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LIVE REPORT

Overseas

KLAXONS

2009.08.07 ＠千葉マリンスタジアム＆幕張メッセ

Writer 遠藤 孝行

　SONIC STAGE最後に登場したのは、オリジナルな事をやり続けているこのバンドだ。パンパンまでとは言わないが、後ろまで観客で埋まっている。

　KLAXONSのライヴ・パフォーマンスを観るのは今回で二回目。その時もSUMMER SONICで、大勢のオーディエンスを集めていた。予想とは違い、演奏もしかっりしていて、とにかくその時に思ったのは彼らのハーモニーの美しさ。「Golden Skans」のコーラスは見事に再現されていた。この時の個人的なベスト・アクトだった。ただその時のライヴは不安定な要素があまりなくて、優等生的なイメージもあったのも事実。今回は完成しているという新作からの楽曲を楽しみにしつつ登場を待つ。

　彼らがステージに表れいきなり「DJ!!」というお馴染みのフレーズがいきなり流れる。しかし曲は始まらず、ミスだったよう。会場に笑みがこぼれる。KLAXONSらしさを発揮しつつ、みんな分かっているけれど「Atlantis To Interzone」でスタート。前方は早くもカオスになっている。この日は前回観た印象と違って演奏自体も不安定だった、前回はたまたま良かったのかなと思ったんですが、この落ち着かない感じもこのバンドの魅力なんだろうと思う。1stアルバムからのヒット・ナンバーを挟みつつ新曲を披露していく。前方ではペット・ボトルが飛ぶなど彼らの爆発力は相変わらず。「Magic」と「Gravity’s Rainbow」の後に披露された新曲が一番印象に残っていて、今までの彼らのイメージとは違い、毒のないKLAXONSというかハーモニーが美しいダンス・チューン。新作が本当に楽しみだ。終止ちぐはぐな印象はあったものの、何が飛び出すか分からない雰囲気も合わせても、少しそっけない感じのアンコールも彼ららしいチャーミングな魅力が合わさったステージだった。ちなみに彼らの服装は前回のエキセントリックなものとは違い普通の格好だった。予想が出来ない彼らの今後を楽しみに待つとしよう。

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