸かせてきたThe SALOVERSがついにメジャー・デビュー! プレ・デビュー・アルバムにも収録された「オールド台湾」を含む渾身の11曲を詰め込んだ今作を一言で表すならば“初期衝動”。剥き出しで直線的。決して古くはないのだけれど、どこか懐かしいストレートなロックが突き刺さる。その半面、歌詞は文学的だ。多国籍な単語がところどころに散りばめられ、アジアの都市に見られるような極彩色のネオンのように楽曲を彩る。Vo/Gtの古舘が文学少年だったというのも頷ける。まだまだ荒削りだが、バンドの原点と勢いがそのまま楽しめるだろう。(石井 理紗子)


いざ、サラバーズ!

若手ギター・ロック・バンドの旗手として、常に名前が挙がり続けていたThe SALOVERSが遂にメジャー・デビュー。今作はプレ・デビュー・アルバムと位置づけられ、新曲が2曲とインディー時代の代表曲4曲が収録されている。メジャー・デビュー1作目というと肩に力の入りまくったド直球、ド王道の曲をぶつけてみたくなりそうなものだが彼らが持ってきた1曲目は「オールド台湾」。肩透かしをくらうタイトルではあるが、彼らの荒削りかつ甘酸っぱい焦燥感を携えた疾走感に溢れるギター・サウンド、そして古館 祐太郎(Vo&Gt)の力強い絶対的なヴォーカルは期待の新人というにはあまりにまぶしすぎる光を放つ。まずは名刺代わりのこの1枚から彼らの光を感じ取ってほしい。(伊藤 啓太)



Related LIVE REPORT

The SALOVERS

The SALOVERS

2015.03.25 @渋谷CLUB QUATTRO

Yes, We Love butchers

Yes, We Love butchers

2014.05.27 @TSUTAYA O-East

The SALOVERS

The SALOVERS

2012.07.07 @下北沢SHELTER