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LIVE REPORT

Japanese

ユニコーン

2009.08.09 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer 遠藤 孝行



 まだまだ雨は降り続く。だがアリーナには人が押し寄せる。軌跡の復活を果たし、今年は数々の夏フェスに出演しているユニコーンだが、このSUMMER SONCまで出演するとは思わなかった。個人的には観れただけで、お腹いっぱいという感じなのだけど、ライヴ自体も素晴らしく、アグレッシヴなステージだったと思う。

 雨が少し小降りになった頃、SEが鳴りメンバーが登場。お揃いのお馴染みの衣装で今日も決まっている。このステージでユニコーンがふらっと出てくるのは何か変な感じがする。しっとりと、「ひまわり」でスタート。奥田民生の伸びやかな声が響き渡る。続く「服部」で一気にアリーナは大爆発。後ろのスペースまでみんなジャンプしている。メンバーもオーディエンスを煽る煽る。雨も関係ないという感じだ。あっという間にこの大きなステージを掌握する。

 「今日は天候にも恵まれ・・」と民生のとぼけたMCに笑いが起こる。7月に行われた『NANO-MUGEN FES』でもおかしなMCを連発していたのだけど、この日はこれだけで、少し物足りない。その後披露されたのは「すばらしい日々」。大合唱で迎えられる。この曲を生で聴けるなんて思っていなかったので素直に嬉しい。そして奥田民生がいる事が大きいのだと思うのだけど、全体を通して感じるのは現役感。15年以上のブランクがあったとは思えないほど躍動感溢れるパフォーマンス。ただユルい部分もあって、それはやっぱり彼らの大きな魅力だろう。「WAO!」でまたスタート。「ヒゲとボイン」で歌詞の面白さを改めて考え、まさかの「大迷惑」で心を踊らせた。雨だったのでスタンドで観ていたんですが、この時だけはもったいないことをしたと思う。最後は新作からの感動的な名曲「Hello」で締め。個人的な今年の夏の一曲といったらこの「Hello」になるかも。フェスとはいえ、演奏時間は40分程度。周りからも「もうおしまい?」という声が漏れるほどの充実のステージだった。

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