Japanese
nano.RIPE
2013.12.28 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 山口 智男
確かに、男性ファンが増え、"ライヴが暑苦しくなった(笑)"と冗談交じりに、この前、インタビューで語っていたけど、まさかここまで暑苦しいとは!!
nano.RIPEのライヴ初体験の筆者はオープニングを飾った「きせつの町」の間奏でいきなり客席から沸き起こった"ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!"という野太い掛け声と、「きせきの町」から間髪入れずにバンドが「面影ワープ」のイントロを奏でた瞬間、まるで地響きのように沸いた"ウォ~!!"という歓声を聞き、思わず面食らってしまった。
しかも、2曲目から早くも野郎どもの合唱だ。なるほど、確かにこれは暑苦しい。いや、熱いと言うべきか。
そんなファンの歓迎に応えるようにきみコ(Vo/Gt)もギターをかき鳴らす。インタビューで言っていた"(ギターは)たいして弾けない"という言葉は謙遜だったようだ。弦を叩きつけるように見える力強いストロークは、どうかすると、まるでハードコア・バンドみたいだ(と言ったら言い過ぎか?!)。
昨年10月30日にリリースした12thシングル『なないろびより』をひっさげ、全国11ヵ所で全12公演を行った"LIVE TOUR 2013「スポットライター」"。その最終日となる"ツアー・ファイナル追加公演「サーチライター」"。サーチライターというタイトルにはスポットライターの、その先を照らす(=見据える)という想いが込められているようだ。
"ようこそ。最後の最後まで楽しんでいってください"
短い挨拶を挟んだ後もバンドは「もしもの話」「呼吸」「月影とブランコ」、そしてメロコア風のタテノリがライヴの流れを加速させる「ツマビクヒトリ」とファンにはお馴染みの曲をテンポよくつなげつつ、「月花」ではテンポを落として、歌をじっくりと聴かせる時間も作る。
また、積極的にコール&レスポンスや曲に合わせ、タオルを振り回すように求め、観客を巻き込みながら一体感を作り出すパフォーマンスは結成以来、ライヴに力を入れてきたというnano.RIPEならでは。"ツアー中に(曲が)進化した"と紹介した「タキオン」では間奏の"トゥル・トゥ・トゥ"コーラスのシンガロングに加え、ツアー中に振付けたという振りを全員で踊ると、会場中に笑顔が広がった。
ヴォーカリストとしてバンドをひっぱるきみコはもちろん、エモーショナルな彼女のパフォーマンスを支える男性3人による演奏も大きな見どころだ。アルペジオを軸にきらびやかなフレーズを奏でる一方で鋭いギター・ソロをキメるササキジュン。タイトな青山友樹のドラムとともに図太いベース・プレイでバンドの屋台骨を支えながら、ここぞというところでカウンター的なフレーズを差し込むアベノブユキのベース――大胆さと繊細さを併せ持つアンサンブルは、レコーディング音源のみならず、ステージでも映えるものだった。きみコが現在のメンバーを誇りに思い、絶対的な信頼を寄せるのも頷ける。
"大袈裟ではなく、人生を賭けてステージに立とうと決めました。そんなもんか?!渋谷!まだまだイケるだろ!"
終盤、自らに発破を掛けるようなきみコの掛け声とともにバンドがラスト・スパートをかけると、観客もそれに応えるように「リアルワールド」ではこの日1番の合唱が沸き起こった。
"ソールド・アウトで始まり、ソールド・アウトで終わるという気持ちのいいツアー"になったことに感謝の言葉を述べ、本編を「ハナノイロ」で締めくくったものの、当然、観客がそれで満足するわけがなく、バンドはアンコール、そしてダブル・アンコールに応え、最新3rdアルバム『涙の落ちる速度』から、アルバムの方向性を決めるきっかけになったという「ハロー」を、そして「影踏み」を最後の最後に披露。"どうしても届けたい大切な歌"と紹介した感動的な「ハロー」からは、nano.RIPEというバンドが熱い想いとともにバンドを支えてくれるファンにとって、どういう存在でありたいかという想いが窺えた。
その「ハロー」の直後、"これで人生が終わってもいいと思えるぐらい最高の時間でした。でも、欲張りだからまたすぐにライヴをやりたくなる"というきみコの言葉どおり、2014年3月"ONE MAN LIVE TOUR 2014 ハナアカリ"を、大阪、東京、名古屋で行うことを発表。2014年は、さらなる飛躍を目指すことをファンに誓ったのだった。
【セットリスト】
1. きせつの町
2. 面影ワープ
3. もしもの話
4. 呼吸
5. 月影とブランコ
6. ツマビクヒトリ
7. なないろびより
8. バーチャルボーイ
9. 月花
10. パトリシア
11. スターチャート
12. 絵空事
13. ナンバーゼロ
14. タキオン
15. ノクチルカ
16. めまい
17. サクゴエ
18. リアルワールド
19. ハナノイロ
[ENCORE]
1. うつくしい世界
2. ハロー
[W. ENCORE]
1. 影踏み
- 1
LIVE INFO
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
松永天馬(アーバンギャルド)
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
終活クラブ
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
僕には通じない
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
終活クラブ
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
- 2025.07.31
-
TENDOUJI
フラワーカンパニーズ
GIFTMEN
なきごと
The Gentle Flower.
のうじょうりえ
ZAZEN BOYS
板歯目
- 2025.08.01
-
bokula.
GIFTMEN
ビレッジマンズストア
キュウソネコカミ / 礼賛 / 西川貴教 / FANTASTICS
GOOD BYE APRIL × エルスウェア紀行
cinema staff
the shes gone
ENTH × SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Newspeak
Amber's
パピプペポは難しい / IQ99
- 2025.08.02
-
Saucy Dog
マオ(シド)
四星球 / フラワーカンパニーズ / Hump Back / 眉村ちあき ほか
なきごと
FIVE NEW OLD
BLUE ENCOUNT
TENDOUJI
カミナリグモ
"Live House Pangea presents「新世界FESTIVAL2025」"
あれくん
藤沢アユミ
reGretGirl
Nothing's Carved In Stone
ぜんぶ君のせいだ。
岸田 繁(くるり) / 向井秀徳アコースティック&エレクトリック / 折坂悠太
古墳シスターズ
PENGUIN RESEARCH
忘れらんねえよ
シナリオアート
SCOOBIE DO
eastern youth
"NEW HORIZON FEST"
ExWHYZ
BRADIO
映秀。
RELEASE INFO
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
- 2025.08.22
- 2025.08.27
- 2025.08.29
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号