Japanese
チリヌルヲワカ
2016.12.10 @ 名古屋 CLUB ROCK'n'ROLL
"チリヌルヲワカLiveTour2016 -SnowTime-"
12月10日(土)名古屋 CLUB ROCK'N'ROLL
開場 17:00 開演 17:30
前売 ¥3,500(3歳未満入場不可/3歳以上チケット必要)
問:JAILHOUSE 052-936-6041
VENUE INFORMATION
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MUSIC VIDEO
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黙示/啓示を意味する"アポカリプス"をタイトルに冠し、収録曲7曲のタイトルをすべて漢字1文字で統一するなど、コンセプチュアルな作品となったチリヌルヲワカの13thアルバム。現代の鬱屈とした空気感がそのままパッケージされた本作ではメランコリーな心情がありのまま描写され、ユウ(Gt/Vo)の詩的な言語感覚も遺憾なく発揮されている。"命"、"影"など人生で誰もが直面するシンプルな7文字を冠したことで、一見パーソナルに聴こえる言葉でも、最後には普遍性を持って響く。また本作では前作に続きエンジニアに南石聡巳を招聘。洗練されたプログレッシヴ・サウンドを前面に押し出し、人生の諦念を吐露したヘヴィな作品ではあるが、最終的には"光"に行き着くという彼らなりの救済もしっかり用意されている。(山田 いつき)
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日々の生活に沈む感情の澱を詩的に昇華した歌詞と、ユウ(Gt/Vo)が紡ぎ出すメランコリックなメロディによるところが大きい"ヲワカ節"が、普遍の魅力を湛える一方で、改めてバンドや音楽に取り組む気持ちを自らに問い掛けているような言葉と、ダイナミックなリフで聴かせるガレージ・ロッキンなサウンドが魅力の10thアルバム。エスニックっぽい魅力もある「トライアングル」、サーフ・パンクな「因果関係」、サイケデリックなスロー・ナンバーの「太陽の居ぬ間に」など、それぞれに異なる魅力を持った全7曲は前作同様、エンジニアの南石聡巳と岡山にある彼のスタジオでレコーディングしている。ユウいわく"これまでで一番満足感がある"というアルバムは、ギターの歪みもエグい。(山口 智男)
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ちょうど1年前と同じ日にリリースされる9枚目のアルバムは、鍵盤で彩りを加えるなどしていた前作と変わって、尖ったギターとリズム隊で束ねられた太い音をより前面に押し出した印象。今作のハイライトとなるのが、「極楽浄土」。ユウ(Gt/Vo)がこれまでになくファンキーで強烈に耳に残るリフを弾いており、水を得た魚の如くうねるイワイエイキチのベース、シンプルさを極めて軽快に躍動する阿部耕作のドラムと共に疾走する様は、文句なしにカッコいい。はみ出しまくっている音は、1stアルバムを手掛けて以来の共同作業となったエンジニア、南石聡巳が設立した"duskline recording studio"でRECされたもの。形骸化した"オルタナティヴ・ロック"という言葉をあえて使いたくなる、刺激に溢れた1枚。(岡本 貴之)
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2016年1月に坂本夏樹(Gt)が脱退し、3ピース体制となってから2作目となる8枚目のオリジナル・アルバム。荒々しい音で実験的な要素もあった前作『ShowTime』を経て、2015年の6thアルバム『アヲアヲ』とはまた違うシンプルなロックを聴かせている。コーラス・ワークが際立つ「ドルチェ」(Track.1)、静かに盛り上がる「シダレザクラ」(Track.5)、ヲワカ節全開なギター・リフの「浮キつ沈ミつ」(Track.6)など、決して単純化されているわけではなく、複雑な演奏を言葉少なに伝えているようなニュアンスがある。それは新体制後のライヴ活動から生まれた一体感なのかもしれない。ユウ(Gt/Vo)が創り出す詞の世界とメロディへの探求心は、今作でより深まっているのではないだろうか。(岡本 貴之)
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前作『アヲアヲ』から約1年ぶりとなる通算7枚目のアルバム。毎年この時期にアルバムを発表してきたチリヌルヲワカだが、今回はギターの坂本夏樹が脱退したことで3人編成となって初めてのリリースとなる。シンプルなアレンジで新境地を聴かせた前作の印象を持ってTrack.1「ショウタイム」を聴くと、いきなり頭をぶん殴られるようなショックを受けるはず。歪みまくったベースとギター、マウントポジションでパンチをコツコツ当ててくるようなえげつなさを感じさせるドラム、タガが外れた暴力的な音の塊がこれでもかと叩きつけられる。スペーシーでダンサンブルなTrack.6「=0」や、ライヴの人気曲「ホワイトホール」と対をなすタイトルのインスト曲Track.9「ブラックホール」など聴きどころ満載。(岡本 貴之)
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毎年恒例となった4月に発売される新作、6枚目のオリジナル・アルバム。『アヲアヲ』というタイトルの字面からしてヲワカっぽい!とは思うものの、前作『it』にあった2本のギターのフレーズの応酬、複雑に絡み合うリズム・セクションといったアレンジは影を潜め、よりシンプルに歌の良さを前面に押し出した作品となっている。タイトル通りアヲアヲとした瑞々しさを感じさせるポップな表題曲をはじめ、研ぎ澄まされていながらもストイックさとはまた違う、楽曲を立たせる自然なシンプルさが心地よい。豪快にドライヴするTrack.1「陰日向」からミディアムなガレージ・サウンドに乗せて歌われるTrack.7「松の木藤の花」までライヴ感に溢れた1枚。(岡本 貴之)
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昨年2枚のアルバムとDVDをリリース、さらにはロング・ツアーを敢行するなど精力的な活動を続けるチリヌルヲワカの5枚目のアルバム。THE COLLECTORSやShe Her Her Hersといったバンドからの混成メンバーながらサブ・プロジェクト感の全くない、息がピッタリと合ったキレッキレのバンド・サウンドが楽しめる。オリエンタルなリフでダークな感情を熟語に込める「it」、テルミンらしき音も聴こえる「印−しるし−」をはじめ、会話のように呼応する2本のギターが常にザクザクと小節をぶった切って行く様は痛快の極み。ドラムもベースも好き勝手に動いているようでしっかりアンサンブルになっているのが百戦錬磨のプレイヤーが集まったバンドならでは。凝ったアレンジの楽曲が並ぶ完成度の高いアルバムであり、ライヴでの再現が観たくなる。(岡本 貴之)
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改めてメンバークレジットを見るとすごいメンツだ。GO!GO!7188のユウ、椎名林檎やスネオヘアーやYUIなど数多くのアーティストのサポートを務めるイワイエイキチ、そしてTHE COLLECTORSの阿部耕作。2006年 4月にシングル『新月』をリリース以来ほぼ活動休止状態となっていたチリヌルヲワカだが、新メンバー坂本夏樹(Gt)を迎え昨年9月より本格始動、遂にニュー・アルバムが完成した。バンド名然り、前作『イロハ』然り、本作もまたユウ独自の語感や音感が光っている。節々に歌謡曲のエッセンスの香り立つメロディや言葉選びは、大正~昭和初期のモダンガールのようにコケティッシュであったり、控えめな中にも艶やかな色香を漂わせるセンスはさすが。ちょっぴり巻き舌で拳の効いたヴォーカルも、そのムードに良く似合っている。(島根 希実)
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