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INTERVIEW

Japanese

XINXIN

2025年06月号掲載

XINXIN

Member:甘リ和音 西藤さり 廻途マヨイ ゆのみゆに 柊 叶多 美月輝らん 蓮水セナ

Interviewer:山口 哲生

["真新"感覚MIXTURE IDOL]をコンセプトに掲げる7人組ミクスチャー・アイドル、XINXINがデビューした。XINXINは、ジエメイが所属するHATENA CREATIONが送り出す新グループ。今年5月1日に拠点である名古屋で初ライヴを開催し、大阪、東京でもお披露目ライヴを行って以降、怒濤の日々を過ごしている。グループ初インタビューとなる今回は、幅広い楽曲群を収録したデビューEP『DOPE'7』や、各メンバーがXINXINに参加することになった経緯まで、じっくりと話を訊いた。

-5月1日に名古屋でお披露目ライヴをされて、そこから東京、大阪とツアー("XINXIN DEBUT 東名阪TOUR「DOPE'7」")を回られてきたわけですが、初ステージを終えた感想から今日(※取材は5月中旬)に至るまでの感想をお1人ずついただければと思います。

和音:本当にありがたいことに、初ステージからほぼ休みなしでライヴをさせていただく日々で、実感が追いつかないまま走っている感覚があるんですけど。初ステージを終えた後、ステージから捌けてからだけじゃなくてステージの上でも涙を流していたので、実感は追いついていないながらも、やっぱり心にはすごく来るものがあったんだろうなと思いますね。

-初ライヴで歌っている最中はどんな感覚でした?

和音:私はもっと感極まるかなと思っていたんですけど、いいライヴにするためにいっぱい考えていたし、最初の煽りもやっていたので、気を張ってた部分も多くて。絶対にかっこいいライヴをやりきりたい気持ちで立っていたので、感極まるというよりは集中モードで、終わってから来た感じでした。

-では、西藤さんは初ライヴはいかがでしたか?

さり:楽しかったです! 前世もあって、ステージに立つのが好きなので、帰ってきたなぁ、楽しいなぁっていう感じでした。

-終わった後の心境というと?

さり:疲れたー! みたいな(笑)。そこからはもうめっちゃ時間が早くて。移動、移動、今みたいな感じです。

マヨイ:こんなに期待されたこと自体初めてだったので、ステージに立った瞬間にプチーン! ってなって、記憶がパーン! って(笑)。そこからはもう無我夢中だったので、私もさりちゃんみたいな感じで、楽しくて気付いたら終わってたし、気付いたら今ここにいるし。

-そういう意味ではずっと楽しい状態ですか?

マヨイ:そうですね。素に戻っちゃうと体力的にはしんどいんですけど、戻りさえしなければひたすら楽しいです。

叶多:初ライヴまで毎日7人で練習していたんですが、こういったミクスチャー・アイドル・グループで7人組って珍しいかなと思っていたし、デビュー・ライヴでご一緒させていただく出演者様がとても豪華なゲスト様なのもあって、観てくださる方からどういう反応をいただけるのか未知なまま進んでいて。でも、いざステージに立ったら、本当にありがたいことにたくさんの期待を寄せていただいて、そんな状態で観ていただけたのはすごく光栄なことでしたし、皆さんが本当にいい表情をされていて。それが私の中ですごく印象に残ってます。

-皆さんどんな表情をされていたんですか?

叶多:一概には言えないというか。楽しんでくださっているのか、驚いてくださっているのか、いろんな感情があるだろうなぁみたいな顔がちらほらあって。

-たしかに、初ライヴだから皆さん様子見をされるでしょうし、楽しかったらその感情を出されるでしょうし。おっしゃる通りですね。一概には言えない(笑)。

叶多:そうなんです(笑)。デビューから今までは本当にみんなと同じで、こんな過密スケジュールを過ごしたことがなかったんですけど、この先も精一杯頑張りたいなって思ってます。

ゆに:ゆには、ライヴ中は結構冷静になるタイプで、気持ちはいろいろあるけどテンションはずっと一定の感じなので、お客さんの反応を見ながらライヴしてました。初ライヴのときは、レッスンとか練習をしていてこの曲はこんな感じになるかなって思っていたけど、意外とそうじゃないとか、逆にしっとり系になると思ったら、めっちゃお客さんが盛り上がってる曲とかがあって。

-しっとり系だけど盛り上がっていた曲というと?

ゆに:「メイデー」という曲なんですけど、デビュー前に練習していたときは、みんな"うんうん"って聴くような曲になるのかなって思っていたら、"うおー!"みたいなお客さんもいて。ライヴの後にXで調べたら、"「メイデー」でぶち上がった!"みたいなつぶやきを結構見て、そういう反応なんだって。

-意外とそうじゃなかったという曲は?

ゆに:「BINARY NUMBER」は結構アップテンポなので、みんなウェイウェイするのかなって思ったら、結構刮目してる感じで。こっちはちゃんと見入ってくれるタイプのフロアになるんだっていうのが印象的でした。

-アップテンポの曲のリアクションはライヴを重ねるごとにだいぶ変わってきそうですね。

ゆに:デビュー・ライヴを東名阪でやって、そこから対バン形式のアイドルさんのライヴに出させてもらったんですけど。ここはこういう煽りのほうがいいのかなってメンバーで練ってやっていくうちに、ノリ方がお客さんにも伝わって、こうやってノればいいんだって分かってくださったのかなと。そういう感じで最近はウェイってくれてます。

らん:一言で言うと、夢が叶った2週間っていう感じですね。デビューするっていう夢を追いかけ続けていたんですけど、ありがたいことにこんなにいいメンバーの中に入れさせてもらえて。初めてライヴをさせてもらって、こんなに温かい場所があるんだなぁ、こんなに自分を見てくれる場所があるんだなぁみたいな、本当に夢のような2週間でした。本当に今も夢を見ていて、現実じゃないみたいな感覚でやってるんですけど、やっぱりステージに立つのって楽しいな、生き甲斐だなと思ったり、もっともっと自分の感情を伝えられるようになりたいなって思ったりした東名阪ツアーでしたね。

-初ライヴも楽しく終えられました? 緊張でちょっと失敗しちゃったかも、みたいな感じもなく。

らん:緊張とか失敗というよりは、自分がここにいていいのかなって心配が自分の中にずっとあって、これで大丈夫なのかなというほうが大きかったですね。

-でも、ライヴをしたことでここにいていいんだ、ちゃんとやっていこうと思えたと。

らん:そんな感じですね。

セナ:私ももともとアイドルをやってたんですけど、終わってからの空白期間が結構長くて。それからここの事務所に入ったんですけど、デビュー・ライヴのときのお客さんの数がすごかったんです。自分はその空白期間にいろいろ悔しい思いをしたこともたくさんあったし、デビュー・ライヴでこんなにたくさんの人が待っていてくれることは当たり前じゃないので、堪えきれずに泣いてしまいました。

-たしかにいろいろ思い返すと来ちゃいますよね。

セナ:ライヴの後は、みんなの反応を見るのがすごい好きなんですけど、"XINXINすごい!"とか、パフォーマンスを褒めていただけることが多くて。それを見て今頑張れているのかなって思いますし、もっと頑張ろうって感じます。

-励みになりますね。そもそもの話になりますが、皆さんはオーディションで集まったんですか?

和音:グループの発端自体は、HATENA CREATIONがオーディションを開催して、基本はみんなそれを受けているけど、声が掛かった子もいるっていう感じですね。

マヨイ:自分はもともとジエメイの(八乙女)ニアちゃんと仲が良くて。ニアちゃんから冗談交じりで"あんたもったいないからうち来なよ!"って言ってもらっていたんですけど、"いや、私なんかが......"と思っていたんです。なのでオーディションの話も知ってたけど、応援する側に回ろうかなぁって思っていたんですよ。そしたら、ニアちゃんから"(プロデューサーの)やっさん(加藤"83"康夫)がお話ししたいって言ってる"っていう連絡が来て、そこからやっさんが音源をいっぱい送ってくださったり、"マヨイちゃんのライヴを観て、入ってほしくて"と言っていただいたり、熱力がすごくて。初めてこんなに言ってもらえたので、お願いしますっていうことになって、気付いたら......という感じでした。

-他の皆さんはオーディション?

和音:私も若干特殊でした(笑)。デンマークに留学してたんです。1年前までロック系のアイドル・グループを大阪でしていたんですけど、活動終了になってしまって。その後、荒療治みたいな感じで無理矢理前に進もうと思って、ラスト・ライヴの1ヶ月後に北欧に渡航して、向こうでこれからどうするか結構考えたんですけど。向こうで過ごしている間に、やっぱりアイドルがやりたいと思って、オーディションをやっているのを見つけて応募しました。それでも1ヶ月くらいちゃんと自分の気持ちを固めるために悩みはしたんですけど。

-じっくり考えたんですね。

和音:プロデューサーのやっさんは、前のグループのときからちょっと関わりがあって、知ってくださっていたんですけど、連絡したら爆速で返事が来て、"まさか応募してくれると思いませんでした"って。そこからちょっと違う形でメンバーに決めていただいたっていう感じでした。

-でも、なぜまた留学先にデンマークを選んだんです?

和音:大もとのきっかけは、デンマークを含めた北欧に母親が若いときに1人で旅行したっていう話を聞いたことと、母親がハード・ロックや北欧メタルが好きで、自分もその影響で聴いていたので、それで興味があって。他にもいろいろ理由があるんですけど、それが大きいですね。