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SQUID、2ndアルバム『O Monolith』リリース決定。新曲「Swing (In A Dream)」MV公開

2023.02.09 15:10

SQUID、2ndアルバム『O Monolith』リリース決定。新曲「Swing (In A Dream)」MV公開

デビュー・アルバム『Bright Green Field』がいきなり全英4位を記録し、作品のみならずライヴ・パフォーマンスにおいても、今のUKシーンにおいて最も革新的なバンドのひとつとしての地位を確立したSQUIDが、6月9日に2ndアルバム『O Monolith』をリリースすることを発表。先行解禁曲「Swing (In A Dream)」をミュージック・ビデオと共に解禁した。
 

Squid - Swing (In a Dream) (Official Video)
 
先日グラミー賞2冠を獲得し話題沸騰中のWET LEGやUKインディー・ロックを牽引するBLACK MIDIらを手掛けるプロデューサー Dan Careyが前作に引き続きプロデュースを手掛け、ミックスはTORTOISEのJohn McEntireが担当するという強力な布陣で完成した待望の新作『O Monolith』。前作同様、緻密かつトリックの効いた作品だが、表現力はより豊かになり、温かみもまとっている。聴くものに何かを問いかけると同時に、バンドが遂げた桁外れの進化を証明する作品だ。
 
解禁された新曲「Swing (in a Dream)」は、SQUIDの新たな進化を垣間見ることのできる楽曲。透明感のあるシンセサイザーと電子音、力強いビートのコンビネーションで幕を明け、リード・ヴォーカルを務めるOllie Judgeによるこれまでで最もメロディックなヴォーカルが展開させていく。細部にわたって緻密に構成された楽曲は、大胆かつ爆発的もあるクライマックスを迎える。
 
ドラマーでシンガーも務めるOllie Judgeは、この楽曲について"これは、ジャン・オノレ・フラゴナールの「ぶらんこ」という絵画の夢を見たことがきっかけになった曲。夢の中で僕は絵画の中にいたんだけど、そこは水浸しで、すべてが浮かんでいた"と語っている。シングルと同時に解禁されたミュージック・ビデオには、バンドの友人や家族が登場しているが、環境問題に対する不安を表現する手段として"ウォーリーをさがせ!"やリチャード・スカーリーの児童文学、ピーテル・ブリューゲルの絵画が参考にされているという。
 
『O Monolith』の制作は、前作『Bright Green Field』のリリースからわずか2週間後、2021年のツアー中にスタートした。"あのツアーがなければ、これらの楽曲は生まれなかった"とOllieは語る。完全着席でソーシャルディスタンスを保った形で行われたライヴは、バンドにとって制作中の楽曲をテストする良い機会になった。"オーディエンスは生演奏のライヴをすごく楽しみにしてたから、どんな曲も、例え未完成の状態でも演奏していいって思えたんだ。まだほとんど歌詞がない状態で、『O Monolith』の楽曲は80%くらいをどうにか演奏していった"と振り返る。当時バンドが拠点としていたブリストル周辺のリハーサル・ルームで楽曲を形作り、最終的にはウィルトシャーにあるPeter Gabriel所有の豪華なReal World Studiosに移った。この環境の変化が、より親密で閉鎖的なポスト・パンクから、より自由かつ壮大なサウンドへとバンドのサウンドを発展させた。
 
スタジオ周辺の環境もまた、作品に少なからず影響を及ぼしている。ブライトン出身で現在は主に南ロンドンを拠点としているが、バンドのメンバー全員がイギリス西海岸と強い結びつきがあり、それはレコーディングの過程でさらに深まっていった。『O Monolith』のひとつの特徴は、そういった環境からの影響を楽曲に反映させていることと言える。"作品には、人と環境との関わりというテーマが一貫して流れている。切迫する環境問題、家庭という存在の役割の変化、長い間離れているときに感じる疎外感といった、僕たちが没頭するようになった物事の暗示が反映されている"とギターとヴォーカルを務めるLouis Borlaseは説明する。楽曲には、イギリスのフォーク・ミュージックの要素がごく自然に組み込まれ、スタジオ周辺でのフィールド・レコーディングした音源も使用されている。またアルバムには、『Bright Green Field』収録の「Narrator」にフィーチャーされたMartha Skye Murphy、Kate Bushが先駆的に使用したことで知られるフェアライト・サンプラーの使い手 Roger Bolton、ロンドンを拠点に活動するヴォーカル・グループ SHARDS も参加し、作品に重要な特色を加えている。
 
開放的かつ刺激的で変化に富んだ『O Monolith』は、SQUIDの躍動的かつ謎めいた魅力を映し出している。それは、常に未来を見据えているバンドが見せる桁外れの進歩の証である。"僕たちは音楽面でかなり頑固なバンドなんだ。そして今作は頑固で可愛げのあるレコードなんだよ"とOllieは締めくくる。
 
SQUIDの最新アルバム『O Monolith』は、6月9日に世界同時リリース。国内盤CDにはボーナス・トラックが追加収録され、解説書と歌詞対訳が封入される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)に加え、限定盤(ブルー・ヴァイナル)、日本語帯付き仕様盤(ブルー・ヴァイナル/歌詞対訳・解説書付)の3形態で発売される。さらに、国内盤CDと国内仕様盤LPは、日本限定の刺繍ロゴTシャツ付きセットも発売される。

 

▼リリース情報
SQUID
2ndアルバム
『O Monolith』
WARP353_Packshot_700.jpg
2023.06.09 ON SALE
 
1. Intro *Bonus Track
2. Swing (In A Dream)
3. Devil's Den
4. Siphon Song
5. Undergrowth
6. The Blades
7. After The Flash
8. Green Light
9. If You Had Seen The Bull's Swimming Attempts You Would Have Stayed Away
 
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