Japanese
オワリカラ
Skream! マガジン 2012年07月号掲載
2012.06.08 @新宿MARZ
Writer 山口 智男
5月9日にリリースした3rdアルバム『Q&A』をひっさげ、全国ツアー中のオワリカラが古巣・新宿MARZに凱旋。「夜戦ちゃん新宿へ行く」と銘打ち、『Q&A』のリリース・ワンマン・ライヴを行った。
「ようこそ、新宿! 準備はいいかい? 一緒に向こう側へ行きましょう!」
満員の観客が見守る中、定刻を少し過ぎた頃、タカハシヒョウリ(Vo& Gt)の雄叫びとともに『Q&A』のトップを飾る「GO」の激しく痙攣するようなギター・リフが放たれ、そこにタイトなドラム、絶妙に跳ねるベース、オルガンの悲鳴が絡みつき、ライヴはスタートした。ハード・ロッキンな「おいでシスター」、オワリカラのライヴのテーマ・ソングとも言える「シルバーの世界」、Jimi HendrixがDruckerの『マネジメント』を読んだら?という妄想(?!)とナンセンスな言葉遊びがあまりにも痛快な「ちぎってはなげる」とアップ・テンポのロック・ソングをたたみかけた序盤。あっという間に会場全体が熱気に包まれると、バンドは早速、ギアを入れ替え、タカハシ曰く“あやしいゾーン”に突入――。
演奏のテンポを落として、オワリカラ流のディスコ・ナンバーなんて言いたい「金田一耕介の帰還」、ジャーマン・ロックとニュー・ウェイヴの連続性を追求したような「サバビアパンクロックパーティー」、幻想的な世界観に圧倒され、思わず来たるべきXデイを想像せずにいられなかったスロー・ナンバーの「さよなら女王陛下」を披露。バンドが持っているある意味シュールな持ち味を印象づけると、彼らはさらにディープな世界に突き進んでいった。
公式1stアルバム『ドアたち』をリリースして、結成3年目にしてバンド活動を軌道に乗せた2010年当時のオワリカラを再現した中盤の“2010年新宿MARZにタイムスリップゾーン”(当日は「懐かしゾーン」と言っていた)で久しぶりに演奏した「teardrop」他、『ドアたち』の収録曲は、この日のもう一つのハイライトだったと言えるかもしれない。中でもタカハシ曰く“PVまで作りながらライヴで演ったことがない”という「団地」の初披露に立ち会えたことは、かなりラッキーだったのでは。
60年代~70年代のロックが持っていた熱狂と幻惑を受け継ぎ、そこにフロントマンであるタカハシの特撮、マンガ、オカルトといったサブカル趣味とセンス・オブ・ユーモアも感じさせる独特の言語感覚を加えた唯一無ニのロックを演奏する4人組、オワリカラ。新宿MARZ凱旋となったこの日のライヴは、そんなマニア心を刺激する魅力をあいかわらず持ちつづけながら、精力的なライヴとアルバムのリリースを重ねる中で、より多くのリスナーにアピールできる、より開かれた表現に磨きをかけてきた現在の彼らを改めてアピールするという意味があったに違いない。それをバンドにとって初めてのワンマン・ライヴをやった古巣で行うことで、過去の彼らと重ねあわせ、バンドの進化を浮かび上がらせるという演出が何とも心憎い。
どこにも着地せず、“みんなで考えていきましょう”という言葉で締めくくったツダフミヒコ(Ba)のロックンロール論から予定になかったノイズ・インプロヴィゼーションを経て、ライヴのタイトルにもなっている「夜戦ちゃん」になだれこんだ終盤。新作のタイトル曲でもあるフォーク・ロック調の「Q&A」がバンドの新境地を印象づける。これまで観客に戦いを挑んできた彼らがこの曲では観客と対話を通してひとつになろうとしている。
以降は2回のアンコールを含め、ラストまで怒涛の勢いで突っ走った。タカハシ、カメダタク(Key)が演奏中、キーボードに飛び乗るというファンにはお馴染みの激しいアクションに観客もこの日最高の熱狂で応えた。2時間を超える熱演。猥雑な街を通り抜け、新宿駅に向かう帰り道、カオスの余韻が心地よかった。
この後、日本各地をツアーしたオワリカラは9月1日、渋谷VISIONでツアー・ファイナルを迎える予定だ。
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