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INTERVIEW

Japanese

DURDN

DURDN

Member:Baku(Vo) yacco(Topline) SHINTA(Track)

Interviewer:石角 友香

-SHINTAさんいかがですか?

SHINTA:ワンマンをやれたことですかね。2回やれたんですが、6月に初めてワンマン("DURDN「ONE MAN LIVE!」")をやるまでは、Spotifyとかでたくさんの方に聴いていただいて、数字が増えたなって見えてはいたんですけど、体感としてはワンマンをやったことで聴いてくれている方の存在を直に感じられましたね。11月にやった東京のワンマン([DURDN ONE MAN LIVE "The prove"])もソールドできてめちゃくちゃ嬉しかったですし、ようやく実感したかなって。それが一番印象に残ってますかね。あとはyamaさんとコラボした曲(2023年リリースのデジタル・シングル「はなにあらし feat. yama」)。ずっと出したかった曲なんで、個人的にはそれがすごく嬉しかったですね。

-今回は初めてフィジカルのEPということで、これまでと違う何か考えたことはありましたか?

yacco:何を書くべきなのか考えたときに、いい意味でシングルとはまた違った書き方ができるかなって思ったので、好きなように書かせてもらって。いつもとはかなり違ったテイストで書けたんじゃないかなと思ってます。

SHINTA:どっちかっていうと"もの"としてあるために作らせてもらった、みたいなところはあるかもしれないです。今まで書いた曲たちとはちょっとテイストを変えてるのもあるんですけど、やっぱり名刺代わりになるようにしたかったので。"DURDN、こういうのやってるんだよ"って僕たちも渡せるし、DURDNを聴いてハマってくれた人にも"とりあえずこれ聴いてみて"って渡せるのは、CDという作品にした理由のひとつかもしれないですね。

-テーマ自体はyaccoさんが考えられたんですか?

yacco:最初は考えてなくて。1曲目の「PRIDE」っていう曲ができあがったタイミングで、まだ薄暗い、朝が始まる前ぐらいの情景が浮かんできて、残りの曲をどう書こうかなって考えたときに、ここからどんどん明るくなるような曲を情景と合わせて書けたらコンセプトがしっかりしてるものになるし、CDにする意味も出てくるなと思って、そこから書きましたね。

-この曲に関して、SHINTAさんはオケのアイディアみたいなのはありましたか?

yacco:「PRIDE」は私がコードもテンポ感も全部"これでやってくれ"ってお願いした唯一の曲。

SHINTA:わりとこのEPはそっちのやり方に近かったよね。今回の作品が今までと違う感じになったのは、これまでは僕が勝手に作ったトラックにyaccoが乗せるみたいな曲が多かったんですけど、「PRIDE」自体はyaccoが言ったようなやり方で始まって、EP全体はコンセプトをこういうふうにしようかな、みたいな提案があったあとで始まってるので、"朝っぽい曲ならこんな感じの雰囲気がいいんじゃない?"って言ったり、逆に俺が"これ朝っぽいのでいけるんじゃね?"って(曲を)出したり、モチーフがあったというよりは、みんなで1個のコンセプトに合わせて作ったからですかね。

-これは今回のEP以前からですけど、"ですます"調の歌詞が特徴的ですよね。

SHINTA:たしかにそうですね。

yacco:好きなんですよね、それが。

-Bakuさんの発音とすごい合うなって思うんですよね。

Baku:たぶんそれを考えて書いてくれてると思います。

yacco:"ですます"調は無意識だったんですけど、メロディに関しては、Bakuは伸びやかに歌うものがすごい映えるなと思ってるんで、サビのメロは音数を少なめにして、Bakuの声が生かせればなと意識しています。

-「PRIDE」を書かれたときは、この主人公の設定はどんなものでしたか?

yacco:人生において大事なものはプライドとかお金ではないんじゃないかなっていう、心の迷いみたいなのを書きたいなと思って。で、その主人公がずっと欲しがってるものって結果的には愛情みたいなものなんですけど、それをごまかしつつ、だけどプライドも捨て切れずっていう、もどかしい感じを表現できたらなと考えてたんで、書いたときは結構メンタル的にしんどくなるぐらい感情移入して入り込んだ曲です。

-Bakuさんはどういう気持ちで歌ってますか?

Baku:どの曲もあえてあんまり入り込んで歌わないように、感情を入れて歌うというよりは感情が入ってるふうに――言い方が悪いですけど(笑)。僕、どっちかっていうとライヴとかでは上手く歌いたくて。感情を入れて歌っちゃうとテクニカル的にはあんまり上手くいかないと感じたことがあったので、感情が入り込んで歌ってるみたいに歌う、そういうふうに聴こえるようにしてます。

-熱く歌うことで台無しになる部分もありますよね。

yacco:その場合はBaku自身が歌詞を全部書いたほうがきっといいというか、伝わりますよね。他の人が歌詞を書いてるから、もしかしたらバランスがいいのかもしれない。