Japanese
2026年03月号掲載
Foi
-"風に吹かれりゃ"とか"そんじゃ、どうすりゃいいの?"といった言葉遣いも面白いなと思いました。
この曲って全体的にきれいじゃないですか。メロディもアレンジもきれいとなると、どこかで崩さないといけないなと思って。なので、きれいさをなくすために入れたというのが1つと、これは絶対に叶わない片想いの曲だから、ちょっと投げやりな感じを出したかったんですよね。その感情を出すために"そんじゃ"とかは入れました。
-細かいところだけど大事なポイントですね。
嬉しいです、そこを言っていただけると。いざ説明すると恥ずかしいですけど(笑)。
-すみません(苦笑)。アルバムに収録されている新曲でいうと、あとは「Last song feat.Young Kee」がありますね。Young Keeさんとはどういう経緯で曲を作ることになったんですか?
すごい仲良しなんですよ。やん(Young Kee)ちゃんがバンド(Nabi)を始めたんですけど、それがひかるさんの事務所なので、今はレーベルメイトみたいな感じになっていて。そのバンドのアートワークを私がお手伝いしたりとか、一緒に創作もしていたので、曲もやるか? っていうことになって。私、やんちゃんの声がめちゃくちゃ好きなんですよ。この曲を書いていたときから、これは絶対にやんちゃんの声質に合うだろうなと思っていたし、やんちゃんの書くリリックって詩的な部分もあって好きなんですけど、それとも相性が良さそうだなと思って。それでやろうかっていうことになって、すぐにできました。
-どう作り進めていったんです?
こっちで最初に作ったものをやんちゃんに埋めてもらう感じだったんですけど、それも家で一緒に作業してたんです。その場で作って、"めっちゃいいじゃん! ここの符割りもうちょっとこうしよう"ってリリックを書いて。それも一発OKだったので、じゃあこれでいこうっていう。
-声が好きとおっしゃっていましたが、Foiさんが思うYoung Keeの魅力って他にどんなところがありますか?
前から曲を聴いていてアーティストとしてもリスペクトしているんですけど、なんか、基本的に変なんですよ(笑)。それに、愛がすごい人で。ずっとしゃべってるし、パワフルなんだけど繊細だし。人間らしいですね。超絶人間らしい。
-自分にはないものを持っている人?
そうですね。やんちゃんみたいな人に出会ったことなかったです(笑)。他で見たことない。
-(笑)仲のいいアーティストといい曲が残せたのは素敵なことですね。アルバムの曲順もいろいろ考えられました?
始まりと終わりは意識したんですけど、他は聴き心地を優先してました。「ファジーボーイ」はすっと入ってくるから1曲目にして、いろいろと紆余曲折があり、最後に"でも、いい旅だったでしょ?"っていう「花遊記」で締めたいなって。この曲は日記の曲なので、それで終わっていくっていう。
-聴感的な部分もありつつ、別れの曲から始まるアルバムも面白いなと思いました。
............たしかに。
-すごい間がありましたね(笑)。
はははははは(笑)。「ファジーボーイ」を1曲目にするのはすぐに決まったんですけど......あ! 思い出しました。この曲、"急に目が覚めて"っていう歌詞から始まるんですけど、それをアルバムの一言目にしたかったんです。
-そういう意図もあったんですね。ご自身の中で気に入っている曲の並びはあります?
「横顔」、「NO ONE」、「Maybe I don't need you」、「Last song feat.Young Kee」の流れはすごく気に入ってますね。カラーが一緒だし、気持ち良く続いていくんだけど、それを「まっさら」でぶち壊すっていう(笑)。
-(笑)ここで場面が急に昼になりますよね。
6曲目に「まっさら」を入れるのは結構審議になったんです。でも、"いや、6曲目に入れます! ここで1回ぶち壊します!"って。
-(笑)いただいた資料に"たまに「同じところに戻ってきたな」と思う瞬間があっても、気づけば自分は前より少し変わっている"という一文があって。冒頭でもおっしゃっていた通り、前作からの期間でご自身の中で様々な変化があったわけですが、それと同時に、ここは全然変わらないんだなと思うところもあるんじゃないかなと。そういった部分もあります?
そこが顕著に曲に出てるなと思います。いろんなタイプの曲を書いてるし、結構時間が経っている曲もあるんですけど、聴き返してみると、これは私が書きそうだなとか、ここは今でもこうやって書くだろうなっていうところがあって。それはたぶん、根幹にある好きなものが変わっていないんでしょうね。なんか、人間って同じところをぐるぐる回っているようで、螺旋状というか、ちょっとずつ上がっていく感じがあるなと思うんですよ。でも、それは自分という人間に対しての解像度が上がっているからそういう感覚になるだけで、もともと持っているものはたぶん変わらないんだろうなって。いろんなキャパが広がったり、引き出しが増えていたりはしているんだけど、螺旋の下にいたときから変わっていないような気がします、その部分に関しては。
-根幹の部分は変わっていないと。
例えば、誰かと何かに合わせるにしても、その根幹のところ以外で合わせている気がします。だから根幹は変わっていなくて。
-ただ、誰かと合わせるときに、たまに根幹に触れてくるようなことを言われるときもありますよね。そういうときもシャットダウンはせずに、一度話を聞いたりされます?
あぁ............1回擦り合わせはしたいけど、最終的に譲るかどうかは分からないです(笑)。
-大事なことだと思います。今日のお話の中で、バラードのストックが大量にあるとか、もっとポップスをやりたいとおっしゃっていましたが、この一枚を完成させたことで、次はこういうことがしてみたいという案がいろいろ浮かんでいたりします?
そうですね。1つは、今度ワンマンをやるんですけど、もう本当に記憶がないぐらい久しぶりなんですよ。だから、ライヴをやることで今年作りたい曲が変わりそうだなと思っていて。こういう曲があったら楽しいだろうなとか、いろいろ感じるものがあると思うから、ライヴ後にそういった曲を作りたいです。あとはフィーチャリングも引き続きやりたくて。R&Bテイストのフィーチャリングも全然やりたいんですけど、曲調もビート系ではなく、ヴァースで相手が入ってくるとかでもなく、もうちょっとポップスの感じというか、デュエットみたいな感じでやってみたいです。あとはサビがシンセの曲とか。サビのメロディがシンセになるみたいな。
-EDMでいうところのドロップみたいな?
サウンド的にEDMまではいかないけど、でもそういう感じではありますね。特定のリフがサビでずっと鳴っている感じ。それを上手くポップスに落とし込んでみたいです。たぶんライヴでも盛り上がると思うので。
-そういった明確なヴィジョンと、ライヴを終えた後の感覚に正直になって曲を作ってみようという2つの軸があるのもいいですね。
今回の『Rondo』は本当に私らしい一枚だなと思っているので、この続きみたいな曲は書いていきたいんです。というか、もう書いてるんですよ、この次の曲を。そこは崩さずにいろんなチャレンジをしたいなって思ってます。
-先程リハのお話の中で、「Ghostwriter」を大事な位置に置いているとおっしゃっていましたが、実際にライヴでやってみた感覚も良くて、ダークな雰囲気の曲めっちゃ増えたな! みたいな(笑)。
はははは(笑)。同じような曲を書きたいなとは思ってますけどね。マイナー・キーでかっこいい曲。ハロウィンとかに出したいですね。
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