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FLYING LOTUS、ニューEP『Spirit Box』本日10/30サプライズ・リリース

2024.10.30 12:50

FLYING LOTUS、ニューEP『Spirit Box』本日10/30サプライズ・リリース

8月から立て続けに「Garmonbozia」と「Ingo Swann」の2曲をリリースし、2年ぶりに音楽活動を本格化させたFLYING LOTUSが、ニューEP『Spirit Box』を本日10月30日にサプライズ・リリースした。
 
サウンドトラックを除けば、2019年の『Flamagra』以来となる今作は、過去作品と比べても、より一層独自性の強い作品に仕上がっている。これまでは、宇宙、アニメ、Jean-Michel Jarreの音楽等からの影響が垣間見られたが、今作では超自然的なもの、見落とされがちなもの、そして神秘的な要素がインスピレーションの源となっている。
 
VANGELIS風のシンセ・サウンドから始まる1曲目の「Ajhussi」は、FLYING LOTUSらしい華麗かつ重厚な楽曲を予感させるが、瞬く間にきらめくハウス・ビートとエフェクトのかかったヴォーカルが加わり、異なる方向へと展開していく。"FLYING LOTUSがハウスを?" と意外に思うかもしれないが、本編最後の「Ingo Swann」も、ややメランコリックでありながらも躍動感のあるダンス・トラックに仕上がっている。この意外性こそが、Steven Ellisonが生み出す作品の唯一の共通点だ。
 
2曲目の「Garmonbozia」は、彼にとって最も不気味さを放つ部類のトラックと言えるだろう。自らのヴォーカルをフィーチャーした本楽曲では、ドロドロとしたベース・ラインに身をゆだね、前後に揺れ動くビートに乗って"痛みと悲しみ"を歌う。中盤の「The Lost Girls」と「Let Me Cook」では、Sid SriramとDawn Richardがゲスト・ヴォーカルとしてフィーチャーされている。「The Lost Girls」では、疾走感あるパーカッションにSriramの情感溢れるヴォーカルが加わり、楽曲に温かみを与えている。一方「Let Me Cook」では、経験豊富なDawn Richardが、ゆったりとしたムードで聴く者を誘惑する。
 
約20年もの間、常に先駆者であり続けてきたFLYING LOTUSが、新たなステージへと歩み出したことを予感させる本作をぜひチェックしてほしい。

 

▼リリース情報
FLYING LOTUS
ニューEP
『Spirit Box』
spirit_JK.jpg
NOW ON SALE
[Warp Records]
 
1. Ajhussi
2. Garmonbozia
3. Let Me Cook feat. Dawn Richard
4. The Lost Girls feat. Sid Sriram
5. Ingo Swann
6. Garmonbozia (Instrumental)
7. Let Me Cook (Instrumental)
8. The Lost Girls (Instrumental)
 
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